中学受験はした方が良いの? 子どもに伝えたいことシリーズ11
現在、中学受験の真っ盛りのようです。自分の子どもが中学受験をしたいと言ったらどうするか、現時点での考えをまとめてみました。今回も子どもに話しているていでnoteを書きました。
お父さんの経験 良かったこと
お父さんも約20年前に中学受験をした。中学受験をして良かったと思えたのは「今でも続く友達ができたこと」と、「電車通勤で社会性が身に付いたこと」だ。
中学の同級生は今でも連絡を取り合う仲だ。中学受験をするとある程度の基準で集められるから、大体同じ様な感覚とか価値観の同級生が多く、今でも続く友達が出来やすいのかもしれない。
中学校は家から遠かったから電車で通学していた。一言でいえば悪ガキだったから、友達と車内でふざけで大人に叱ってもらったことがある。お陰で、親がいなくとも振る舞うべき当たり前の社会性を学ぶことができた。最初から学べていたら良かったが、実体験を通して二度とふざけないよう心に刻むことができた。ただ、今の時代を考えると公共の場で叱ってくれる大人はもういないのかもしれない。
お父さんの経験 悪かったこと
中学受験をして悪かったと思うこともある。端的に言うと、すごい嫌な思いをした。
正直、自分自身が明確に中学受験をしたいと思って始めたわけではない。今は振り返ってみて自分自身のために良かったと思えたが、受験中の当時は全くそう思えず、すごく「やらされている」感覚だった。お父さんは、自分自身のペースとか考え方で行動したい性格だから、家で家族に教わったり塾に行ったり模試を受けたりする中学受験は、今までの生活ペースと全く異なり、とても管理されているように感じて凄く嫌だった。
受験勉強で「分からない」を感じ続け、「あなたは出来ない」と模試成績から明確に示されることも辛かった。勉強に限らず、何か覚えてかつ応用的に行うには、長い停滞期間として「分からない」「出来ない」の状態になることは避けられない。自分でやりたい、やろうと決断した場合でも苦しいが、先に書いた通り「やらされている」と感じていた上で「分からない」「出来ない」の状態になりとても辛かったことを覚えている。
もっと遠くを仮に考えて
ここまで振り替えると、お父さんにとって中学受験は合格した後は「やって良かった」と思えることが多いが、やっている最中は辛くて家族との仲も悪かった。
その経験を踏まえると、「中学受験はした方が良いのか」は、「そもそももっと遠い未来で何をしたいのか。そのために辿る道の中で、中学受験(その先の中学校生活も)という手段は必要なのか」を考えるのが大切だと思う。もちろん、小学生ぐらいの年齢の時に、10年も先のことを考えることは難しいし、そもそもその通りに行く可能性も低い。だから、「とりあえず仮で」という感じで今よりももっと遠くを考えてみる。そこに至る道として中学受験が使えそうなら挑戦する、という考えが良いと思う。
やっぱり、ある程度は自分で「中学受験をする」と決断しないと、受験中の辛い状況を乗り越えるのは難しい。ただ、もしもやろうと思えたのであればお父さんも全力で一緒に取り組むよ。
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