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未来を切り開く『解釈力』

人類はタイムスリップができるのだろうか?
光の速度で移動ができれば理論的には可能なのだろうけど、そもそも光の速度での移動が困難だから無理なのか。
そんな事を考えていて、今日は物事の「解釈力」についてお話ししたいと思います。笑
全くもってタイムスリップと解釈力が繋がっているとは思えませんよね。

▽「解釈力」とは

解釈とは、
私たちが情報や出来事を理解するために行う思考や意味付けのプロセスです。
しかし、同じ情報や出来事に対して、自分がどのように捉え、意味づけし、理解するかは個人によって異なることがあります。
解釈は、自分のバックグラウンド、経験、価値観、感情などの要素によって形成されており、その情報や出来事に対する感情や意見、態度にも影響を与えてきます。
そのように解釈は主観的な要素を含んでおり、同じ情報や出来事でも異なる人々が異なる解釈をすることは珍しくないのです。

そこで、私はあらゆる事柄に対してポジティブに解釈できるかどうかというスキルは、人生において非常に重要だと考えています。
(リフレーミングスキルと近いものかもしれません)

例えば、雨ひとつにとっても、恵みの雨と捉えるか、生憎な雨と捉えるかでは全然違ってきますよね。

最近の自分のエピソードで言うと、地域の美化活動で自宅近くの草むらの草刈りを先日行いました。

ビフォー

これが結構な重労働で、終わった瞬間から体のあちこちが痛く、腕の筋肉痛も酷くしばらくは休まないと動けない状態になりました。
この出来事に対して、ある人は「草刈り、辛かったなぁ、しんどい、もうやりたくない」と思うかもしれません。
しかし、私は最近ダイエットを兼ねて筋トレを始めたので、そんな状態でも「良い運動と筋トレになったなぁ」と考えることができました。
そのような解釈ができれば出来事はポジティブなものとなります。
綺麗に刈られて心もさらにポジティブになります。

アフター

つまり、同じ出来事でも人によってはポジティブにもなり、ネガティブにもなるということなのです。

このように、物事をポジティブに捉える力を「解釈力」と呼んでみましょう。

ただ、全てをポジティブに解釈を変えていくことが良いこととは思っていません。ネガティブにはネガティブの役割がありますから。

▽ネガティブとは

ネガティブな感情や思考には、私たちの生存において重要な役割があります。
よく言われているのは、ネガティブな思考が太古の人間が獣から身を守るために進化の過程で必要で、過去の経験や状況から危険や障害を察知し、自己防衛のための行動を起こすことが求められ、その能力が「ネガティブ」であったのです。
私たちが驚愕や不安を感じるのは、何か予測不可能な出来事や潜在的な脅威があるかもしれないといった時です。
これらの感情は私たちの注意を喚起し、自己防衛や身の安全を守るために行動を促す役割を果たしています。
そのようにネガティブは人間の進化の過程で身につけたものだったのですね。

ネガティブな感情が存在することで、私たちは自己保護や問題解決、時に自己成長といった重要なプロセスを経ていて、ネガティブな思考を完全に排除することは望ましくありません。

ただ、近年は文明も発達し、食べるものにも困らなくなり、命に危険が降り注ぐような出来事もなくなりました。
しかしながら遺伝子に組み込まれたネガティブは、過度なストレスや悲しみ、不安という形で現れ、それが継続することは、私たちの健康や幸福に悪影響を与えてしまうのです。言わば人々の生活レベルが高まった故の病なのかもしれません。

ポジティブとネガティブはバランスが重要で、ポジティブ心理学では「ポジティビティ3:1の法則」という法則があります。
ポジティブな感情が3以上:ネガティブな感情が1の時に物事がスムーズに進むと言われています。
ネガティブが大きくなった時はそれを消し去る努力をするより、ポジティブを増やすことをしてみても良いかもしれません。
(ポジティビティ3:1の法則の詳しい話は下記のnoteで)


▽過去の出来事の解釈を変える

さて、話はとんでしまいましたが、誰にでも過去に起こった変えたい過去があるかもしれません。
あの時、こうだったら、、、。とか
高校時代にもっと勉強していて、良い大学に入っていたら、、。

あの時こうだったら、今の自分の人生は幸福だったのではないかと。

しかし、過去に起きた出来事は変えられません。
過去に起きたことは事実なのですから。

ただ、過去に起きた出来事の解釈は変えられると私は思っています。

悪い、苦い出来事でも
「あの時のコレがあったから今の自分があるかもしれない」
と解釈を変えることです。

例えば、
最初に入った会社がブラックすぎて、とても辛かった。
人生の時間を無駄にしたではなく、あの時の厳しい体験があったからこそ、今は少しの厳しい状況でも冷静でいられる。あの時に比べたら楽なもんだ。
と思うことができるかもしれません。

過去の苦難が自分を成長させる経験となり、今の自分を支えていると捉えることができるのです。

過去の解釈を変えるにあたって大事なことは”現状の今の幸せ”をじっくり噛み締めるところから始める必要があります。

  1. 今の十分な幸せをしっかり感じる

  2. 過去に起きた辛い・苦い出来事の解釈を変えてみる

  3. 過去の苦難が今の自分に繋がっていることに気が付く

  4. 過去の苦難がポジティブに変わる

  5. 未来が大きく変わりだす

過去の解釈を変えることで、未来がポジティブに大きく変わりだすのではないかと私は思っています。

人類は過去へ行って出来事を変えることはできませんが、過去を思い出し「解釈」を変えることはできる。

その先には幸福な未来が待っている。

そう信じている。

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