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山本勝市読書会について

こんにちは。自由主義研究所の藤丸です。
今回はミーゼスをきっかけに自由主義(classical liberalism)を知った私が、
自由主義を広げたいと思って始めた「山本勝市読書会」について、
簡単に書いてみようと思います。

オンライン読書会という方法


吉田寛先生のオンライン読書会で、ミーゼス「自由への決断」に出会い「自由主義」を知ると同時に、【オンライン読書会】という方法を知りました。

それまでの人生で「読書会」というものに参加したことがなかったので、
最初は近寄りがたいイメージがありましたが、
コロナ禍で対面で人と会う機会が減る中、
全国各地の人とオンラインで会話できるのは嬉しかったです。

ところで、私は以前から「肥大しすぎた日本の福祉」を問題視しており
「福祉国家亡国論」(山本勝市)という本に感銘を受けていました。

自由主義を知ってからこの本を読み直すと、
これは肥大した福祉へ警鐘をならす本であると同時に、
日本人による自由主義の本でもあると思い、
この本をなんとかもっと広げたいと思いました。

↓ これです。※陰謀論の本ではありません。


読書会という方法を知ったことで、
「福祉国家亡国論」のオンライン読書会を2021年5月に開始しました。
読書会開始当初から、
吉田寛先生や蔵研也先生、JTR日本税制改革協議会の内山優会長が参加してくださり、輪読&解説という形の勉強会ができたことは、本当にありがたかったです。

ここで参加者が少しずつ増え、自由主義の賛同者が広がっていきました。

ちなみに、「福祉国家亡国論」の著者・山本勝市は、自民党の議員だったんですよ。
今の自民党に、山本勝市の自由主義の遺伝子はどこに受け継がれた?と疑問かつ残念ですが…。


「福祉国家亡国論」を輪読し終えた後、
フレデリック・バスティア「自由の経済学~目に見えるものと見えないもの」を同様に輪読しました。

↓ これです。Kindle Unlimitedにもあります。

 この時期は、「山本勝市読書会」と言いながら山本勝市ではない本を読んでました(笑)。


その後、現在は山本勝市「社会主義理論との戦い」を読書会で読んでいます。

↓ これです。Kindle Unlimitedにもあります。


ところで、もう2年近く自分で読書会を開催している私が言うのもアレですが、「読書会」というものは、
①少し排他的なイメージがある
②一人だと2~3時間で読める本を「1時間で数ページ?輪読?時間の無駄じゃない?」と非効率に感じる


①②のように思う人もいるかもしれません。
実は私は以前はそう思っていました。

「①少し排他的なイメージがある」については、参加してみないと会の雰囲気はわかりませんし、参加のハードルもあると思うので、
「なるべく排他的なイメージを無くしたい。事情により読書会に参加できない人にも見てもらいたい」という思いで、
読書会のZOOMを録画し、YouTubeで公開することにしました。
(「社会主義理論との戦い」の読書会は、第一回からすべて編集無しで公開していますので、ぜひ見ていただけると嬉しいです)。


②「非効率に感じる」についてですが、特に本好きな人は、みんなで輪読すること自体が、非効率に感じると思います。

でも、実際には「思想を学ぶには輪読はとても効率が良い」と私は思っています。

たとえば、ハイエク著「隷従への道」を読んだことがある日本人は、
ある程度の数がいると思います。
ハイエクがノーベル経済学賞の受賞者ですし、一時期は話題になっていました。

↓ この本です。

しかし、この本を読んだ人の中で、その内容をしっかり理解している人はどのくらいいるでしょうか?
その根幹の思想である「自由主義」を理解している人は、日本にはほとんどいません。

ほとんどの人は本を一度読むだけでは、その思想を理解することなどできないのです。
長い年月を耐えられる思想や哲学というものは、一見シンプルにみえたとしても、実は理解するのはかなり難しいのだと思います。

きちんと理解している師匠的な人(先生)に質問し教えてもらいながら、
自分と同レベルの人と意見をぶつけながら、
ゆっくりでも自分で真剣に考えながら本を読み進めることが、
遠回りのように見えて、一番効率的かもしれないと思います。

もちろん、個人個人によって合う方法は様々だとは思いますが。

オンライン読書会「山本勝市読書会」はこういう思いで開始し、
2023年3月現在も毎週水曜日の夜21時からやっています。
自由主義を広げたいと思った私の原点の活動として、今後も地道に継続したいと思います。



最後まで読んでいただきありがとうございました。
「自由主義を学ぶ会」のYouTubeも見ていただけると嬉しいです。
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                             (藤丸)


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