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日本と違う?中国人の”ご近所付き合い”

ちょっと面白い記事があったのでご紹介します。

ざっくり要約すると
▼中国のSNSで「日本人が夜中にイチゴを持ってきた」との中国人留学生の投稿が話題
▼ある日 、中国人留学生が自宅マンションで夜中に「排骨湯(スペアリブのスープ)」を作っていると呼び鈴が・・
▼ドアを開けると隣人の日本人男性が「すみません、大変申し訳ありません。おいしそうなに匂いがしているなあと思いまして…」と言い、イチゴ1パックを差し出して料理と交換してくれないかと頼んできた。
▼留学生はスープをよそって彼に渡すと、うれしそうに帰っていった。
▼留学生は他人に干渉しない日本人がこんな“日本人らしくない”ことをするとは、全く想像していなかった。
という話。

中国のSNSウェイボーで原文も見たのですが、この留学生が女性か男性かは判別できませんでした。正直このニュースを見て、ゾっとした人も多いのではないでしょうか?特に留学生が女性と仮定した場合、深夜に隣人が呼び鈴を鳴らしてスープを分けてください・・はさすがに怖いですよね。

中国のネットユーザーの反応も「いい話」「きっと家に帰るのが遅くて食べ物がなく、お腹が空いてどうしようもなかったんだね」「日本人もやっぱり人間なんだな(笑)」「今度彼に『おなか空いた。ご飯』って中国語を教えてあげな」「これはまるで『作りたい女と食べたい女』じゃないか」など様々。

さて、ここで中国人同士の”ご近所付き合い”ってそもそもどんなだっけ?といことをふと思い返してみました。

私は北京留学時にはいくつかの会社の社宅が連なっているようなマンションにルームシェアで住んでいたのですが、中国のマンションはドアの扉にも鉄格子があって内扉があって・・という感じでとにかく防犯命!という造り。一方で、敷地内で夫婦喧嘩を見つけるとご近所さんが寄ってきて仲裁に入ったり(もしくは野次ったり)、4階にいる人が地上の人に「雨降ってるかー??」と話しかけたりとだいぶフランクなやりとりをしているイメージでした。

一方で、上海留学時にイタリア人留学生の友達が住んでいるタワマンに行ったことがあるのですが、そこではお隣さんとすれ違っても挨拶すらしない雰囲気で、がらーんとしているイメージだったのを覚えています。

妻にも聞いてみたところ、これはやはり地域差がだいぶあるようで、田舎であれば「远亲不如近邻(遠くの親戚より近くの他人)」という言葉があるように近隣皆家族みたいな感じなのですが、都会になるとマンションの同層階の近隣の顔も名前も知らないし挨拶もしないというのもありうる話のようです。

妻が子供の頃過ごしていた江蘇省鎮江市は比較的都会でしたが、そんなにご近所さんと仲良しというわけではないけど「出门啦〜(出かけるの?)」「买菜啦〜(お買い物?)」「吃饭了吗〜(ご飯食べた?)」みたいな一言挨拶くらいはしてたそうです。
妻の母の姉が住んでいる農村では、やっぱり近所の住人が私たちにも@@ちゃんの親戚やね〜?よくきたね〜とガンガン話しかけてきたので、やっぱり場所によるという事なんでしょう・

総合的に見るとケースバイケースということで、日本も中国もそこまで変わらないのかなぁというのが私的結論です。

ちなみに、日本の場合は引越しをすると上下と横の住人に挨拶をして粗品を渡したりするのですが、中国では基本的にこういう習慣はないようです。あとは、中国人が日本の賃貸住宅で住み始めて驚くのは静か過ぎるということ。中国って結構大声で喧嘩している声が横から聞こえてきたりとかするけど、騒音には日本人よりはるかに寛大というか騒音トラブルってあんまり聞かないですよね。

なので、もしお隣に中国人の方が引っ越してきて挨拶がなかったとしても、ちょっと騒がしかったとしても少しだけ多めに見ていただけたら^^;
限度を超えたら然るべきところにクレームを出せばいいので。

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