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黙とう

月末は仕事が渋滞する。
月なかは有給休暇が取れる位暇なのだから、月末の仕事を月なかにもっていきたいくらいだ。

数年前から昼休みにクローズするようになった銀行へ。駆け込みで住民税の支払をした後、会社に戻ると、追っかけで手数料の納付書が届いていた。もう一歩早く届いてれば一緒にできたのにと苦笑し、二往復目。

いつもより30分は遅く昼休憩を取る。
会計を待っていると、レジ横の大型テレビで葬儀の模様が中継されていた。
店員さんが
「今日はどのチャンネルもこればかりです…」
「ねぇ…。さっきの黙とうはどれくらいの方がされたのでしょうね」
「するわけないですよ…」
「こんなクソ忙しいのに(笑)」

弔意の黙とう。その2分が取れない人たちもこの世の中を支えている。
いや、その2分が取れない人達こそがこの社会を支えている。
葬儀会場の人がそんな人たちへ思いを馳せることはないだろう。
市井の痛みを感じられる人が政をつかさどっていたら、
このコロナ禍や大国の戦争などによる値上げラッシュに国民が喘いでいる中
16億もの大金をポンとねん出して
「前の基準に照らし合わせても妥当な金額」とは言わないだろう。

コロナ禍以降、目まぐるしく変わっていく社会の中で
その「前例」が既に役立たずになっていることに
気が付いていますよね。

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