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語学習得の近道はモノマネをすることなのかもしれない

「韓国の方なんですか?」

「い…いえいえ、私、日本人です!」

数ヶ月に一度の美容院の前に、私は美容院近くの韓国カフェで必ずお昼を食べることにしている。

初めて訪れた時に、知っているすべての韓国語を駆使してオーナーさんに話しかけて以来、オーナーさんは私がカフェを訪れるたびにオール韓国語で話しかけてくださる。(ちなみにオーナーさんは、訛りのない日本語を普通に話せるすごい人)
おそらく私の練習のためにそうしてくれているんだろうけど、私もだいたいの韓国語を理解して韓国語で返すようにしているので、それを見ていた他のお客さんから「韓国の方なんですか?」と声をかけられた、というわけ。

なんでもその方(女性)はお嫁さんが韓国人だそうで、「あなたがあまりに上手に話してるから韓国の方だと思った。」とのこと。

言語を学んでいると必ず訪れる停滞期に今差し掛かっていて、やる気がゼロというかマイナスだったから、そんなふうに声をかけられて素直に嬉しかった。

毎日の推し活のおかげか意外と聞き取れるけど、文法が大の苦手なので、私は韓国の方の話し方や語尾や口癖みたいなのを真似して、一人言として韓国語を練習している。私が真似している韓国の方というのは、主に先述したカフェのオーナーさんだったり、オンラインレッスンの先生のYouTubeだったり、ボネクドのソンホくん(←比重重め)のように優しい、丁寧に話しをされる方々を目標にしている。(ドラマの言葉はちょっと強すぎるので私にはあまり参考にならない。)

これまでを振り返ってみると、私は誰かのモノマネをすることで他言語を学んでいくことが多かった。例えば英語は、高校の時につきっきりで発音やジェスチャーを教えてくれたケイティーの影響が大きいし、フランス語は語学学校でお世話になった先生たち(ガブちゃんとパトちゃん)。フランス語に関しては、先生の肩をすくめる格好から口癖までフランス人になれるように密かに真似をしていた。

そのおかげかわからないが、同じ日本人の学生から「zoéさんのこと、最初はアジア系の先生なんだとずっと思っていた。」と衝撃の告白を後々された。(初級クラスだったのに雰囲気優勝ということにしておこう。)

これは私にも言えることだが、日本人は外国語を話したり学んだりする際、完璧でなければならないという思いが強い。でも案外相手はそんなに気にしていなくて(むしろ完璧に話せるなんて思っていない)、とりあえず言葉を出してみる!ということが大事なんじゃないかと思う。
そして文法や発音ももちろん大事だけど、それらはとりあえず置いておいて、母語で話す人の真似を徹底的にしてみる!というのは、案外良い学習方法だと思う。

これがこれまで3つの他言語を学習してきた私の裏技だ。

韓国語はまだまだ下手だけど、また明日から頑張ろうと思う。



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