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『USJと実家を巡る旅』 #3 [5/4 20:00 - 5/5 5:00] 四国の実家

大阪から四国へ

時計は20:00付近。実家のある四国へ向けて出発した。

阪神高速を姫路方面に向けて車を走らせる。
ハーバーハイウェイを通りながら神戸の夜景を少し見た。
再び阪神高速に入り、淡路島を通るルートに入っていく。

暗い中、大きな橋が見えてきた。明石海峡大橋だ。
帰省のときはいつも瀬戸大橋を電車で通ってきたから、明石海峡大橋を渡るのは初めて。
映画すずめの戸締まりでも出てきた橋だから、偶然だが聖地巡礼になった。巨大な橋をまっすぐ走り続け、淡路島に上陸した。

地図で見ると小さい淡路島だが、実際に走ってみると結構な距離があり、普通にでかい島だと思った。
大鳴門橋を通り、淡路島を抜けて、今度は四国に上陸した。

神戸淡路鳴門自動車道を暗闇の中走り抜ける。
鳴門ジャンクションを高松方面へ進み、高松自動車道に入った。

四国に入ってからは外灯が少なくカーブが怖かった。
走り慣れているらしい車は、この暗闇の中でもスピードを出していた。
僕らにとっては、道が右に曲がるのか左に曲がるのか先がまったく見えず、緊張感がひどかった。

目的のインターチェンジに着き、ようやく高速を降りた。
懐かしさはあまり感じなかった。高速の出入り口付近は再開発されており、それは僕が実家を出たあとのことで、馴染みのない景色になっていた。

カーナビと昔の土地勘を使い、実家を目指して国道を走る。
だんだんと懐かしい景色が増えていき、見慣れた風景が車窓を流れていった。
実家に着いたのは24:30だった。予定より少し早い。
5時間近いロングランのあとでも意外と眠気はなかった。母が用意してくれていたビールを一缶飲み、自分をねぎらった。
両親と少し会話したあと、歯を磨いて就寝した。

コロナ禍以来の実家。そして、そこに住む人たちのこと

翌朝9:00頃に起きて、朝食、風呂。
少々団らんして暇つぶしに実家で飼っている犬とメダカを見た。

息子はおじいちゃんの自慢の盆栽を見たり、盆栽の本を一緒に見たりしていた。100万円を超える盆栽の話を聞いて驚いたり、良い聞き役になってる。彼のいいところは何にでも興味を持つところ。
まさか盆栽の話まで熱心に聞くとは思わなかったけど。

せっかくだからと渡された謎の巨大なくだもの。味は不味いらしい。

そうこうしてるともうお昼。回転寿司に行くことになった。
以前行ったことのある寿司屋は予約が取れなかったそうだ。

回転寿司で腹いっぱいになったあとは、近くのショッピングモールへ行き、子どもたちはおじいちゃんおばあちゃんにプレゼントを買ってもらった。
手頃な洋服に、手頃なゲームソフトと、高額なものを選ばないあたりがうちの子らしい。
僕も旅行バッグを買ってもらった。今回の旅行に持ってきたバッグが経年劣化により中のコーティングが剥がれてボロボロだったのだ。
ついでということで、お言葉に甘え、ナイキの旅行バッグを買ってもらった。これも値段は手頃で、そしてかっこいい。
どうもありがとうございました。感謝します。

息子はしれっとおばあちゃんにおしゅしの本を買ってもらった

買い物を終えたら、親戚へお土産を配りに行った。
うちの親たちの人間関係も年々変わって、会える人がだんだん少なくなっている。
知らない間に亡くなってる人もいた。うちの親にすら連絡はこなかったそう。

そんな大事なことすら連絡されなくなるのは、年をとると殻に閉じこもる人が多いからだ。
実際にそういった人を何人か見てきている。
みんな色々ある。そうとしか言いようがなく、これはもう仕方ないことだと思う。

親戚へのお土産配りには大人だけが参加して、子供は実家に置いておいたのだが、そのときに僕の弟が子供たちにこづかいをくれたらしい。

弟はずいぶん前に離婚して、実家暮らしをしている。
実家暮らしだから、給料はぜんぶ自分のこづかいといった気楽な生活で、最近はゴルフを始めたらしい。
前妻に引き取られた子供と会うこともないようだ。
弟の子供は夢を叶えるために海外へ行ったらしい。
誰に似たのか、思い切った行動をする。

うちの子供たちからすると、僕の弟は叔父さんになるわけで、ほとんど絡んだことのない叔父さんからの急なプレゼントに驚いていた。
まあでもラッキーで良かったじゃないか。
お返しというわけではないが、僕が実家に帰ったあと、お台場で買ったお土産を娘から叔父さんに渡してもらった。

夜は焼肉を実家で食べた。
肉は昼に行ったショッピングモールで買った。予算が余っているとのことで、全部和牛にした。
予算というのは、今回の食事代として弟がうちの親にいくらか現金を手渡していたらしい。
なぜそこまでしてくれるのか不思議だったけど、弟なりのおもてなしだったのだろうか。

弟は弟で、GWはゴルフに行ったりしていたから、あまりコンタクトできなかった。
まあ昔から仲は良いとは言えないので、お互い一瞬顔を見れたらそれで満足なところはある。
弟は昔はヤンチャで僕とは正反対の人間で、兄弟仲が良くはなかったのだが、心遣いを言葉以外で伝えてくるなんて良い歳のとり方をしているのかもしれない。


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