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ジュエリー設計で意識すべきポイント(リフォーム編)

「お家で眠っているジュエリーを
使えるようなデザインにリフォームしましょう」

よく聞くこのワードですが、
リフォームジュエリーにおける設計には
注意すべき点がいくつかあります

【1. 石の状態を加味した上での設計】
世代を超えて受け継いできたジュエリー。
様々な状況下で身につけられていると、
いつの間にか亀裂やカケ、傷など入っている場合があります。

ジュエリーを設計するときに懸念すべきは、
加工時のリスクをなるべく避ける設計をする
ということです。

<①石留め>
石留を行う際は、
どうしても石に圧力がかかりますので

・亀裂が入ってしまう
・元々入っていた亀裂が大きくなる
・最悪割れてしまう

そんなこともあります。

天然石は特に、個体差があるため、
熟練の職人さんでも避けられないことも多いです。

そのため、デザインの段階で、石の留め方に工夫をし
なるべく負担がかからないように設計
しましょう。

具体的な留め方については、石の種類やデザインによって異なるため
一概には記載しません。

<②デザイン>
「むむ、よく見ると、端っこが欠けてる。。」
そんなカケのある石の場合、隠してあげる工夫が必要です。

石の状態を見た時に発見した場合
金属枠をうまく活用し、自然に隠せるデザインでご提案するとお客様に喜んでいただけます。

③アイテムを何にするか
お客様の強いご要望がない限り
強度が低いと思われる石をお持ち込みいただいたら
ネックレスかブローチでご提案すると安心
です。

指輪はどうしても日常の中でどこかにぶつけたり
カバンの中からモノを出すときに引っ掛けたり
様々な負担のかかるリスクがあります。

ネックレスであれば、よっぽど乱雑な扱いをしなければ
ぶつけることはありません。

ただ、ロングネックレスは
屈んだ時に机にぶつけることがあるので
注意が必要
です。

首元におさまる長さのチェーンが安心です。

【2. 石を外してから、枠を作る】
これはたまにあるミスです。

枠に留まった状態で石の大きさを計測し、
そのまま指示書に大きさを記載して職人さんに依頼する。
そうすると、忙しい工房では
その指示書を見てそのままCADを作ってしまうことがあります。

そこで起こるのは
「石外ししてしっかり測ったら、大きさちょっと違ってた。。」
というミスです。

石の大きさは、
しっかり石外しをしてから計測し直さなければ
0.1mm単位くらいで間違えていることがあります。

石枠は、0.1mm〜0.3mm程度の誤差であれば留めることはできるので
そのまま「まぁしょうがない」と
修正せずに留めて納品されることがあります。

職人さんは忙しいですし、納期があるので、
「石外し後に再計測した上でデータ作成をしてください」
と指示をしなかったこちら側に責任
があります。

ジュエリーは0.1mmでもズレがあると
美しさが軽減しますので、
作り方の流れまでしっかりと工房に伝え
お持ち込みいただいた大切なジュエリーを
最大限に美しく生まれ変わらせられるように
徹底しましょう。



他にもその都度色々課題は出てまいりますが
パッと思いつく範囲を記載いたしました。

安心できるジュエリーのリフォームは
ぜひ当店にお任せください!

__________________

MAJUE Jewelry&Arts
大野 真珠


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