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夜明けの君へ -2024 J3第6節 vs. FC今治

本来であれば今治は行く予定だったんですが前日から体調が少し悪く、雨予報だし自宅待機にしたところかなり熱が上がりました。
嗅覚味覚に特に問題はなかったためインフルかな?と思ってどちらの検査もしたところ、ここへ来て初めてのコロナ感染という。
そこまで悪化してないのでちょっとたちの悪い風邪程度ですが、会社のコロナプロトコルにより少なくとも今週一杯はもうどうあがいても出勤できないのでダラダラしています。

さて、劇的勝利の勢いそのままに臨んだ沼津戦でしたが、これまでの相性通りなのか一点が遠く終盤に隙を突かれ力尽きる格好となってしまいました。
先週は少し用事で出掛けており、リアルタイム観戦できなかったので後で追いかけチェックしていたところ、前半の半ばくらいでDAZNが急に読み込みし始めたと思ったら最後の順位表の画面まで飛ばしてネタバレされたのが腹立たしくて見てません。

去年も何度も見せられた終盤での失点での負け試合、なかなかひとつ勝利という結果が付いてこないといった部分でまた繰り返すのかと少し荒れ模様な雰囲気も感じましたが、個人的には去年のような閉塞感・危機感は全然なくまだ慌てる時間じゃないという印象でした。

その理由の大きなところとしてはTwitterの方にも書きましたが守備の安定感です。下の画像は今節終了時の順位表を失点数が少ない順にソートしたものになります。

Jリーグ公式サイトより引用

見てわかる通り、(第1節相模原)第4節沼津・第5節大阪・第6節今治・第7節大宮と上位且つ失点の少ないチームとのラッシュになっています。今週末の大宮を残してはいるものの、このハードな連戦で複数失点なく切り抜けているのは守備陣の安定感によるところが非常に強いと思います。
センターラインを締める杉山・工藤のクオリティはもちろん、サイドでの乾・坂本の献身性、長谷川光基を入れて3枚でも同じようなレベル感で守備網を敷くことが可能であり、ここまで相手の攻撃に完全にしてやられるようなシーンをそこまで見ていません。ここはおそらくJ3最強であろう大宮攻撃陣に対してどこまでやれるのかを非常に期待したくなるところです。

話が前後しますが、このようにここまでの相手も“積み上げのあるチーム”が多く、いいゲームをしても結果に繋がらない中でなんとか早いうちにひとつ勝利が欲しいという今治戦となりました。

システムは大阪戦の3-5-2から4-2-3-1へ。大阪戦で負傷交代した渡邉颯太がベンチ外となり、トップは高昇辰。サブに永井龍が復帰。
ここまで数試合はあまり牛之濱がらしさを見せられてないというか、意図がまだすり合わせられてないようなシーンが多かったのですが、だんだんその辺りの感覚が良くなってきたのか乾とのコンビネーションを中心に徐々にらしさが見え始めるようになってきました。この日もファーストシュートはクロスからのこぼれ球を豪快にボレーで狙っていった牛之濱からでした。

ここ最近の試合では最も得点の匂いがする試合で、その後も相手ゴールに迫るもののあと一歩が遠くゴールまで至りません。今治も強力外国人を3人もスタメンに備えるものの、喜山・高吉の働きでバイタルに入る前で奪いきる場面が多く、そこまで重大なピンチは迎えずに前半を終えます。

特に選手交代はなく後半。点は取られなくても取らないと勝てないということが頭をよぎり始めるところですが、開始早々にスコアが動きました。
スローインからの流れでスンジンが左サイドの裏を取ると中の凜平へクロス。少しズレたものの、相手選手もおらずルーズになったボールへ猛然と飛び込んでくる坂本の方が相手キーパーより少し速く、折り返しに今度こそはと凜平がしっかり合わせてゴールゲット。
狙った綺麗な形ではなかったかもしれませんが、ズレたところで諦めずに画面外から走り込んでくる坂本、信じて再度の動き出しを怠らなかった凜平とナイスゴールだったと思います。

ようやく先制。1点あればこのチームは守り切れる。。はずなんですが先制で少し浮き足だったのか直後に大ピンチを迎えます。
クロスに中でヴィニシウスに合わせられると、杉山に当たってコースが変わりラインギリギリで田中がキャッチ。ヒヤリとするシーンでした。この得点直後に少し気が抜けるのは去年もけっこう見たので、点が入ったからこそしっかり引き締めるようにしたいですね。

ともあれ、その後は安定した守備が復活し今治アタッカー陣をシャットアウト。まあ相手の運も悪く、クロスやシュートのこぼれ球がことごとくそのままラインを割ってしまうというラッキーもあり、結果としてはクリーンシートで今季初勝利となりました。
スンジンが大チャンス決めとけばもっと楽だったとかはありますが、それは次回以降の課題。とりあえず今はひとつの勝ちが大事。

試合後、工藤くんが大泣きしながらサポーターのところへ挨拶に来るシーンが話題になっていました。産みの苦しみとは言いますが、いい試合していて手応えもちゃんとある、でも勝利という結果がついてこないという状況はひたすら苦しかっただろうと思います。
それがようやくこういう形で結果となりましたので、重圧から解放された彼らはここからさらに爆発していくと信じています。

さて、次節大宮戦。
オレンジ相手に不甲斐ないプレーしたらバックの赤い人たちに何を言われるか。勝機は十分に。



不安も 迷いも 追い越してきた 眠れぬ夜に 届いた光


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