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全訳・自由主義がわかる10の原則

こんにちは、自由主義研究所の藤丸です。
前回は【超訳・解説版】「自由主義がわかる10の原則」を書きました。

今回の記事は、この動画の訳を全部そのまま載せてみました!
表現が難しかったり日本人にはイメージしにくい部分もあるかもしれませんが、ぜひ読んで下さいね😊


古典的自由主義を説明する。
それは何であるか、それは何を意味するのか


古典的自由主義(クラシカルリベラリズム)とは何でしょうか?
個人の自由を中心的な特徴とする一連の思想です。
古典的自由主義者(※以下、自由主義者とします)は、
多くのことについて意見が一致しませんが、
10の基本原則については同意していると思います。

第1の原則:自由が第一の政治的価値である

私たちは皆、さまざまな価値観を持っています。
私たちは皆、家族や教会を大切にしていますが、
政治的に何をすべきか、政府は何をすべきかを決めるとき、
自由主義者には一つの明確な基準があります。
これは個人の自由を増やしますか、それとも減らしますか?
政府は、他者への危害を防ぐためにのみ行動すべきなのです。

第2の原則:個人主義

個人は集団よりも重要であるということです。
ある人々が共通の善であると主張するもののために、
個人の利益を犠牲にしてはならないのです。
これは共産主義やファシズムの中心的な特徴で、
個人は重要ではないというものでした。
すべての個人は重要です。
すべての個人は尊敬に値します。

第3の原則:権力に対する懐疑主義

権力とは、他の人にあなたが望むことをさせ、そうでなければ彼らがしないことをさせる能力です。
例えば、政府はしばしば、そうすることがあなた自身の利益につながるから、私たちはあなたにXをするよう強制しているのだ、と主張します。
しかし、権力者がそうするのは、本当は権力者自身のためであることが非常に多いのです。
自由主義者は、個人が自分の利益の最良の判断者であると信じています。
私たちは物事を推奨しようとすることができますが、
最終的には、個人が自分の利益を一番よく判断できるのです。
本人がやりたくないことを他人が強制してはならないのです。

第4の原則:法の支配

これは、政府が行うこと・可決された法律・政府の行動を検証するための、より高次の原則が存在するという考え方です。
ちょうど、米国の最高裁が時々、議会が可決し大統領が署名した法律が、合衆国憲法に規定された特定の原則に反するとして、これを破棄することがあるように。
自由主義者は、法の支配の一定の原則は、
世界中のあらゆる政府が行うことに適用されるべきだと考えています。
典型的な例は、法の下の平等です。
人種や性別、性的指向にかかわらず、人々は同じように扱われるべきです。
だからこそ、自由主義者は、人々が例えば黒人と白人を異なるように扱うべきという法律があるべきだという考えに常に反対してきたのです。

第5の原則:市民社会

市民社会とは、個人と国家との間に存在する自発的な組織のことです。
自由主義者は、ほとんどの社会問題は、家族、教会、慈善団体のような自主的な組織を通して、より効果的に対処できると考えています。
なぜなら、彼らは相手である個人についての知識を持っているからです。市民社会は、政府の官僚組織や、人々の個々の状況によって変わることのない柔軟性のないルールよりもはるかに効果的です。
ですから、市民社会は、私たちが今、福祉国家に期待していることの多くを行うことができるのです。

第6の原則:自生的秩序

秩序とは、世の中に規則性と予測可能性が存在することを意味します。
人々が何をすべきかを決定するとき、
その決定をした結果がどうなるべきかを予測できる必要があります。
多くの人は、秩序には何らかの制度が必要で、誰かが物事を操作し、
組織化することが必要だと考えているようです。
自由主義者はそう考えていません。
自由主義者は、秩序は自然に生まれるものだと考えています。
人々は、自発的な相互作用を通じて、人々が生きていくためのルールを作り出します。
その典型的な例が、言語です。誰も英語を発明したわけではありません。
言語は、人々が互いにコミュニケーションすることで生まれたものです。それでも、そのプロセスを通じて特定のルールが適用されています。
私たちの人生を計画する人々など、必要ありません。

第7の原則:自由市場

経済交流は、個人間の自発的な活動に委ねられるべきです。
政府は、どこで働くかどうやって貯蓄するか何を建てるか何を生産するかについて、人々に指示すべきではありません。
これは、人々の自発的な相互作用に委ねられるべきです。
それを可能にするには私有財産が必要であり、紛争や係争が発生した場合には確実に平和的に解決できるようにする必要があります。
 しかし、歴史が示していることは、政府の計画や組織ではなく、
自由市場に物事を委ねることで、繁栄が増し貧困が減り雇用が増えるということです。
自由市場は、人々が買いたいと思う商品を提供するのです。

第8の原則:寛容

寛容とは、自分が不服とするものには干渉すべきではないという信念です。
寛容とは、自分が賛成だから自分が良いと思うから人がそれをするのを許す、ということではありません。
ある種の道徳観を持っているかどうかということです。
この行為は間違っていると思っても、例えば政府を通して、自分の意見を強制して、自分が反対していることを止めさせようとはしない、ということです。
自由主義者にとって、その典型的なケースが言論の自由です。
私たちが強く反対することを、人々が言うことは許されるべきなのです。
私たちは、嫌いで不賛成であるにもかかわらず、物事を容認しているのです。

第9の原則:平和

平和とは、暴力や戦争がなく私たちが自分の仕事をすることができる状態のことです。
自由主義者によれば、それを最もよく達成できるのは、他国に干渉しないことです。
つまり、自由主義者は非介入主義的な外交政策を支持するのです。
自由主義者の相互作用についての視点は、
 一般に4つの自由と呼ばれるものに基づいています。
資本と労働、人、商品、サービスの自由な移動があるべきだということです。
そして、私はさらに、思想とアイデアの自由な移動というものを付け加えたいと思います。
もしこの自由な移動が受け入れられる世界があれば、
平和に基づいた世界が実現すると自由主義者は考えています。

第10の原則:そして最後に、制限された政府です。

政府が行うべきことはほとんどありません。
政府の目的は単に、私たちの生命、自由、財産を守ることです。
それ以上のことは正当化されません。
これが厳格に制限された政府です。

これが古典的リベラリズムの10の原則です。
あなたは古典的自由主義者でしょうか?

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最後まで読んでいただきありがとうございました😊

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                             (藤丸)


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