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現代組織のあり方を考える| 時代を振り返る編

noteが白紙の状態だと

noteで記事を書こうとしたら
”読んだ本の感想をnoteに書いてみませんか?”
って言われたので、今日は読んだ本の感想を書こうと思います。

だから僕たちは、組織を変えていける

「だから僕たちは、組織を変えていける」著者 斉藤徹 より

▽組織のあり方について悩んでいる

最近、自分の法人の組織について考える事がよくあり、なんかタイトルに惹かれて読んだらめっちゃ面白かった本。
最初の数ページからもう引き込まれる。。
あぁ〜そうだよなぁ〜の連発で勉強になる本でした。
(恐らく今日は冒頭数ページだけでの感想になりそうだ。)

以前はスタッフがそれぞれ主体的に自分の「やりたい事」をうまく事業と絡め、上層部が管理をしなくても「自走する組織」に近い状態で回っていた気がします。
ただ、組織も大きくなるとそれなりにルールや決まりなどが増えていき、管理の色が濃くなっていく。ボトムアップ型組織からトップダウン型組織になっていくような。。
何か新しい事をやる時は「相談」そして「報告」を徹底。
上から下りてくる「数字」を達成する事が最大の目標と変わっていく。
「やりたい」から「やらなきゃ」へ。
気がついたらなんとなく、全体のモチベーションが低下し始めたり、マネジメントの困難さが出始めていました。

私もなんとなく、異変に気がついていたものの、具体的になぜ起きているか?までは良くわかっていませんでした。
拠点のスタッフの問題と捉えていて、肝心の組織の体質の変化に目を向けていなかったのです。

そんな時にこの本はその原因を少し教えてくれた気がします。
というか「あぁ、やっぱりか。」と言った感想でした。

▽3つの社会革命。

まずは、世界の社会革命(歴史)のお話。
18世紀「農耕社会」から「工業社会」
農作物の社会から、様々な技術革新により物を大量生産、大量販売する「工業社会」へ以降されていきました。
そして20世紀半ばに登場したコンピューターによる「情報革命」が起こる。
「Windows95」の発売が大きな転機でしたね。

Microsoft Windows95発売

私はまさに高校3年生の時でした。その頃はまだワープロを使っていて、自宅にパソコンはなかったが、高校に「パソコン教室」が出現していました。
文字入力はワープロからパソコンに変化していった年でした。
その後Windows98が発売された時は、当時30万位した富士通のパソコンを購入し、自宅でインターネットができるようになり、大学の卒論もインターネットを駆使して情報を集め、Wordに要約して打ち込む作業に没頭していました。
あの時、これが無かったら卒論はどうしていたんだろうか。

さて、本ではこの革命をこう言っている。

その情報革命は「指数関数的なスピードで進化する世界」をつくりだし、「工業社会」は「知識社会」へとシフトした。

「だから僕たちは、組織を変えていける」著者 斉藤徹 より

公式ホームページより

▽価値観を大きく変えるきっかけとなった「知識社会」

「知識社会」
情報革命が起こり、知識社会に突入してから20年以上が経過しています。
まさに我々はこの時代で大半を生きています。
知識社会とはインターネットの時代であり、2000年以降、GoogleやAmazonなどのIT企業が突如現れ、物をお店で購入するのが当たり前だったのが、もはや自宅に居ながらインターネット上で物の購入が出来てしまう時代になっていった。
そのようにこのインターネットの時代で今までの常識もだいぶ変わっていきました。
テクノロジーが進化し、文字ベースのインターネットから画像、音楽、動画などがインターネット上でサクサクっと見れるようになり、Youtubeが流行り、いつしかテレビよりパソコンの画面を眺める時間が多くなっていった。
そしてTwitterやFacebookのようなソーシャルメディアが現れ、今までのコミュニティーやコミュニケーションのあり方も変わっていきました。

公式ホームページより

私もTwitterは2011年頃から初めて、最初は意味のない”つぶやき”を繰り返していましたが、東日本大震災が起き、Twitterは震災の情報収集が私の主な使い方と変わりました。
特に原発事故当初の作業員による”情報のつぶやき”はもの凄く有り難かったのを覚えている。
この頃は、テレビで流れてくる情報を一歳信用できず、Twitterで流れてくる情報が頼りでした。
SNSなどの登場により、テレビの情報の信憑性が疑われるようになったきっかけでもあったかなと思います。なんか政府が情報コントロールしていないか?みたいな。

そして、SNSの種類も増え、Facebookは2012年頃から使い始めていました。
当時は本名で登録する事に戸惑いを感じながらも、電話番号や何処にいるかも分からない中学や高校時代の懐かしい人と再びつながれたり、「久しぶり!俺のこと覚えてる?避難しているのか?」みたいなやり取りが、原発事故の地域で暮らす自分にとって気を紛らわせたツールの一つでもありました。

そしてまさにその頃登場したのが、「スマートフォン」
我々はこの小さいパソコンを手に入れ、自宅でのインターネットからいつでもどこでもインターネットができる時代となった。
もう一つ、高画質なカメラをもコンパクトに持ち歩くことが出来たのだ。
これにより、一気に流行ったのが「Instagram(インスタグラム)」
私も2012年から利用をしている。

私のインスタグラムより

インスタグラムの登場により、「映え」を求めて行動する人たちも現れた。
いかに自分のストーリーを美しく見せるか。また「いいね」の数がモチベーションに変わっていった。SNSでのつながりを大切にする価値感が生まれていったのです。
(いいね数のドーパミン的幸福は「脳内物質による3つの幸福」という記事で書いている)

そのように1996年以降に生まれ、スマートフォンを片手にソーシャルメディアで育った若者をZ世代と呼ばれている。

新たな価値観をあたりまえと感じ、人のつながりや多様性を大切にするソーシャルネイティブな若者たちである。

「だから僕たちは、組織を変えていける」著者 斉藤徹 より

<Z世代の価値観>
Z世代の人は社会問題への関心も強い傾向がある。
SDGsに代表されるような環境問題への取り組みや、多様性に関する考え方に若いうちから触れている事でそういった問題への関心が高い傾向にある。また、ブランドや大企業に就職するといったこだわりも無く、働き方も一つの企業に所属する事を前提とした働き方から、多様な生き方を選択できる生き方を重視している。

「だから僕たちは、組織を変えていける」著者 斉藤徹 より

Z世代に限らず、Z世代的価値観を持った人が組織の中に多く存在するようになっていった。
なので、今までの「統制型組織」に馴染めず、「自分らしい働き方」を選択する人が増えている。ユーチューバーという職業も人気になりましたね。
その「自分らしい働き方」というのが鍵で「自分がしたいこと」をいかに組織で「自分がやりたいことができている」という実感を作っていく事が必要なんだと思います。
組織にビジョンがあるように、個人にもビジョンがある。
組織のビジョンと個人のビジョンの重なるところをうまく見つけながら、個人の能力を活かす組織でありたいと思いました。

以前の記事にも少し書いたが、Z世代の人たちの価値観を知る事が組織を変えていく上では必要だと感じていて、自分自身の価値観もアップデートし続けていく事が大切だと常々感じています。

本では前半このように書かれている。

組織は、お金視点から幸せ視点
価値を生む源泉が、効率性から創造性にシフトし、機械ではなく人間がビジネスの主役となった。(中略)
人々が「お金」で動く時代は終わり、より高次の欲求である「幸せ」に向かいはじめた。その流れを受けて、ビジネスは大きな転換期を迎えている。シンプルに言えば「お金視点」で構築された経営システムを「幸せ視点」にアップデートし、新しい価値を生み出していくことが求められているのだ。

「だから僕たちは、組織を変えていける」著者 斉藤徹 より

「知識社会にふさわしい」3つのパラダイムシフト
①デジタルシフト
顧客の幸せを追求し、常に新しい価値を生み出す「学習する組織」
②ソーシャルシフト
社会の幸せを探究し、持続可能な繁栄をわかちあう「共感する組織」
③ライフシフト
社員の幸せを探究し、多様な人が自走して協働する「自走する組織」

「だから僕たちは、組織を変えていける」著者 斉藤徹 より

人の幸せとはなんなのか?と興味を持ちはじめたおかげて辿り着いた本。
これからも人の幸せを追求していきたいと思います。

この本、紹介するのにかなり時間がかかりそうです。
ここまでまだ数ページ。。

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