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木曜島の夜会

短編ではあるが、久しぶりに司馬遼太郎の小説を読んだ。

舞台は木曜島。オーストラリア北部の小さな小さな島。世界地図を見てもなんでここだけ漢字の名前があるんだろうーと思ってはいたが、調べたことはなかった。真珠の貝をとりに日本人が出稼ぎに行っていた歴史があるらしく、それが小説の軸になっている。

司馬遼太郎の文体は好きだ。初めて長編が読めたからかもしれないが、「あぁー、そういう情景あるある。その時の気持ちってこうやって表現するのか」と読解力のない自分でもビジョンだけでなく情感まで感じさせてくれる。それも見たことなかったり、タイムスリップした時代を。

元々、自分は本を読むのが遅く、また小説には苦手意識がある。でもなんか、司馬遼太郎はすきだなぁ。いやっ、司馬遼太郎好きって言っている自分が、ちょっと好きなのかもしれない。

熱で寝込んでいる息子を見ていると、彼らも自分に似てしまったらきっと言葉に不自由するのだろう。妻のように本が読める人間になってほしい。本から学ぶことは多い。祖母が言っていたように「人は裏切る時もあるけど、本は裏切らない」。

NZに行くにあたってオセアニア関連の情報を集め始めた。AI、そしてVisionProの時代だが、自分の目や肌で感じていない限り、世界は未知にあふれている。

知らない土地や人の歴史と出会えるのが楽しみである。
早く最終審査のための書類が整ってほしい。そして入学許可がほしい。行ける、という安心感がほしい。

まぁ、風の速度だからのんびり待つしかないかー。NZQAの書類まだかなぁー