みなとみらい社会福祉士事務所(NPO法人二十四の瞳)

横浜の社会福祉士事務所です。いまや現役世代にとって最大のリスクとなりつつある老親問題全…

みなとみらい社会福祉士事務所(NPO法人二十四の瞳)

横浜の社会福祉士事務所です。いまや現役世代にとって最大のリスクとなりつつある老親問題全般について、具体的な問題解決手順とリスクヘッジ方法をガイドさせていただいております。「介護離職と無縁の街・ヨコハマ」の実現に向け、奔走してまいります。

最近の記事

人生の後半戦を幸せにする3つのおすすめ

俗に、「お年寄りを大切にしよう」とはいうものの、当の高齢者には年寄り扱いされることに忸怩たる思いをしていたりします。私も年齢を重ねるほどに、実感できるようになりました。周囲から年寄りらしく振舞うことを求められることの不愉快を。 そもそも、高齢者もいろいろです。見るからに品がよさげでステキな淑女紳士もいれば、「絶対に席なんか譲ってやりたくない」と思ってしまうような人も。ま、何も高齢者に限ったことでもありませんね。こどもにも、愛くるしい子もいれば、生意気に感じる子もいます。教師

    • 母の日に母の本音を訊いてみた!

      母の日からちょうど一週間が過ぎました。今年の母の日は、地元の婦人会で終活話をしてきました。ちょっと遡って、ゴールデンウイーク期間中には、老人クラブの部長会と、コミュニティセンターでやってきました。演題はみな同じで、『選ぶだけ!この場で書けちゃうエンディングシート体験講座』でした。 が、講座の中身の話はさておき、今回は講座終了後にご協力いただいたアンケートのことを書いてみようと思います。それなりのサンプル数(有効回答70件)が集まったので。他に、お子さんのいらっしゃらない方が

      • 【争族の最新事情】遺産争奪戦から老親略奪戦へ

        今回は、いわゆる争族(あらそうぞく)の最新事情についてお届けします。 財産まわりの相談を受けていて実感していることがあります。コロナショックの前後で、明らかに争族の質が変わってきています。もともと『争族』は、親の死後に展開される遺産相続争いのことを指していました。でもここ数年の争族は、親が生きているうちから勃発します。老い衰えた親を管理下に置いて、自分に都合いいようにコントロールする…。これが現在の争族の実態なのです…。 背景にあるエンディング前の療養期間の長期化 平均

        • しあわせって? I’m thinking !

          いまでも鮮明に記憶に残っています。お幼い頃、週末になるときまって出向いていた母の実家の離れで、叔母が読んでくれた絵本『青い鳥』のことが…。 母方の祖父母にとって初孫だった私は特に祖父に寵愛されていて、完全なる”おじいちゃんっこ”でした。仕事で大忙しだった父は、ほぼほぼ週末は家にいません。なので、金曜の幼稚園を終えると、迎えに来た母と母の実家に出かけていって、土日をそこで過ごしていたのです。母は母で、私を実家に預けるや、外へ遊びに行っていました(笑)。 祖父が相手をしてくれ

          争族の引き金となる遺言の落とし穴

          自分の好きなこと、やりたいこと、正しいと思うことをやればいい。 他人が敷いたレールを走るのは、実に楽しくないからな。 これは私の二十歳の誕生日に、祝い金と一緒に父が贈ってくれた言葉です。 父が逝って今年で14年目です。父の引き際は、私が現在もシニアのみなさんに訴え続けている「最後のさいごまで自分の人生の主役であり続ける生き方(逝き方)」に通ずるものがあるからです。 77歳で認知症を発症し84歳で旅立つまで…。7年に及ぶファイナルステージでは、周辺行動(周囲に迷惑をかける

          後期高齢の親を持つみなさんへ

          例年寒い季節になると、介護にまつわる哀しい事件が目につくようになります。配偶者がいる場合、最大4人の老親リスクを抱えていることになります。今回は、75歳以上の老親をお持ちの現役世代のみなさんに、まさかが起きる前にどうしても知っておいてほしいことを書いてみます。 最悪の老親介護シナリオとは 親子間のもっとも悲惨な事件の典型は、「とりあえず在宅で家族介護」⇒「介護休業」⇒「介護離職」⇒「介護離婚」⇒「介護殺人・介護心中」…です。 こうなってしまう一因は、現在すべての企業に義

          親のさいごの大仕事

          今回は、相談援助の国家資格・社会福祉士として、四半世紀にわたって大勢の人たちに携わってくるなかで行き着いた、『親』が果たすべき責任について持論を述べさせてもらいます。 厚労省のデータによると、2022年時点の平均寿命は、女性が87.09年で男性が81.05 年となっています。一方、健康寿命はどうかというと、2019年のデータですが、女性が75.38年で男性が72.68 年です。 ざっくりいうと、女性は12年近く、男性は9年近くもの長期にわたって、エンディング直前に不健康な

          晩節を穢さない往生際の美学

          人が老いて逝くのにはお金がかかります。寝たきりや認知症や脳梗塞...。こういったことで、自分のことを自分でできなくなったとしたら、その後のことは誰かに託すしかありません。そして、その誰かが身内であろうと他人であろうと、誰かに託すためにはお金の話は避けられません。 知ってか知らずか、このあたりのことに無頓着な人が多すぎます。人間50歳ともなれば、明日元気で目を覚ます保証などどこにもありません。若年性アルツハイマーにしろ、不慮の事故にしろ、明日は我が身です。その確率は、きっと宝

          50代のお母さん&お父さんへ

          月が替わりました。爽やかな新緑の季節です。テレビのニュースは、GWを満喫する親子の笑顔でいっぱいです。こどもの日の後には、「母の日」が、来月になれば「父の日」がやってきます。離れて暮らす親子であれば、年にほんの何回かしかない、格好のコミュニケーションの機会です。もちろん、LINEやメールでノープロです。 そこで今回は、50歳以上のお母さんとお父さんにお願いがあります。多くのお母さん&お父さんが、娘や息子から、花束とかお酒とか、ちょっとしたギフトをもらうことになります。直接手

          最新記事のご案内

          人生100年時代の老い先案内人・NPO二十四の瞳、事務局の桜井です。 今回は、私どもの代表・山崎宏の、今年になってからのメディア掲載記事をご案内します。 その四半世紀にも及ぶ相談援助活動で行き着いた理想の終活を、新コンセプト『賢者の終活』としてまとめた年跨ぎでしたが、その核となる「選ぶだけ!その場で書けちゃうエンディングシート『賢者の一筆』」の実践講座もトライアル期間を終え、いよいよGWよりサービスインとなります。 この間、地域の老人クラブのみなさまには、たくさんのご意見

          究極の㊙相続税&贈与税対策のお話

          お久しぶりです! 唐突ですが…。相続税対策として、贈与税を課せられることなく、いとも簡単に財産を減らす術があります。 関心ありますか? あるいはもしかして、「どっちにしろ貰った子どもの側が納税するだけの話で、親である自分にとってはどうでもいい話だよ」な~んて、ひどい物言いをしてはいけませんよ! 頼まれてもいないのに、親が一方的に勝手に、子どもたちを過酷なこの世に産み落としたわけですからね。なるべくならわが子に、親のために不利益が被ることのないように気遣いをしたってバチは当

          やりきれない結末

          年明けから携わっていた案件が、昨夜で終結しました。が、私としては、残念な想いが払拭できていません。相談者ご夫妻が被った不利益に対して、妥協させる結果になったからです。このケースでは、母親に、「どうしてちゃんとそなえておかなかったんですか~」と物申したい。それが本音です…。 今回は、そんな相談事例をご紹介します。 かれこれ10年前、当時83歳の母親が要介護1の認定を受けました。父親はすでに亡くなっています。兄(同、55歳)と妹(同、50歳)。二人のお子さんがいます。長男はI

          愛を語るような挨拶の仕方…

          前回は、周囲から「あっ。なんか感じのいい人だな」と思われるような立ち居振る舞いの具体的な方法として、『ヒューマンベーシックナイン(人格曼荼羅)』を紹介しました。 今回の記事では、そのなかの『挨拶』にフォーカスして解説していきます。「なるほど」と思われた読者のみなさんには、今この瞬間から、『愛語』という挨拶の仕方を実践してほしい…。そう思います。 曹洞宗の開祖である道元さんは、その経典とされる『正法眼蔵』の中で、「『愛語』には、芳しくない状況下にある人をさえも、前向きな気持

          四苦八苦と社会福祉士

          俗に、四苦八苦といいますが…。 49歳から89歳は、苦しみの連続です。 苦しみとは、思い通りにいかないことです。当初は親のことで、やがては自分のことで。90歳を過ぎたらようやく苦しみから解放されます。 そう。その歳になったら、もう実質的に現世の人ではなくなるからです。逝ってしまうということではなく、精神状態が浮世離れするからです。 人生100年時代。それは老親リスクの時代です。このリスクは回避することができません。親を持つすべての人にやってきます。だからそなえるべきなの

          感じのいい人になるためには?

          おはようございます。事務局の桜井です。 前回は、自分の考えを端的完結に伝えるフレームワークのお話をしました。その中で、ビジネス空間においては、まずは人として好感を持ってもらうことが大前提。そして、会話していて楽しい人だと思ってもらうこと…つまり、聴き上手になること。その上で、人としての厚みや深みを感じてもらえるだけの知性とか教養とかを身につけること。最後に、実際に問題解決をこの人に頼みたいと思ってもらえるだけの専門性をもっていること…。そんなことをしたためたつもりです。

          ロッキーのテーマ

          今朝は少々、とりとめのないことを書かせてもらいます…。 この歳(自称、三度目のハタチ)になると、目覚めが早くなるものです。年甲斐もなくオールナイトしたり、前夜に深酒したりしないかぎり、四時半前後に意識を取り戻します。 そのきっかけは、いつも何かがアタマにおりてくるのです。私はこれを、『天使が暁に舞い降りる』と表現していますが、その日にすべきことを天が教えてくれるわけです。40代の半ばくらいからずっとです。 当初は意味が解りませんでしたが、考えてみると、組織をやめて実質的