見出し画像

JASPER誕生譚~器編~

JASPER note編集部の一人、松本 野歩(のぶ)です。
JASPER公式note、はじめます>はお読みいただけたでしょうか?

今回は、JASPERの誕生譚についてご紹介します。具体的には、JASPERを生んだ組織(以降「器」と記載)の組成に秘めた思いについて語りたいと思います。


JASPERを生む土壌となった”EXU”

JASPER note編集部は複数のメンバーから構成されていますが、実はそのメンバーの多くがEXU(Energy Transformation Unit)所属です。

EXUは、2022年夏にフューチャー・アーキテクト株式会社のTIG(Technology Innovation Group)内に新たに結成しました。

エネルギー×テクノロジーで日本を元気にしたい仲間が集まって組成したユニットで、エネルギー業界のクライアント企業向けに、事業戦略、フィールド、ITテクノロジーを連携させたコンサルティングサービスを提供しています。

元々、TIGという組織には、ジョブやミッション等を束ねた"ユニット" というものを組織内部にゆるく形成する文化があり、EXUもその一つです。
なお、わたしはEXUの設立メンバー(始祖)の一人です。

EXUを創ったわけ

以上、やや堅苦しくなりましたが、次にEXUを創ろうと思った理由について語りたいと思います。

それは、エネルギー業界が大きな転換期を迎えており、そこから新たな価値を生み出し、日本を元気にしたいという思いがあったからです。

エネルギーは国家や経済、産業の礎であり、近年、地政学的な危機の顕在化によって経済安全保障政策が変化し、気候変動に対応するための方策が求められるなど、エネルギーの重要性とその業界が産業や経済構造の大きな転換点を迎えていることを強く実感しています。

このような状況下でパラダイムシフトが起こると、新たなイノベーションが生まれる可能性が高くなります

例えば、過去に天動説から地動説へのパラダイムシフトが起こったことは、天文学や航海術などの分野に大きなイノベーションをもたらしましたし、インターネットの普及は経済活動や文化、社会全体に大きな影響を与えました。

同様に、エネルギー業界でもそうしたイノベーションが生まれるはずです。

ITコンサルタントを生業とする我々としては、イノベーションの渦中から本来、産業と文化の両側面で大きなポテンシャルを秘めた日本を元気にしたいという想いから、EXUを創りました。

そして、更に一つ、この機会を利用して、試したいことがありました。

それは新しい働き方・稼ぎ方に関するイノベーションです

新しい働き方・稼ぎ方

現在の働き方・稼ぎ方は、

特に、人を売り物にする業態においては、一定期間内に一定規模以上の売上をもたらす既存案件群と器(組織)を、管理職から管理職へ継承していくため、管理職にとって管理しやすく定型的な、所謂積み上げ型の作業で構成されたサービスを提供します

市場に目を向けてみると、短期間で消費されてしまう「焼畑型」の稼ぎ方と言えるかもしれません

これに対し、新しい働き方・稼ぎ方は、

フィロソフィーを共有し異なるスキルや経験、個性を持つ人財(管理職を含む)がチームを組み、そのチームが提供する価値が最大になるような案件や器(組織)を創り出します。提供価値は、多用な人財の視点や発想が織りなす、独創的で形式よりも本質を重視したものとなります。

例えばコンサルティングの場合、その提供価値は定型的なアウトプットではなく、クライアント個々の状況や手持ちの経営資本(人、モノ、情報、ネットワーク等)を基に一緒に試行錯誤しながら自分達ならではの価値を考案し実行するプロセスそのものです

そのため、クライアント視点では、享受した価値は人財や企業文化に深く根付き、自律的かつ持続的に価値を生む「採集型」の活動へと変化を促します。

両者を比較すると、

現在の働き方・稼ぎ方は、経済成長期には効率的で安定性もありましたが、現代のような変化の激しい状況下では、既得権益の保護人財の思考停止を生み、組織の自律的かつ持続的な価値創出を妨げる要因となる可能性があります。

一方、新しい働き方・稼ぎ方は、手持ちの経営資本を基に自律的かつ持続的な価値創出が可能であるため、変化の激しい状況にも強いと言えるかもしれません。

「現在の働き方・稼ぎ方」と「新しい働き方・稼ぎ方」

つまり、新しい働き方・稼ぎ方は、器よりも人を優先し、本質的で持続可能な活動を追及するものです

勿論、現在の働き方・稼ぎ方を全否定するものではありません。

業態や雇用継続の観点からは、当面は今の働き方・稼ぎ方と新しい働き方・稼ぎ方の比率が8:2程度で推移するのがちょうどよい塩梅なのではないかと考えています

そして、この新しい働き方・稼ぎ方を掲げ推進しているのがEXUであり、その理念を共有する仲間を増やす活動の一つがJASPERであり、“Bricolage(詳しくは『JASPERについて~long ver~』)”というコンセプトを基に活動しています。

最後に

今回は、JASPERの器となったEXUの誕生譚をお話しましたが、このような新しい組織が存続するには最低限必要な条件があると考えています。

次回は、その存続条件等についてもお話できればと思います。


活動にご賛同いただける方は、ぜひ上記の問い合わせフォームよりお問合せください。フォームの「お問い合わせ内容」の先頭に「<JASPERについて>」と記載をお願いします。

本記事執筆|フューチャーアーキテクト株式会社 松本野歩