見出し画像

ジュエリー設計で意識すべきポイント(ブレスレット)

ジュエリーの設計において、
意識すべきポイントの一部を記載します。

アイテムによって異なるので、
本日は「ブレスレット」について記載します。

ブレスレットで配慮すべきポイントは大きく分けて5つ

①モチーフや留めた宝石を裏返らない
 デザインにする
②もしくは裏返っても美しいデザインにする
③捻れても気にならないチェーンを選ぶ
④もしくは捻れないチェーンを選ぶ
⑤提案するお客様の年齢に合わせて
 留め具を考慮する

【詳細】
<①について>
ブレスレットは、裏返りやすいアイテムです。
そこを配慮されていないブレスレットは
美しいジュエリーに見えるのは、
ベストポジションに止まっている間だけで
裏返ったりするとあまり美しくなくなります。
特に、ダイヤモンドを一周連ねたような
ブレスレットは
設計や制作をうまくしないと、
「石座が表にきてダイヤモンドが見えない・・」
なんてことが起こりかねません。
職人さんと一緒に、
石座の絞り具合や高さ、金具の使用方法など
相談しながら進める必要があります。

<②について>
とはいえ
どうしても細いチェーンを使用するデザインは
ひっくり返ります。
なので、モチーフがひっくり返っても
美しく見えるデザインにする必要があります。
具体的にいうと
・石を留めるモチーフの場合は
 下穴のデザインに気をつける
・裏表同じデザインにする
・裏も何か装飾を施す
という工夫ができます。
ちなみに、ティファニー社さんの
”バイザヤード”はまさにこれで
ネックレスですが、
キューレットがガッツリ見える
デザインになっています。
少しチクチクするという人もいますが
裏返りやすいデザインでも
綺麗に見えるように工夫がされていることが
わかります。

<③について>
ブレスレットは身につけ方の特性上、
チェーンで制作すると、どうしても捻れます。
そのため、
捻れても気にならないチェーンを選ぶことが
おすすめです。具体的には

・石を留めたデザインの細いベネチアチェーン
 は捻れ少し気になる
・小豆チェーンやボールチェーンは気にならない

その他の特殊なデザインチェーンは
都度チェックした方がベターです。

<④について>
捻れないチェーンが存在します。
平べったくて薄い、幅のあるチェーンです。

※一方で、この手のチェーンは曲げると形が
 戻らないので、保管の仕方に注意が必要。

<⑤について>
ブレスレットの留め具、
こちらは年齢や嗜好性に合わせて
変更する必要があります。
そして年齢を重ねた方は、
「小さい金具だと留めにくい」という
お声が目立ちます。
金具は一般的な引き輪とプレートだけではなく
色々とありますので、
「お客様が一番着脱しやすい金具選びと知識」
を意識されるといいかと思います。

・カチッと嵌めるだけで留まる金具
・マグネット式
 (セーフティーもつけたほうが無難)
・大きめの金具

…などありますので、デザインに加えて細部まで
忘れずに提案したいものです。


その他にも色々と配慮すべきことは
その都度出てきますが、
今回は一部今思いつくものだけ列挙いたしました。

参考になりますと幸いです。


MAJUE Jewelry&Arts
大野 真珠


【営業時間】※年内
平日:ご予約制
土日祝:11:00〜19:00

【ご予約】
TEL:050-6866-1334
MAIL:majue-jewelry-arts@gmail.com

【LINE予約・オンライン相談】

【Instagram】



この記事が参加している募集

このデザインが好き

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?