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カナダの永住権は「取りやすい」のか?

ツイッターとか note とか、他にもネットの情報なんかでよく見ると思うんですが、「カナダは永住権が(比較的)取りやすい」と言われています。
この「比較的」っていうのが、私は正確には分からない(よその国で永住権を取ろうとしたことがないので)のですが、それでもなんとなく周囲の話を聞いていても、「そうなんだろうな」と思います。

たとえばカレッジ時代の英語クラスに、「どう考えてもオマエ、普通に本科でやれる英語力だろ!」っていうレベルの中国人男子がいて、あとから聞いた話では、彼は実は以前、オーストラリアだかニュージーランドだかで永住権を取ろうとしていたのだが、うまくいかず、カナダに移ってきたという。
他にも、両親がアメリカに住んでいて、自身もアメリカの高校を卒業した友人がいるのですが、ご両親もワークビザで滞在しているだけであって、永住権とか市民権は持っておらず、彼女自身もアメリカに戻って住むというオプション、そしてそれがかなう可能性は全くないという話を聞きました。
そうそう、ドイツに住んでいたけれど、やっぱりうまくいかずにカナダに移ってきたというカレッジ時代の友人もおりました。

そういう話を聞くと、やっぱりカナダは永住権が取りやすい国なんだな、と納得します。
しかしそれは絶対的な話ではなく、相対的な話なので、だまされないぞ!と思う人も多くいらっしゃるとは思います。

しかし、どうだろうな。

なぜなら、当初「海外に住んでみたいわ~ん」と、(短期滞在前提で)アホ丸出しでやってきた私なんかが、まあ紆余曲折はあったものの、わりと普通に取れてしまったので、やっぱりなんだかんだ取りやすいのではないだろうか、とも思うのです。

よく言われるポイント制の熾烈さですが、これはエクスプレスエントリーという短期決戦型の申請方法の話であって、私が当初申請していた、エクスプレスエントリーではないPNP(Provincial Nominee Program )なんかだと、わりと申請基準時代はゆるめです。他にも、エクスプレスエントリーを介さない申請プログラムはいくつかあるので、時間はかかってもいいから確実にカナダの永住権を狙いたい、という人は調べてみてもいいかもしれません。

しかしですね、もちろん誰でもなんでもアリで取れるのかといったらもちろんそんなことはないです。

私が申し上げたいのはですね、「自分に合った申請プログラムを見つけて、その基準をきちんとと満たせば、ほぼ取れるんじゃないか」ということです。

もちろん前に書いたように(下記参照)、残念ながら運ゲー要素は多分にあるので、時の運やタイミングなどに翻弄されることはあるかもしれません。

デスゲームとか言ってたくせに、矛盾してない⁉と思われそうですが、うーん、でも例えば私がPNPを捨てて、TR to PR という別のプログラムで最終的に永住権を取れたように、要は、プランB、プランC もかなり大事だということです。
カナダの永住権申請って通常は数年がかりのプロセスになるので、その間に政府のポリシーが変わったり、申請基準が変わってしまったりというのは大いにあり得ることです。
そうなった時に、「オワタ…」となるのではなく、だったらこっちのプログラムはどうだ!と切り札を用意しておくとか、あるいは事前にみっちりリサーチして、「こういう職種だったら需要がありそうだ」と事前に作戦を練ることで、永住権獲得の成功率が上がるのかな、と思います。
(って、ひたすら偶然の流れに乗っただけの私が言うのもなんですが…)

かなり難易度が高いことのような気もしますが、情報や知識に長けたプロの力を借りることも戦略の一つかなと。
↓ は私の推しである敏腕コンサルタントの兵吾さんです。知識量が半端ないので、ツイッターでもフォローすることを強くお勧めします。

実際、私の周りで「ガチで永住権を目指していたけど取れなかった」人というのはほとんどいないんですよね… 
一人、パンデミックの初期に一時帰国していて、カナダが国境を閉じたタイミングに引っかかってしまい、更にそのタイミングでワークパーミットも切れてしまったために、カナダに戻ってこられず、そのまま結局日本に本帰国となってしまった元同僚がおりました。(しかし彼女はもともとカナダにそこまで強い思い入れがあったわけではなかったので、なんとかしてワークパーミットを取ろうとか、留学生として戻ってくるというほどの情熱もなかった模様)

あーあと、直接の知り合いではないんですが、ワーホリで働いてて永住権サポートをしてもらう話までしてたのに、オーナーが店を売ってしまい、話が白紙になってしまった台湾人の子の話も聞きました。(これも個人的に、やっぱりワーホリから永住権目指すのはリスクが高いな、と思うようになった出来事の一つ)(この子も、留学生として戻ってきてポスグラ取るとかしたら、全然可能性はあったと思う。しかしその後どうなったのかは知らん)

あとはFacebook のグループなんかでたまに「却下された!」と書いている人(ほぼほぼインド人)がいて、読むと、「そりゃオマエ、基準満たしてないんだから却下されるわ!」って感じのケースが多かった印象。


こう考えてみると、重要なのは「永住権を絶対に取る!」という強い気持ちと、正確な情報を取ること、そしてしっかりと基準を満たすことの3点なのかなーという気がします。
ここを抑えていれば、時間はかかったとしても普通にいける気がする…

私自身も、当初は「トシだし、永住権なんてムリムリ」と思っていましたが、だんだんと「取れるなら取りたい」と思い始め、動き出したら「ここまでやったんだから絶対取ってやる!クヤシイ!」という貧乏性丸出しでコロナもレイオフも乗り越えて来られました… (そして今、緊張の糸が切れて呆然としているところ)

その過程で、「ここまでツライ思いして別にカナダに残りたくない」「やっぱり日本の方が自分には住みやすいや」となることもあるでしょう。
(てか、私もちょっと、いや結構そう思ってるし…)でも、それはそれ。立派な一つの選択です。
あと、永住権を取れたけれど、やっぱり日本に帰るとか、別の国に移るという選択をする人も実際多いです。

(実際、カナダは以前ほど住みやすい国ではなくなってきている気がしてなりません…)

というわけでまとめますと、カナダの永住権は

カナダの永住権を取る!という強い意志のもと、
正確かつ最新の情報を取り、
申請基準をしっかりと満たす、そのための戦略をきっちり練る

の3点が重要。
そして

時の運にも左右されるので、柔軟なプランを準備して、
更には自分の気持ち、状況が変わった時には日本や他の国に移れるようバックアッププランもしっかり持ちましょう。

という感じですかね…
あ、あとこれはもう私自身の反省でしかないんですが、

カナダの永住権を取ってからのことも、ちゃんとイメージしておこうね。

と申し上げたい。
私は何にも考えてなかったのでさっそく詰んでおります。ハイ。




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