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往復11450円で行く海外【韓国・釜山旅行記①】

 うそだろっ…。値段を見た瞬間にこれはもう行くしかないという気持ちになった。2018年12月、韓国・釜山に行ってきた。ひまつぶしに航空券の検索サイトで値段を見ていたのだが、なんと成田―釜山の往復が13450円と出てきた。どうやら年末年始休みの直前で空いているらしい。さらに、予約サイトの割引が適用されて実際には11450円で買うことができた。新大阪に新幹線で行くより安い。

 興奮しながら仕事の予定を確認し、予約したのは出発1週間前。釜山に行きたいとか、何を見たいという気持ちはまったくないまま釜山に向かった。フライトもわずか2時間、時差もないしほとんど国内旅行感覚である。帰国日には午後から仕事をしていたぐらいだ。

 韓国はこのようにとっても近いのだけど、文化は異なる。人々の顔立ちや街並みも似ているようだが、やっぱり違う。2時間のフライトでずいぶん遠くに来たような気持ちになれるので、お得だ。


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 使ったのは韓国のLCC、チェジュ航空。持ち込み手荷物は10キロまで、2泊3日の荷物なら余裕。成田空港の第3ターミナルを使う。このターミナルは何度か利用しているが、いつ見ても質素でいい。食堂や土産物屋も庶民的な雰囲気。


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 昼寝をしたり、本を読んだりしているうちにあっという間に着いた。空港から市内までは鉄道と地下鉄で行くことができる。乗り換え駅で見たおでん?屋。


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 短い旅程なので宿も日本から予約していった。釜山駅前の簡素な宿が1泊2200円ほど。韓国の物価はほとんど日本と変わらないので、これは極めて安いといってよい。冷蔵庫、パソコンまである。快適な宿だった。オンドルなので床からぼんやりと暖まります。


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 よく見ている旅行記サイトに、韓国の旅行作家、鄭銀淑さんが日本語で書いている「韓国の旅と酒場とグルメ横丁」というのがある。飲み食いが本当に好きなのが伝わってくるいい文章だ。それによると、釜山はイイダコの炒めものがおいしいらしい。言葉が通じないので店員に任せるようにオーダーしたら、幸運にもありつけた。見た目の通り、うまいです。


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 実は韓国で難しいのは食事である。このように、メニューは壁にハングルで書いてあるだけで写真もないことが多い。あてずっぽ、または前述のように店員に任せるしかない。そして、1皿当たりの量が多い。あまり1人酒文化がないらしく、2~3人での取り分けが前提なのだ。イイダコ炒めは15000ウォン、約1500円、これに多数の突き出しが付く。もっと色々食べたいと思っても、1人だとおなかいっぱいで食べられない。ビール2本つけて計23000ウォン、約2300円。


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 地下鉄の駅には防毒マスク。朝鮮戦争はいまだ休戦状態にすぎない。釜山は一時、臨時政府が置かれた街でもある。


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 釜山は坂の街である。


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 どこの国に行っても市場歩きは例外なく楽しい。


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 市場を歩いていると、だしぬけに豚のボディーが吊るされていた。


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 市場で見つけたトッポギ。見た目ほど辛くない。甘辛いというほうが適切。うまい。1人前2000ウォン、約200円。

 <釜山旅行記②へ続く>

※旅行期間は2018年12月。通貨のレートは当時のものを基にだいたいで計算しています。
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