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「脱」単語帳偏重学習法③-知らない単語の対処法-

こんにちは。久しぶりの記事になります。これまでの記事では、単語帳偏重の英語学習への問題意識について書きました。

今回は、実際の文章の中で、知らない単語が出てきた時の対処について書きます。

知らない単語へのアプローチは色々あると思いますが、今回は動詞の役割に注目した考え方を紹介します。

「動詞を制するものは英語を制する」
英語の文章において、動詞が大きな役割を果たしています。その動詞を理解することが英語を理解する上で不可欠であると高校生の時、尊敬する英語の先生に学びました。学習を続けてきて、様々な場面でそのことを実感しています。

動詞が果たす役割とは具体的にどんなものでしょうか?それは、一文の中の、単語(情報)の並びを決める役割です。動詞が何かによって、動詞の後にどういう情報が並ぶのか決まります。高校生は、5文型を習ったと思います。5文型というと、ぼやけて聞こえますが、結局は、数ある動詞の性格を分類したものと僕は考えています。代表的なものでいうと、自動詞、他動詞の分類です。自動詞は、主語の動作が他の物や人の関与なく完了する動詞です。例えば、「歩く」とか「走る」とか「笑う」とか。他動詞は、自動詞と逆で、主語の動作が自分以外の何かを巻き込む(主語単独では完結しない)動詞です。「与える」とか「食べる」とか「伝える」とか。つまり、他動詞の後には必ず目的語が続きます。どんな情報(目的語)がどのような順番で続くかは、それこそ王様の動詞が決めます。ただ、他動詞は目的語がないと成立しません。例えば、「私は食べた」と言われたら、必ず「何を?」と突っ込みたくなりますよね。その情報こそ目的語です。

長々と書きましたが、ここで伝えたいことは、動詞が分からなくても、主語と目的語が分かれば、主語と目的語を繋ぐ動作とは何か推測できます。英語が上手い人ほど、同じ会話や、文章の中で同じ動詞を繰り返し使わないので、同じ意味でも別の動詞を毎回使ったりします。そんな時も、文脈と、自分が読んでる文の主語が何で目的語が何か分かれば、パズルのように動詞の意味が見えてきます。元々その動詞を知らなくても、読み進めることができます。

そして、色んな文章で同じ動詞に触れる頻度が増えると、その動詞の性格が見えてきます。この動詞は、こういう単語と相性がいいんだと。このように層を重ねるように時間をかけて単語の理解をしていくことに意味があります。英語の海の中で迷った時は、英文の構造の基本、主語+動詞に立ち戻り、主語や目的語の関係性から文の意味を取っていくことができたら前に進めると思います。

普段無意識にやってることを言語化するのは難しいですね。僕もまだ修行の身なので、普段の自分の習慣を振り返る良い機会と捉えて、他にも紹介できそうなアプローチがあれば投稿します!

バックナンバーもまとめてるので、是非ご覧ください!

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