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ただ「きっかけ」を届ける存在であれたら

誰かに自分の本音をさらけだして、相談したとき。

話している途中から「なんか自分に時間使ってもらっちゃって悪いな……」という気持ちがむくむく膨らんで、気持ちが晴れてなくても、納得できてなくても、相手が望むであろう「相談して悩みが晴れた自分」を装ってしまうことがある。

それは友達や先輩などの身近な人もそうだけど、お金を払って受けたカウンセリングでもそうだったりするから、よっぽど重症。

でも自分ひとりでは、どうしても思考が同じところでぐるぐる留まってしまうことってある。だから、誰か他の人の視点って大事だけれど、面と向かって相談すると、相手に気を遣って自分の思考に集中できなかったりする。

そんな自分が「こういうのがあったらいいな」と思ってつくったのが、「じぶんジカン相談室」というサービスでした。

"わたし" と "あなた" が向き合うのではなくて、自分自身と向き合っている人の横にわたしも並んで、同じ方向を見ながら考えたい。そんな気持ちで、お届けしているサービスです。

今日で、「じぶんジカン相談室」を始めてからちょうど1年が経ちました。

このサービスは、考えたいテーマをもらって、それについてじっくり考えるための問いを6つお届けするサービスです。

特徴は、3ヶ月間にわたって、3回のやりとりを通して問いをお届けしていくこと。1回目の問いをお渡しして、そのお返事を踏まえて、また2回目の問いをお渡しして……

いまの状況や思考にフィットした問いを、自分ひとりではなかなか考えられないような視点を、お届けできたらと思っています。

今悩んでいることや考えたいテーマについて
あなたのために立てられた「問い」を受け取る
『じぶんジカン相談室』というサービスです。

コーチングのような、往復書簡のような。
でも、どちらともちょっと違う。
じぶんジカンとのやりとりの中で
「書くこと」を通して
見つけられる「自分」を、探しに。

じぶんジカン相談室

わたし達も3ヶ月間そのテーマについてじっくり考えて問いをお届けしたくて、毎月の募集は2名のみ。

サービス開始から1年間で20名以上の方に、ご参加いただきました。

相談室のはじまりには、必ず「3ヶ月後どういう自分になりたいか」を言葉にしてもらってます。問いをお届けするわたし達も、同じ目的地を見つめながら、思考を進めたいなと思って。

でもおもしろいことに、たいていみなさん、その「3ヶ月後になりたい自分」を大幅に超えていくのです。

例えば「自分のブランドの軸を決めたい」という方は "決める" どころかコンセプトを固めてお店をオープンしたり。「目指す場所を見つけたい」という方は、自分が本当に好きだったことに気づいて、実際に次の一歩を踏み出していたり。

それは相談室というサービスがすごいのではなくて、たぶん、「自分と向き合うぞ」と決めた人達のエネルギーのすごさ。わたし達の問いはそのきっかけでしかないのですが、それでも、一緒に考える時間をいただいて、とても嬉しく思っています。

相談室を使ってくれる人達の現在地は、さまざま。

いまの働き方に疑問を持っている人、いまの自分の生き方に違和感がある人、子育てや介護と仕事の両立で限られた時間の使い方を改めて考えたい人。社会人になって数年経った20代の人、わたしと同世代の30代の人、わたしより人生の先輩である40代50代の人。

ただ一方で、相談室をうまく使ってくれている人には共通点があります。

それは「この機会をフル活用するぞ」と思ってくれていること。

相談室の期間中は、何度でもメールのやりとりをさせていただいています。3ヶ月間をうまく使ってくださる方達は、「じぶんジカンのお二人はこういう時どう考えますか?」「わたしはこう思うのですが、何か他に視点はありますか?」といった質問をくださったり、またはたびたび進捗報告をしてくれる方もいます。

わたし達はそういったご連絡をいつも楽しく拝読していますし、それが次の問いをより深くするための "見ている景色の共有" にもなります。

ですから、これから相談室へのお申し込みを検討している方は、ぜひ「フル活用するぞ」と思ってもらえたら。

ちなみに相談室は、わたし達が何かアドバイスをするサービスではありません。

あなただけの答えを、あなた自身で導いていくにあたって、考えるきっかけとしての「問い」をお届けするものなので、当然ながら(冒頭で書いたわたしのように)わたし達の顔色を伺う必要もありません。あなたのペースでじっくり考えを深めていく。わたし達は、次の一歩を踏み出すまでの間、隣で一緒に考えさせてもらう。あなたが、その一歩に自信を持てるように。

1年間続けてみて、わたしはこの相談室でのやりとりが、とても好きだなと感じています。

誰かの「考えたいテーマ」を、わたしも頭のなかに置いたまま3ヶ月間を過ごすこと。そのテーマについて一緒に深堀りしていくこと。そして3ヶ月を一緒に過ごした人たちが、楽しそうに歩き出してゆくこと。

「書くこと」を通して一緒に考える距離感が、わたしには心地よい。同じように「書くこと」を間にはさむことが心地よいと感じる人に、使ってもらえたら嬉しいです。

この相談室というサービスは、基本的にじぶんジカンのノートを何らか使ってくださったことのあるユーザーさん向けを想定しているのですが、じぶんジカンのユーザーさんって「誰かに答えを求めたい」のではなく「自分で考えて動きたい」と考える方達だなあというのを、強く感じます。

いろんな人の声が聞こえやすい世の中で、それでも「自分で考える」ことを大切にしている人達は、きっとこれから心地よく自分を生きていける人達だと思うから。

そういう人のそばで、"きっかけ" を届ける存在であれたら。

ということで、2年目となる「じぶんジカン相談室」。必要だと思うタイミングで、お待ちしております。


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じぶんジカン相談室は、毎月15日に募集開始しております。じぶんジカンに相談してみたいと思うテーマであれば、なんでも大丈夫です。何かご不明点があれば、お気軽にお問い合わせください。

一緒に考える時間を持てること、楽しみにお待ちしております。


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運営しているブランド「じぶんジカン」では、自分と向きあう時間をつくるノートを販売しています。毎週月曜&金曜が発送日です。

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