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コピーライターを始めるには。


少し時間があきました。
このところ、コピーライティングを教えたり
相談にのることが多く、いくつか気がついた
こともあったので、ポストします。


コピーライターをはじめたい、という方は
学生であれ、社会人であれ、共通して悩まれて
いることがあります。

自分はコピーライターに向いているのか。

意地悪に言ってしまえば、
そんなことを気にしている段階で
「向いていないよ」と、バシッと言ってみたくも
なるのですが、それだと話も終わってしまうので
ちょっと先を続けますね。

コピーライターに向いているのか、を気にされる方は
おそらく「コピーライターになるには才能や適性が
大事に違いない」ということだと思います。

大学生からも、その質問はよくもらうのですが、
僕の答えは、シンプルです。

才能は、よほどの人じゃない限り
だれでも大差がありません。

糸井重里さんのようなスター級のコピーライターを
めざすには、たしかに天才的な才能は必要だと
思いますが、ほとんどのコピーライターは
天才ではありません。

つまり、才能は気にする必要がない、ということです。


では、適性というのは、あるかどうか。

たしかに、適性はあります。でも、それはとても簡単で
当然なことです。

「文章を書いたり読んだりすることが好きかどうか。
もしくは、苦にならないか」

はい、これだけです。

コピーライターは、文章を書くのが仕事ですから
文章を書くことが苦手だったり嫌いだったりしては
困ります。

そりゃ、そうですよね。

ところが驚くことに、現役で仕事をしている
コピーライターの中には「文章を書くのが苦手、嫌い」という
人が少なからずいるのです。

たとえば、200文字程度の文章を書いてもらおうと
コピーライターに話をすると、とたんに顔が曇ります。

200字の文章を書くのが「気が滅入る」そうなのです。

皆さん、ちょっと考えてみてください。

美味しい料理をつくるシェフになりたい、という人は、
料理をつくることが好きなはずです。
少なくても、嫌いではないでしょう。

ところが面白いことに、コピーライターに限っていえば
このシェフの場合でいうと「料理をつくることが嫌いなシェフ」の
ような人が、けっこう存在するのです。

なぜ、こんなことが起こるのでしょう。


コピーライターが誤解されているかも

おそらく、多くの人のイメージで、
「コピーライターは、短い文章を書くだけの
簡単で面白い仕事」という誤解があるのかもしれません。

面白いフレーズをパッと思いつく人、という
表面的な捉え方でコピーライターをイメージしてしまうと
「文章が嫌いだけどコピーライターになりたい」という人が
現れてくる理由も納得できます。

ここでコピーライターの仕事のすべてを語る余裕は
ありませんが、結論的にいえば、コピーライターになりたい、という人は
「面白いフレーズを思いつく仕事」ではなく
「わかりやすく伝わりやすい文章を書く仕事」だと思って
もらえれば、誤解することもないと思います。

ちなみに、僕は文章を書いたり読むことが大好きです。
先ほどの200文字程度であれば、電車に乗っていても、犬と散歩していても
多少お酒を飲んでいても、苦もなく書けます。
200文字どころか1万字でも同じです。

「あ、そういうことなら、私も文章は好き」という方が
いたら、コピーライターの適性があると言えます。

もちろん、だからといって、すぐに一人前になれるかどうか、は
また別の問題ではあるのですが。



コピーライターについては、少しいくつかのテーマについても
書いて見ようかな、と思っています。


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