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初めてのベトナムは、想像以上のカオスだった!

※これは新型コロナウィルス感染拡大以前の、2019年の旅について記したものです。


旅に雨とちょっとしたハプニングはつきものである(私の場合)。

突然だが、この世で一番嫌いな食べ物はパクチーだと断言できる。そのパクチー嫌いの私が、パクチー大国と言っても過言ではないベトナムに行きたいと思ったのは2019年の一月ごろのことだった。

「世界はほしいモノにあふれている」というJUJUさんと三浦春馬くんの素敵な番組でベトナムグルメを特集していて、一発でベトナム行きを決めた。そこは魅力的なカフェや食べ物であふれていたからだ。

旅好きな友人を誘い、8月末に旅を決行することに決めた。

この時期はちょうど雨期らしいという嫌な情報を「ことりっぷ」で見てしまう・・・。雨女を自覚しているため、とりあえず洗濯物を干すときに使っていたベランダ用の汚いビーチサンダルを日本から履いていくことにした。

羽田空港でその姿を見た友人は、「本当にビーサンで来た」と思ったらしい。しかし、このビーチサンダルが後々大活躍することとなる。

空港で両替をしようにもあまりにもマイナーな通貨なため、扱っている場所が少なくて困った。私たちの半年前にカンボジアに行った友人によると、「とにかくアメリカドルは使えるから、持っていけ」という情報を得た。50ドルほどアメリカドルに両替し、あとは2万円くらいベトナムドンにした。しかし日本円の2万円があり得ないドンで返ってきた。もう覚えていないが、何百万ドンというお金を手に入れてしばし盛り上がるが、考えてみたら2万円である。

到着早々ベトナムは暑かった。さすが赤道に近い国。日本も暑いが、ちょっと違う暑さ。そして、バイクとそのクラクションでごちゃごちゃしており、ハノイの旧市街は道端でご飯を食べてる人、なんだかよくわからない果物を売っている人、寝てる人、とにかくカオスだった。

上の写真はついて早々、まだ晴れ間があった時に撮った写真だ。が、このあと天気は一変する。

私たちは近くのカフェでお茶をしたあと、突然のスコールに襲われたのだ!

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なんと表現したらいいだろう・・・スプラッシュマウンテンで水飛沫がかかって、キャッ!の騒ぎではない。東京サマーランドのバケツがひっくり返るアレが、ずっと続くのである。

ベトナム人は当然のように、この雨の中でもバイク三人乗りは当たり前で、雨宿りをしている私たちに、カッパを売りつけに来た。そしてこんな雨でも平気でご飯を食べながら商売をしているベトナム人・・・・たくましいっていうか、慣れっていうか・・・本当にすごい。

この雨の中、大活躍したのがあのビーチサンダルだった。一応すぐ乾くし、雨の中でも歩ける。おしゃれなサンダルも持っていったが、現地で捨てて帰ってきた。

そしてあまりにもずぶ濡れになるためおしゃれは不要と判断し、最後には寝巻きにしようと持ってきていた毛玉だらけのヨガパンツになり、すっかり現地に馴染んでいた。

次の日もその次の日も雨がつづき、日本の梅雨もこんなもんかぁと思いながら、でもやっぱり日本のしっとりした梅雨とは比べものにならなかった。やっぱり「東京サマーランドのアレ」がベトナムの雨期を表すのに一番的確な表現だと思う。

最終日にやっと晴れた。なので、お目当てのカフェに足を運んでみることにした。

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フレンチコロニアルを思わせる素敵な外観で、中のカフェもとてもおしゃれだった。ベトナムの若い人たちに人気らしく、インスタグラムにアップするために写真を取りに来ている人が何人もいた。その中で写真の勉強をしているという青年が、私のカフェでの写真を何枚か撮ってくれて、それはとてもいい写真に仕上がった。発展途上という国のイメージだったが、どんどん国も変化し近代化してきているんだな、というのが私のベトナムの印象だ。

カフェをあとしたあと、迷子になってしまいウロウロと30分くらい歩き回ることになってしまった。ようやくホテルの近くまでたどり着いた時に、喉が乾き過ぎて、近くのカフェに入ることにした。ただ、さっきのおしゃれカフェで結構お金を使ってしまったのと、もう貨幣価値が麻痺していてわからなくなっていたので、席に座らずレジにいたお姉さんのところに直行し、財布の中身を全部見せながら話しかけた。

「今これだけしかお金ないんだけど、ビール買えますか?」

するとお姉さんが英語で「どこから来たの?」と話しかけてくれたので From Japanと答えると、「私もです」と日本語で返事が返ってきた。絶対にビール一本買えないだろうという金額だったのに、あるだけでいいよとそのお姉さんは、ボーイさんに声をかけ私を席に案内させ、冷たく冷えたビールを一本持ってきてくれたのだ。

こんなことがあるから、やっぱり旅って楽しいなぁ・・・感動しつつ、何百万ドンが0になり、私はベトナムドンを使い切って帰国したのである。


2年経ってみて、もう一度いってみたいかと尋ねられると、やっぱり行ってみたいなと思う。それぐらいスリルがあって面白かったからだ。あ、そうそう。パクチーも食べたが、日本で食べるよりも全然美味しかった。

ただし、もう雨期の時期には2度と行きたくない。



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