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553 企業の平均寿命は34年。業種によっては20年以下。(稲田)2024/5/20

日本国内の企業総数は約360万社。企業の平均寿命は34年と言われているが、当然ながら業界別の差がある。

産業別の企業寿命

  • 製造業 36.3年

  • 卸売業 29.5年

  • 小売業 24.5年

  • サービス業他 17.2年

  • 情報通信業 16.0年

  • 金融保険業 15.0年

主な産業別 倒産企業の平均寿命推移

もし、あなたの会社が創業10年であれば業種によっては次の10年で乗り越えなければならない壁があるといえる。そう考えると、顧客のニーズに応えることの重要性と同時に、顧客がまだ気づいていないニーズを発見し形にしていくことが自分たちの生命線であることがよくわかる。事業の転換や新設も含めて。 経営者じゃないからそんなの知らんし、いざとなったら転職すればいいじゃんという考え方も仰る通りなのだけど、転職した先にも企業寿命というものはある。転職できるから安泰というわけにはいかない。だからこそ、個々の働き手は自分の市場価値と価値寿命を伸ばすしかない。それがリスキリングという文脈にもつながるのだけど。今いる会社や組織への貢献にも繋がるし。

それにしても、ほとんどの企業側は「社員の高齢化」「慢性的な人手不足」「採用できない問題」といった難問を抱えながら、「今いる社員に自社を選び続けてもらう取り組み」に着手するという難易度ウルトラCが待っている。それらの無理難題を乗り越えて平均寿命の壁を突破しなければならないフェイズに突入している。考えれば考えるほど、ひええ…と思うんですよね。しかも、企業を全て救うという国側のモードはあまり見えず、むしろ新陳代謝からの労働力解放を待ち望んでいるようにも感じる。これからの中小企業は本当に大変だなあ…と思う次第です。

長々と書きましたが、自社はWeb制作会社なのでその分野でお役に立てることがあったらぜひお声がけください。Web制作やWeb活用に即効性はありませんが、3年後5年後をみすえた事業改革、社内改革の土台になり得るものです。困難な時代を乗り越えるために必須となる相棒です。企業が市場から退場することは悪ではありませんが、「やれることがあったのにやらなかった」と後から悔やむのは悔しいじゃないですか。

グラフはこちらから引用しました

倒産企業の平均寿命は23.1年、2年連続で縮む。倒産企業の構成比「新興」企業が初めて30%台に(東京商工リサーチ)

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