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子どもってヤツは①穴があったら入りたいなんて生ぬるい、穴を掘ってでも入りたい

それは、娘が小学3年生、二男が小学5年生の時の話。今から実に18年も前のこと。

3時間目のお習字の時間に娘が

「せんせ~、お習字の道具を忘れました」

と、お習字専任の先生に言いに行ったところ、

「あなたのお兄ちゃんが5時間目にお習字だから、借りていらっしゃい」

とおっしゃったそうだ。

さあここでもうお分かりですね?

5年生の兄の教室から戻って来た娘は悪びれもせず言い放ったのだろう。

「せんせ~、お兄ちゃんも道具、忘れてました」

ああぁぁぁぁ…。

恥ずかしい。恥ずかしすぎる…。このことは、その日の夜に娘から聞いた。「穴があったら入りたい」とは恥ずかしい時の表現だが、うちの子たちの場合、そんな生ぬるいことでなく「穴を掘ってでも入りたい」と思う瞬間がたびたびあった。

今でも覚えていて苦笑いするのは私だけかと思っていたら、娘も覚えていたらしい。先日、義理の姉にあたる二男の嫁に、このことをおもしろおかしく話していた。二男の嫁はあとでご飯を食べながら「こんなこと聞いたよ~」と、話したのかな。二男は果たしてこのことを覚えていただろうか。

以前この投稿の中で書いていた子どもの「忘れ物」とはこの時の記憶が強烈すぎるからだ。

そして、なぜそんなことになったかと言うと、私が当時子どもたちの時間割や持ち物について、過保護ではなかったからだ。「若いお母さんの子はダメね」と言われたくなくて肩肘張って生きて来たつもりだった。でも、結局うちの子たち、そこはダメじゃん?

そんな娘ももうすぐ母親になる。

どんな子育てになるのやら。私はかつての「巨人の星」の主人公飛雄馬(ひゅうま)の姉、明子さんのように物陰から見ているぐらいでちょうどいいと頭では思いながら、

「飛雄馬…」

なんだかんだ言って駆り出される気はしている。

出しゃばりたくはないけれど、ついつい自分の子育ての後悔を孫で埋めたくなってしまいそうなのだ。

行き過ぎたら、きっとしっかり者の長男様がやんわりとたしなめてくれるかな。


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