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「地獄の合宿」と呼ばれる合宿の本当の姿

つい最近管理者養成学校に行ってきました。ネットの評価では「地獄の合宿」と言われてました。実際そこで行われる訓練は厳しいものでした。全部で7泊8日で携帯は没収されました。合宿所(静岡県の山奥)に着いた途端に制服のようなものに着替えさせられてすぐに発声の訓練が始まりました。そしてその後は班ごとに部屋に集められ、合宿所での立ち振る舞いについて教えられました。(気をつけの時はかかとをつけて爪先はハの字に開く、お辞儀の角度や仕方、座り方、立ち方、基本的に声を出す時は全力で出すなど)
この時点で私は「あぁこの生活を7泊8日間はしんどいな、帰りたい」と皆さんが思う10倍くらい切実に思いました。

この合宿は14個の試験が用意されておりその試験すべてに合格することでこの学校を卒業でき帰ることができます。試験に合格できないと最大2日間の補講がありその間に試験に合格できないと修了証がもらえないというようなシステムになっています。試験は体操、歌唱、合宿参加報告書、清書、電話報告、電話、素読、行動力基本動作10ヶ条暗記、礼儀、卒業試験、、、、、あと3個はわすれました。

今回の訓練では11人で一つの班を作り、常に一緒に行動をしました。一日のスケジュールとしては次のようなスケジュールです。
5:30 起床
5:55 朝礼
7:00 朝食
12:00 昼食
19:00 夕食
19:30-20:00 風呂
20:00-21:30 自分の会社の代表に報告書を作成
21:30-22:00 自由時間
22:30就寝
ここに書かれていない時間帯については常に訓練が行われます。

基本的にはうえにあるスケジュールを毎日こなすと思ってください。途中1日だけ20キロを歩くというイベントはありました。
1、2日目までは帰りたいと思っていましたが、3日目から班の仲間と仲良くなりそれなりに楽しいと思えるようになってきて最終日にはみんなと別れるのが寂しいなと思うほどでした。

合宿の目的
ここからは私が体験して感じたこの合宿に隠された意図、目的について書いていきます。
ネットでは「ただただ大声を出すだけで1ヶ月もすればこの合宿の効果はなくなる」、「洗脳される」、「意味のないことをやらされる」などといったことが書かれています。しかし、私の考えとしては全くそんなことはないと思いました。
こんな合宿を楽しいと思ってる時点で洗脳されてるんじゃないかと思う人もいると思うので先に言うと、純粋にこの合宿を楽しんだわけではなくこの合宿で求められていることや、一見意味のないように見えることに隠された裏の意味、この合宿のプログラムを作った人の考えを推測することを楽しんでいました。

まずこの合宿には「メインの目的」と「隠された目的」の二つの目的が存在していると思います。
ここでいうメインの目的とは
①挨拶の仕方、重要性を理解してほしい
②指示されたことを忠実に行えるようになってほしい
の二つです。
「隠された目的」とは
③相手の求めていることを読み取ってほしい
④同じミスを繰り返さないでほしい
の二つです。

メインの目的については訓練中に講師の方々から何度も直接的に伝えられます。しかし、隠された目的については伝えられることはなく審査を通して読み取るしかないです。(こんな目的があるかどうかは公表されておらずあくまでも私の予想です)つまり審査の数だけ何かしら伝えたいことがあると思います。今回は重要だと思った二つについて取り上げました。

隠された目的にどのように気づいたかについて話します。
③は体操の審査で気づきました。体操の審査ではとにかく全力で体操をしろと言われていました。なので全力で声を出してやりましたが、開始3秒ほどで不合格になりました。周りの人がどんな時に不合格になっているのかを観察していると先生と目があった時に不合格にされていることに気がつきました。つまりここで言われている「全力」とは「全力で声を出してやれ」ではなく「周りが気にならないくらい全力でやれ」という意味だったのです。ここで自分基準で考えるのではなく相手の求めていることを読みとることが求められていることがわかりました。
④は合宿訓練参加報告書の審査で気づきました。毎日、自分の会社の代表に報告書を書いて、それに点数がつけられ70点とれたら合格といった審査です。この報告書には書式が決められておりそれを満たさないと書式失格で0点になります。では書式さえ満たせばいいのかというとそうではありません。書式を規定回数連続で満たさないと合格点がでないようになっていました。つまり同じミスを繰り返さなければ合格できるのです。ここから同じミスをしないことが求められていることがわかりました。

さらなる推測
メインの目的と隠された目的が存在することからこの合宿では2種類の人間を想定してプログラムが組まれているのではないかと考えます。
・言われたことの意味を考えず受動的に行動する人間
・言われたことの意味を考え能動的に行動する人間
この2種類の人間が想定されており、それぞれに目標が設定されているのではないかと考えます。(前者にはメインの目的、後者には隠された目的まで気づいてもらう)
この推測が合っていたらとんでもない爽快感が味わえそうです笑

まとめ
この合宿は総じて社会人として重要なことについて伝えることを目的とした合宿であり、決して洗脳したりするような合宿だと思います。
私自身もう一回行きたいかと言われると行きたくはないです。笑
ただ得られるものもあったのでいい思い出になりました。

おまけ
会社の研修としてこの合宿に参加することになったので、この合宿に参加することは避けられませんでした。最初はもちろん行きたくありませんでした。
しかし、このように嫌なことが待ち受けているとしてもそのイベントを楽しむ工夫ができればこの先の人生大抵のことは乗り越えられそうです。


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