ロシアを絶対悪だと決めつけるのは危険かも

断っておきますが
私はロシアの肩を持つわけではありません。
ただしウクライナだけが「100%の正義」だと言うのは危険だ
と言っているだけです。

武力衝突に至るまでには歴史もあるし事情もあります。
これまで人類の歴史で戦争は大抵そうだったし
文学や映画でもそういう作品はいくらでも知っているじゃないですか。

疑うべきは両者の認識ギャップであり
どこでボタンを掛け違えたのか
その掛け違えのきっかけとなった出来事は何なのかです。

ましてや。
何が起きているのかもよく知らないくせに
ウクライナを手放しで肯定することは
ウクライナの過激派が行った虐殺行為やネオナチを
知らずのうちに肯定することに繋がりかねません。

▼最近のメディアの無謬性の怖さ:

最近のメディアを見てると圧倒的にロシアが悪者です。
SNSでも圧倒的にロシアが悪者です。
一般市民からセレブリティまでウクライナを支持していることを
アイコンや名前に国旗をつけて示すのが今や一種のトレンドです。

ただね、こういう戦争というものは両者がそれぞれの正義を
本気で信じて行動しているものです。
信じるからには何か理由があるはずです。
あなたが敵視している相手だってそこまでバカではない。

自分が見ている情報だけが正しいと思い込んでいませんか?

情報を得ている自分は頭が良いと思い込んでいませんか?

メディアやSNSの自分から見える範囲の情報で満足して
そういう気持ちよさに浸って感覚が鈍っていませんか?

自分が正しい(無謬性)と信じたいあまりに
自分に不都合な事実から目を逸らしていませんか?

これが私が自分に問いかけ続けていることです。

▼21世紀にそんなことできるの?:

そもそも。
「独裁者による恐怖政治」は21世紀には機能しないと私は思います。
そんな20世紀のステレオタイプが今さら通用すると思いますか?

中国本土みたいに完全に外側の世界と隔離されたコミュニティはともかく、
いやその中国だって市民の末端まではどうなっているのか分かりませんし、
ウクライナもロシアもTwitterやInstagramが普通に使えるわけで。
そんな状態で恐怖政治とか正直無理だと思うんですよね。

逆に、ここまで世界に批判されてまで武力行使に打って出ようものなら
ロシアの幹部クラスが裏切ったりするケースだってると思うのです。
だってその方が生き残れる可能性が高いと思いませんか?
プーチンなんてさっさと売って、
自分は新政府で有利な立場を確保しましょうよ?

プーチンが怖い怖いって、あんなジジイになってまで、ですか?
戦争に出るまでに幹部で結託してプーチンを国外追放することくらい
やろうと思えばできたと思いませんか?

普段のロシアだったらそんな反逆なんてしないと思いますよ。
でも世界中に非難されながら
全く人道的とは言えない武力による侵攻をする
ということになるなら反逆に打って出よう
と思う人達が出てくる方が自然だと思いませんか?

中国みたいに米国と不仲な国家なら仕方ないからもしれませんが、
米国とパイプだらけのロシアですよ。
だからロシアの偉い人達は本気で彼らの正義を信じていると思うのです。

▼あくまでもフェアに行きたい:

「ぜんぶロシアが悪い」という偏見を捨てて、
「ロシアも悪いけどウクライナも悪いかもしれない」
とニュートラルな視点に立って、
SNSを埋め尽くすウクライナからの悲鳴や
それに怒涛のように押し寄せるいいねやRTという
感情の嵐や世間の圧力を横目に、
冷静に情報だけを集めていくと
「やばいのはウクライナも同じである」
という情報が結構見つかったりするものです。

もちろん中には
情報工作とか誹謗中傷みたいなものも紛れているかもしれませんが
それはウクライナから発せられる情報にも言えることですよね。
こんなに距離が離れた国から本当の姿が見えていると
本当の状況が伝わっていると思い込む方が危険です。

だから複数の情報を見比べて
物事の道理を自分の頭で考えて
正しそうな情報を見極めていく必要があるのです。

なお国連は職員に対して
「戦争」「侵略」という言葉の使用を禁止して
「紛争」「敵対」という言葉の使用を案内しました。
これらは国連はあくまで中立的な立場を守る
という考えから取られた対応のようです。

なお某新聞社にこの情報をすっぱ抜かれた国連は
否定しているようです。
そりゃそうでしょう。
これを認めたら常任理事国が激おこになりますからね。
もう何が何だか分かりません。
2ちゃんのMEME(テンプレ)だった
「こうどなじょうほうせん」がリアルタイムで展開しているのです。

▼ウクライナ危機の始まり

この動画は勉強になりました。
視聴に年齢制限がかかっているので簡単に文章で補足します。

2014年。
独立派の政権が成立。
最初は平和的なデモ行進や広場にテントを設営していた親ロシア派。
しかし、そこに攻撃的なウクライナの過激派が襲ってきて、
隣接する建物に避難した親ロシア派を女子供もろとも焼き討ちにしました。
つまり最初に武力行使したのはウクライナ側だったのです。

暴徒と化した過激派が
ビルから飛び降りてうずくまるロシア派を
ウクライナ独立派が鉄パイプでめった殴りにする場面とか、
建物の火災で焼け焦げた無数の焼死体とか、
無抵抗な親露派を独立派が集団リンチする場面とか、
かなりショッキングな映像になっていました。

なお私はこの前後に何があったのかを知りません。
この動画は基本的に親露派の生存者の目線から語られているわけで
そのぶんバイアスが掛かっている可能性はあります。

だが、この事件が心の傷として親露派の心には強く刻まれていて
彼らの目線からはこれが「真実」なのは、おそらく間違いないでしょう。

▼なぜロシアはゆっくり攻めているのか:

これも勉強になった動画でした。
ちょっとビジュアル的にパンチが効いた先生が出てきますが
怖がらないで最後まで動画をご覧になることを推奨します。

ロシアが勝利するためには
雪が溶ける3月になる前に短期決戦で
完全に制圧する必要があったのですが
なぜかそれをしませんでした。

ここで動画投稿者が仰っていることは非常にシンプルです。

同じ民族が住んでいるのに、
下手に攻撃して民間人を巻き込めるかよ!

これにはかなり強い説得力を感じました。

動画後半では日本が取るべき(だった)方針を述べられていますが
まさに数日前にテレビでの安倍元総理の発言もそういう主旨でした。
岸田現首相には安倍さんの声は届かなかったのでしょうか。

せっかく日本は地政学的に
西側からもロシアからも距離を取りやすいのに、
アメリカにすごまれてさっさと西側に同調してしまったことには非常に残念です。

▼ウクライナを荒らしているのはウクライナ人?:

Twitterに書いた通りですが、
この発言だけでは彼女が見えている範囲のことだけなので
これが即座に全てに言えるとはならないのですが。

しかし一人の記者でさえも
目にすることが起きるほど日常まで
一部のウクライナ過激派の影響は出ている
というのは事実なのでしょう。

あとは
こんな発言をした人は
ウクライナからも西側からも
命のを狙われかねないので
彼女の身の安全が心配ですね。

▼BLMの盛り上がりに似ている:

私が思い出すのはBLMです。

黒人だから貧乏なんだ!
だから俺たちに金をもっと使え!

というのがBLMの本質だったと私は思っています。

なんとなく日本にいると事情が分からず
米国では黒人が差別を受けているから
そのような不当に抗議する
という意味で賛成している人が多かったですが、

実際にBLMが盛り上がったきっかけになったのは
何度も犯罪を繰り返している黒人男性が
その日も同じように犯罪をした上に
警官の指示を無視して暴れたので殺された
という側面があります。

さらに言うと、彼の死がセンセーショナルに報じられたことで
そこに乗っかって暴徒と化した黒人の団体がいたり、
彼の死や騒ぎを利用して自身の思想を広めようとする活動家がいたり、
かなりきな臭い部分がありました。

でもここまでちゃんと調べてから
BLM賛成を表明した人が日本にどれくらい居たんでしょうね。

なんというか
ウクライナ危機に関しても
似たような臭いを感じますね。

了。

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