見出し画像

人と人との化学反応―ケミストリー(Chemistry)って?

私は完全に文系脳なので、数字や化学式をみただけで頭が真っ白になる。
 
ただ、人と人との相性、いわゆる「ケミストリー(化学反応)」について考えるのは大好きだ。

「あの人は〇〇だから、誰だれと気があうはずだ」とか勝手にプロファイリングしながら、延々と持説を披露するひと、みなさんの周りにも一人や二人いませんか?
 
血液型の性格診断と一緒で、科学的な根拠もないのに、無責任に分析を始める。
 
この勝手なるマッチメイキングは当然、恋愛に限らず、友達や職場の上司・部下、同僚同士でも当てはまる話だ。
 
真面目で実直すぎる人 vs遊び心のある人の組み合わせだったり、石橋を叩いて渡るタイプ vs深く考えずすぐ行動に移すタイプだったり――混ぜ合わせたら一体どんな化学反応が起きるのであろうとイメージが膨らんでいく。
 
“Opposites attract” 「正反対のもの同士は引きあう」ともいわれるように、似た者同士だから気が合うとも限らない。
 
アメリカで働いていた時に、メリーランド州にあるアメリカ国立衛生研究所(略称: NIH)に日本から派遣されていた優秀な研究者の友人がいた。彼は、日々研究室で実験に没頭しているのだが、化学実験の延長のつもりなのか、人と人のマッチメイキングも趣味としていて、合コンのような集まりをしょっちゅう企画していた。
 
「いやーこればっかりは本当にどうなるか読めない、化学式通りにはならないよ」と自分が仕掛けた調合について、毎回首をかしげていた。

すでに20年以上前の話だ。
 
昨今、AIの進化で、婚活のマッチメイキングの成立率がアップしているらしい。

AIが、希望の属性だけでなく、本来の”ケミストリー”をどこまで読み取ってくれるのだろうか。

もし可能ならば、職場でも人材交流の一環として、AIをどんどん活用してほしい。

とはいえ、婚活ならまだしも、「AIでマッチングしてから、人事異動をお願いします」とはさすがにいえない、かな。
 
https://twitter.com/ATF_TOKYO

この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?