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「毎月100万円もらえたら豊かになれる?」~お金の価値とは何だろう?

こんにちは!自由主義研究所の藤丸です😊

前回の記事で「お金」がどのようにして歴史に登場したかを紹介しました。
物々交換の中で、直接交換は難しいから、
間接交換を行うための「媒介物」がそもそもの始まりでした。

その交換媒体は、「皆が欲しがるもの」
とりあえずそれに交換しておけば、後から自分が欲しいものと交換するときに、相手が受け取ってくれるもの、でした。

だから、歴史上その当時の人々の多くが欲しがった「刻みタバコ、穀物、貝殻…」などが「交換の媒体物」として使用されました。

その後、金や銀など貴金属が、より便利な交換媒体物として定着し、
それが「お金」の起源となっていきます。

ここまでは前回の内容です😊
※詳しくは以下をお読みください。


ところで、「皆が欲しがるもの」だから、
交換の媒体物として使用されるようになった「お金」ですが、
その具体的な「価値」とはどのように考えられるでしょうか?

わかりにくい表現だったかもしれません💦

例えば、100円硬貨を考えてみましょう。

「100円」とは具体的になんでしょうか??
どのような価値があるものでしょうか??

スーパーに行くと、おいしそうな果物が並んでいます。
リンゴ1個100円、みかん1個50円、桃1個200円、と値札がついています。


100円で買えるもの(交換できるもの)は、
リンゴ1個、みかん2個、桃2分の1個です。
※実際には分割はできないので桃は買えませんが、イメージで考えてみてください。

ここでいう「100円」の価値は、
「100円で何が買えるか(=購買力)」で決まるとも言えます。


例えば、急にアフリカに行くことになったとします。
そこでは「100円」を見せても、現地のお店の人はそれが何かわからないでしょう。
それでリンゴを買いたいと思っても、誰も売ってくれません。
そこでは「100円」に価値はないとも言えます。

アフリカでは「100円」は使えない…



ところで、皆さん、お金ほしいですか??

私は欲しいです‼w

どのくらい欲しいですか?

私はいっぱい欲しいです‼
100万円でも1000万円でも、
もっともっと1億円✨くらい欲しいです!!!!




・・・はい、皆そうですよね。お金、欲しいです。
なぜでしょうか?

え?なぜって、お金があれば、欲しいゲームも全部買えるし、毎日でも高級フレンチを食べれるし、嫌な仕事もすぐに辞めてもいいし、海外旅行しまくって贅沢三昧できるから✨


そうですね、つまり、「お金」という物質を欲しいのではなく、
それによって買うことができる(交換できる)ゲームや高級フレンチや海外旅行が欲しい、ということですよね😊


あなたのお給料が1ヶ月20万円だとします。
毎月、1ヶ月100万円もらえるとしたらどうですか?相当、贅沢できますね!
やっぱり「お金」が増えるって最高ですね✨😆



でも話はここで終わりません…。

あなただけが100万円もらえるならいいのですが、
世の中すべての人が同じように100万円もらったらどうなるでしょうか?
皆がハッピー!とはならないのが悲しいところです。


あなたが欲しいゲームや高級フレンチは、
ゲーム制作会社やフレンチ料理のシェフが作って販売しているものです。
世の中に「お金」が増えたとしても、これらの製造量(販売量)は、変わりません。
生産性や労働力が増えたわけではないからです。


だから、世の中に「お金」だけが増えても、
「作られるモノやサービス」の量はいつもどおりなので、
皆が贅沢に買い物しようとしても、すぐに商品が不足します。
すると店側は商品の値段をあげます。
物価の上昇です。
そして交換媒体物である「お金」の価値が下がります(購買力が下がります)。
これはインフレーションです。


極端な例がわかりやすいかもしれません。
ドイツのハイパーインフレーションでは、お金の価値が極端に下がり、
子どもが札束で積み木のように遊ぶほどでした。

「お金(札束)」を積み木にして遊んでいる子ども


つまり世の中に「お金」が大量にあるけど、それと交換するモノは少ない状態では、モノが希少物になり「お金なんてそこらへんにあるものはいらない」となって、お金の価値が下がるのです。



毎月20万円もらっていた人が、100万円もらえるようになっても(5倍貰えるようになっても)、
家賃が5万円から25万円に上がり、
弁当も1食700円から3500円に上がり、
ゲームも1万円から5万円に上がり、
と買いたいもの全てが5倍値上がりしていたら、
けっきょく生活水準は変わらないですよね。
それで、豊かになってハッピー!と言えますか?


「お金がたくさんあること」が豊かな状態なのではなく、
「自分の欲しいモノをたくさん買えること」が豊かな状態なのです。


だから、お給料が上がっても、
それで買えるものが増えなければ意味がありません。
当たり前のことですが、勘違いしている人がとても多いです。



逆にお金ではなく、世の中の「商品(モノ)」が増えたと考えてみましょう。

例えば、昔は「服」を手縫いで作っていたから、
少数しか生産できませんでしたが、今では工場で大量に作れます。

手縫い時代から比べると、一気に世の中の「服」の量は増えました。
昔は希少で貴重なものだった服が、大量にあるありふれたモノになります。

昔はごく一部の大金持ちしか手が届かなかったのに、
誰でも手に入れることができるようになります。

すると、価格は下がります。
このように技術革新などでモノが大量に生産できるようになると、価格は下がるのです。

もし、自分の持っている「お金」の量が同じだとしても、
昔は買えなかったものが買えるようになります。


例えば宇宙旅行は今は超富裕層の一部しか利用できませんが💦(前澤さんが行きましたね)、
将来的に技術革新がおこって、安全な宇宙船が大量に生産できるようになるかもしれません。
そうすればもっと旅行代金が安くなって、
普通に気軽に宇宙旅行に行ける時代が来るかもしれませんね✨😊

最後まで読んでくださりありがとうございました。
下記の記事も関連記事として読んでいただけると嬉しいです。
今後も、お金や経済について、一般人目線で書いていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします😊

#わたしのチャレンジ


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