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子どもは人生の教師

子どもが生まれた、というのが
私にとってはとても大きな出来事でした。

世の中には、
子どもが生まれても何一つ変わらずに
子どもとして生きている親もいるようです。

それで家族が幸せならよいのですが、
私の場合は子どもが生まれたことが
人生における心の転機でした。


子どもが生まれてすぐ、
半年間の育休をとりました。

職場の男性としては初めての取得です。

妻は一年の育休をとり、
半年間は2人で子どもの側にいました。

まだまだコロナ禍で、
旅行なんていけない時期だったのは
ちょうどよかったね、なんて話していました。


今、子どもは3歳で
ベビーじゃなくキッズ
乳児じゃなく幼児になりました。

1人で寝返りもできなかった生きものが
言葉を話して、走り回っている。

3年という時間でものすごい成長です。

3年前の私の写真と今を比べても
そんなに大きくは変わっていない。

若干老けたかもしれません。

その時間で子どもは、
赤子から幼児になっている。

子どもというのは、
見ていて本当に驚くことばかり。

そして、そこから学ぶことがとても多い。


まず、子どもは【できるまでやる】

とってもシンプルです。

寝返りが打てるまで動くし、
歩けるようになるまで立ち上がる。

伝わるまで話すし、
わかるようになるまで質問しまくる。

そんな姿勢を、私たちは忘れてしまいがち。

大人だから計画的に、とか

効率的じゃないとダメだ、とか

そんな言い訳をしています。

できるようになりたいなら、
できるまでやる、それだけなのです。


次に【いろんな視点から見る】

探しものをしていると

「あそこにあったよ」と
子どもの方がさっさと見つけます。

子どもは、子どもの身長の視点から
世界を最大限に見ているのです。

時には、
だっこやおんぶで大人の視点で見ることも
楽しんでいます。

ある時は、車が感じる悲しさを代弁したり、
似ている形を見つけては例えたり。

私たち大人が、
「見たことある」で処理することも
子どもには初めて目にする珍しいもの。

新鮮な目で、世界を見るということを
ナチュラルにしているのです。


そして【まず与える】

よく、「親の無償の愛情」なんて言いますね。

でも、私は子どもが生まれて、
違うなと思いました。

子どもが、まず親を愛してくれるのです。

私が「親である」というだけで、
懐き、くっつき、話しかけてくれる。
いなくなれば泣いてくれる。

私が「親である」というだけで、です。

きっとどんなにひどい親であっても
その親を求めない子どもはいないのでは。

もちろん、生物として
生存率を上げるためでもあるのでしょう。

しかし、私は子どもが生まれたその日から
まず、子どもに愛をもらったと思っています。

見返りや打算などではなく、
その人がその人であることをまず愛する。

それこそが、子どもから教わる愛です。


親が与えるものよりも、親が受け取るもののほうが、はるかに多い。

そんな風に感じる毎日です。


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