junichiro

Jazz Pianist, Composer, Arranger in New York

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マガジン

  • 楽曲分析

    自分の好きな楽曲の一部について自分なりの解釈で分析しています。自分の音楽的な成長と共に追記します。J-POP多めのはず。

  • コード記号の読み方と進行のルール

    レッスンの補助資料としてコード記号の読み方について、なるべく基礎から自分なりに説明しています。レッスン希望の方は要メッセージ。

  • 音楽留学までのこと

    社会人が脱サラしてアメリカで音楽(ジャズ)留学するまでの準備、受けた大学や試験問題について書いています。

  • 音楽理論(思いつきな内容)

    レベル問わずに思いついた理論的な内容をNote しています。

  • コードをどう弾くか

    コードの構成音が分かっている状態でどのように音を積んでいくかを考えます。

最近の記事

好きな曲を自分の解釈で分析する5

今回はジャズの名盤、Gary Burton のLike Minds の中からChick Corea のWindows というワルツを取り上げます。 そもそも、このアルバムのメンバーがPat Metheny, Roy Haynes, Dave Holland と凄腕揃いの激アツアルバムなので捨て曲なしで通して聞いてほしいアルバムなのですが、それはそれとして、Chick Corea の素晴らしいアドリブを見ていきます。(左手は自信なし) オリジナルの音源は下記。。 https:

    • コード進行のルールを使ったアレンジの実例2

      生徒さんに作っていただいたコード進行のルールを使ったアレンジの実例(その2)です。こちらも今までのルールを使ってアレンジされています。

      • 音楽留学にはいくらかかるのか?

        私は10年くらい働いた会社を辞めて2019年に音楽(ジャズ)をやるために渡米しました。世の中には音楽留学したいと考えている人が多くいると思うのですが、多くの留学生は保護者の手厚い支援を受けていると思います。(たぶん)もちろん、その待遇を得られる人々はサポートを有り難く頂戴して留学すれば良いと思います。 ここではそうではない人、留学を個人で達成しようという人のために記事を書きます。また、天才的な才能がある方に対しては返還不要の奨学金を出してくれる大学も多くありますが、そのような

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        • Aaron Copland School of Music のこと〜その1

          音楽留学に当たって自分が留学した音楽院です。 こちらを受験した経緯について書きたいと思います。 当初、Berklee College of Music への留学しか目標にしていなかった自分でしたが、何回Scholarship Audition にチャレンジしても一向に奨学金が取れず、取れても半額くらいにしかならず、毎日悶々として過ごしていました。 しかも学費が異常な程に高く、元々1セメスター200万円くらい(今はもっと高いかも・・)なので、半額でも1セメスター100万円くら

        好きな曲を自分の解釈で分析する5

        マガジン

        • 楽曲分析
          5本
        • コード記号の読み方と進行のルール
          54本
        • 音楽留学までのこと
          7本
        • 音楽理論(思いつきな内容)
          7本
        • コードをどう弾くか
          4本

        記事

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          コード進行のルールを使ったアレンジの実例1

          いままで学んだ知識を使って、レッスンの生徒さんが実際に作った作品です。Note で書いてきた今までのコードの読み方、コード進行の基本的なルールの知識を使って作られています。

          コード進行のルールを使ったアレンジの実例1

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          音の積み方の種類2

          音の積み方の種類2

          音の積み方の種類1

          <4音のとき(コードトーンのみ)> ■ 4 way closed voicing オクターブ以内に積まれたコードトーンのみの積み方。 ※ Melody はC 、Chord はC6に固定。 ■ Drop 2 Voicing 4 way closed voicing の上から2番目の音をオクターブ下げた積み方。 ■ Drop 3 Voicing 4 way closed voicing の上から3番目の音をオクターブ下げた積み方。 ■ Drop 2 & 4 Voicing

          音の積み方の種類1

          Available Note Scale を考える2

          Available Note Scale を学ぶ上で避けて通れないのが、Avoid Note です。 ・・避けて通りましょう。。 まず、ドレミファソラシドを考えます。 このドから始まるものがIonian、レからがDorian, 同じ様に、 Phrygian, Lydian, MixoLydian, Aeolian, Locrian と続きます。 ドから一つおきに音を積んでいきます。 できあがるのは、C Major 7th ですね。 このコードトーンの間をDiatoni

          Available Note Scale を考える2

          Available Note Scale を考える1

          Available Note Scale と言う言葉をよく聞くと思いますが、これは一体なんでしょうか?簡単に言ってしまえば出てきたコード上で”使って良い音階”になります。 たとえば、次のコードのAvailable Note Scale は何でしょうか? 調号がないC Major key でのG7 なのでDominant のV, Primary Dominant のDominant 7th になります。 なので、 巷に溢れる本を読むと、MixoLydian, Altered

          Available Note Scale を考える1

          Modal Interchange Chord の機能の考察

          <機能分類のための考察> Diatonic Scale の機能を基本としたCharacteristic Note を想定して。 R(1st), 3rd or 3rd, 5th を含むコード:Tonic (T Group) R(1st), ♭3rd or ♭3rd, 5thを含むコード:Tonic Minor (T Group) 4th, 6th を含むコード:Sub Dominant (SD Group) 4th, ♭6th を含むコード:Sub Dominant min

          Modal Interchange Chord の機能の考察

          好きな曲を自分の解釈で分析する4

          今回は今も話題のYOASOBIさんの「夜に駆ける」をみていきます。 この曲は曲構造以上にサウンドやビート、オンライン小説との歌詞のコラボなどに特徴があると思いますが曲構造についてみていきます。 ほとんどが同じ構造の繰り返しで構成されているのでラストのサビ部分についてみてみます。(原曲はA♭ではじまって、D、Fと転調していきます。本当はこの部分はFです。) この曲はSub Dominant Major から始まり、IV-V-I のフルケーデンスのI をiii - viでDia

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          コード進行の基本的なルール(演習編1)

          ここまでルールを解説してきましたが、実際の曲をみて演習しておいても良いと思います。下記は日本の有名なJ-POP のコード進行です。 このコード進行を今までのルールを使ってご自身で分析してみてください。 ※ 回答はこちら。。

          コード進行の基本的なルール(演習編1)

          好きな曲を自分の解釈で分析する3

          今回はaikoさんの初期のヒット曲、『桜の木の下』から「カブトムシ」を分析しようと思います。この曲は基本的なダイアトニックコードに収まらないJ-POP らしからぬJ-POP 感が魅力的です。 早速、コードを見ていきましょう。 (メロディは著作権の都合上NG、また原曲はE♭キーです) Intro はDiatonic Chord 中心ですが、開始早々のDiatonic Passing Chord からスタートします。ここはT-SD-T(プラガルケーデンス)と見ても良いですが、

          好きな曲を自分の解釈で分析する3

          コード進行に基本的なルール26

          前回はモーダルインターチェンジを大まかに説明しましたが、今回は実際にモーダルインターチェンジとして使われるコードについてみていきます。 モーダルインターチェンジは”借りてくる各音階を考える”とかが普通だと思いますが、面倒なのでモーダルインターチェンジとして使われるコードについて列挙していきます。つまり、列挙したコードが出てきたら、モーダルインターチェンジを疑うと言うことで。。 (KeyはCメジャーとして出てきた場合です。) これらが今までのルールとは無関係に別に出てきた場

          コード進行に基本的なルール26

          コード進行の基本的なルール25

          前回まででパッシングコードのルールをみていきました。 今回からは、名前がカッコいいのでみんなが憧れるモーダルインターチェンジ Modal Interchange についてみていきます。(必殺技みたいでカッコいいですよね。) 実際のところモーダルインターチェンジは、そんなに肩肘貼るようなテクニックではないと思うのですが。。 基本的に今まででのルールで説明がつかないようなコードに対して用いられます。説明がつかないコードや音に対しての言い訳みたいな技法です。 (かなりざっくりに説

          コード進行の基本的なルール25

          コード進行の基本的なルール24

          今回はパッシングコードの中でもディミニッシュコードについてみていきます。ディミニッシュコードは色々な役割をするので分かりにくいですが、基本的にはパッシングコードのようにスムーズに通過する時に使います。 ① Dominant 7th の代理としてのDiminished 前回のDominant 7th (♭9) の使い方と同様なのですが、ドミナントセブンスの部分に置き換えで下記のようにディミニッシュコードを設定できます。 ② トニックコードの代理にDiminished コード

          コード進行の基本的なルール24