見出し画像

速度と視界

この前、高速に乗りました。

高速道路は、入った直後が
一番緊張します。

アクセルを踏んで、
速度を上げていく。

普通道路では
決して出さない速度で走る車たちに
同じ速度になって入り込んでいく。

高速道路に入ってしまえば、
実はそこまで緊張はしません。

周りも同じ速度で動いているから、
運転する感覚は
通常道路とそこまで変わりありません。


しかし、
私の注意は異なります。

速度を出しているから
普段より注意深くなっている
ということもありますが、

それよりも、
注意を向けている対象
かなり違うのです。


普通の道路であれば、
道を歩く人や自転車に注意します。

街路樹やお店の看板など
景色もほどほどに見ながら
運転をしています。

これが高速道路だと
当然歩行者や自転車はいません。

街路樹や看板など、
運転の注意を逸らすようなものは
排除されています。

私たちの視界には、
道路と車と標識という
必要なものだけが見えています。


では、
運転中何も感じないのかというと
そうではありません。

むしろ、運転への感覚は鋭敏になります。

高速道路では、
少しの道路のでこぼこも
大きな衝撃になります。

少しのハンドルのずれが、
進行に影響します。

歩行者や自転車という要因を排除し、
高速で走ることによって、
私たちの意識は通常運転とは違うものになります。


人間の生き方にも、
高速道路で走るような生き方
普通道路で走るような生き方があります。


高速道路で生きる人は、
目標がとても明確です。

そして、そこに辿り着くために、
最短最速を目指して進みます。

目標に関連する事柄には
感覚が鋭敏になり、素早い判断ができます。

そのかわり、
目標に関連しない事柄は
視界から排除されています。


一方で、
普通道路で生きる人は、
目標も大事ですが、
その過程も大事にできます。

道すがら目につく自然や
街並みを楽しむ余裕があります。

時間はかかりますが、
道のりを楽しむことができます。

しかし、
歩行者や自転車、信号などで
しばしば道のりは阻まれます。

いろんなことに意識を向けて
気を使いながら生きる必要があります。


高速道路は強い集中が必要だが、
速く邪魔されずに進むことができる。

普通道路は邪魔されやすいが、
楽しみながら進むことができる。


これは、どちらがよい
というものではありません。

きっと人生の中で、
高速道路に乗るべき時と
普通道路に乗るべき時があるのです。

高速道路だけでは心身が疲弊します。
普通道路だけでは時間がかかります。

仕事は高速道路で、
プライベートは普通道路で、
と思う方も多いかもしれません。


重要なのは、
生きる速度が違うと
見えるものが違うということ。

時に速度を落としながら、
時に速度を上げながら、
人生という旅の目的地を目指したいですね。



おわりに

最後までお読みいただきありがとうございます!

私は、「人生迷子を1人でも減らす」ために
日々活動をしております。


「人生迷子」を減らすために
運営している具体的なプログラムが
こちらとなります!

よろしければ、
自己紹介も兼ねたこちらの記事も
ご覧ください。

スキ、コメント、シェアいただけましたら、
とっても嬉しいです!!

この記事が参加している募集

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

よろしければサポートをお願いします!いただいたサポートは活動費に使わせていただきます。