社会的に受け入れることができない医療
アルツハイマー病に対する抗体医薬レケンビ(薬剤名レカネマブ)の普及を図るべく、エーザイが必死だ。
東京海上日動と組んで、「認知症治療支援保険」なるものを開発した、という。以下、プレスリリースより。
今のところ、これ以上の詳細は不明だ。
これが一般的にどう受け入れられるのか、保険商品としてお得なのかどうか、私には全くわからない。もはや私の理解の範疇を超えている。
なお、「のうKNOW」とはエーザイが開発した認知機能のデジタルチェックツールのことだ。既に231の企業及び自治体に導入されている、と記載されている。
個人的には、こんなお遊びを導入する企業や自治体もどうかと思うし、こんなお遊びで一喜一憂する方々は気の毒としか言いようがないと思う。
これが一般的にどう受け入れられるのか、私には全くわからない。もはや私の理解の範疇を超えている。
なお、厚労省によるとレケンビの「年間市場規模が1500億円を超える可能性が生じる」とのことだ。これはすごいね。
9月27日より、レケンビの薬価が検討されている。承認から90日以内に薬価を決めるというルールがあるらしく、年内に薬価収載及び保険適用されることになると言われている(つまり、10月段階では承認されたのみで、保険は適用されていない)。
エーザイは、認知機能低下を抑制した場合、削減できる介護費用や負荷を薬価に反映することを求めている、という。
以下、上に示したサイトより引用。
エーザイのシュミレーションについては知らない。正直、調べる気にもならない。
そもそもレカネマブが本当に既存薬より認知機能低下抑制に寄与するかどうか自体が眉唾なのだから。
どうなるんですかねぇ・・・もう世論に期待するしかない。
しかも、アルツハイマー病の抗体医薬、これだけではないのだ。次はイーライリリーのドナネマブが順番待ちしている。これがまた「レカネマブの上位互換」な感じで、厄介だ。
https://www.mixonline.jp/tabid55.html?artid=75371
社会として受け入れるべき医療と受け入れることができない医療をきちんと区別しないと、国民皆保険制度が破綻するように思う。コロナ対策禍で散財したばかりだというのに・・・・
困るのは次世代なのだ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?