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「イメージトレーニング」は実際の練習とほぼ同じ効果があった

人間はどうしてもネガティブになりやすい。
特に日本人は「不安遺伝子」を持っていてそれが関係していると聞いたことがあります。

幸福を感じたときに放出される「セロトニン」という物質は、脳内のシナプスというところに回収され、リサイクルされるようです。
そのリサイクルの役割を担っているのが、「セロトニントランスポーター」という遺伝子らしい。

そのセロトニントランスポーターも”たくさんリサイクルできるタイプ””そうでないタイプ”があって、日本人はリサイクルされにくいタイプの遺伝子を持つ人が多いと聞いたことがあります。

しかし、その遺伝子のおかげで”ものづくりの分野”では、日本製は壊れにくく、性能が良いとも言われています。
不安から壊れない物を作ろうと精密に作られるんですね。

そのようにネガティブな感情にも役割があります。

しかし、ネガティブな考え方ばかりをしてしまうと、それが習慣になってしまうので気をつけたいです。

モノの見方にも癖があり、

ポジティブなものの見方をしているか、ネガティブなものの見方をしているか、あなたはどちらでしょう?

「あなたは運が良い方だと思いますか?悪い方だと思いますか?」

「運が良い」と答えたあなたはポジティブにものを見る癖がついているようです。
反対に「運が悪い」と答えたあなたはネガティブにものを見る癖があると言われています。

ネガティブにものを見る癖がある人は、意図的に良いこと探しをしていくと良いです。

先日のnoteで書いたように、ネガティブな考えを持ってしまうと脳にプログラミングされ、RASが働き、そうなりたくない自分になってしまいかねません。

何かの大勢の前で発表をする時に、緊張しすぎてネガティブに失敗ばかり考えてしまうと”失敗する”なんて事があると思います。
「頭が真っ白で言葉が出なくなってしまった」とか「あー、これを言い忘れた」とかの経験が私にもあります。

他にも、サッカーの試合でもボールを”浮かさないように、浮かさないように”とばかり考えていたら、ゴールバーの遥か上を飛んでいってしまうなんて事が良くありました。笑

ネガティブなイメージより、ポジティブなイメージを常に持ち続けたいですね。

昨日紹介した本の中にもこんな事が書いてありました。

ブレインプログラミング

「イメージトレーニング」には実際の練習とほぼ同じ効果がある。

オーストラリアの心理学者、アラン・リチャードソンがおこなった実験が有名です。

リチャードソンは、学生を無作為に三つのグループに分けた。

①第一のグループには、バスケットボールのフリースローを20日間、毎日練習させた。
②第二のグループには、1日目と20日目だけフリースローを練習させた。
③第三のグループにも、1日目と20日目だけフリースローを練習させたが、そのあいだの期間には、毎日20分間、自分がフリースローをしている場面を頭

ブレインプログラミングより

イメージは失敗しても次のフリースローで成功するようにイメージの中で「練習」をさせたそうです。

そして、20日後に実際にどれだけ上達したかを調べたところ、もちろん一番上達したのは、①のグループの毎日フリースローを練習したグループで、成功率が24%上がったそうです。

全く上達しなかったのは、予想通り②のグループ。

③の初日と最終日だけ実践で練習して間はイメージトレーニングしかしていなかったグループは、23%成功率が上がったという結果だったそうです。

なんと、①毎日練習していたグループと③イメージトレーニングのグループはほとんど成功率は変わらなかったのです。

目標やアイディアや考えは、細かいことまでしっかりと描写できるように、鮮明で正確にイメージしなければならない。目標だけでなく、それを達成するまでの一つ一つのステップも、できるだけ具体的に頭のなかに描き出すようにする。
このように、考えの輪郭をはっきりさせていく方法を「視覚化」という。

ブレインプログラミングより

細かい部分まで描写できるイメージトレーニングは実際におこなっているのと同じ効果が期待され、その方法を「視覚化」といいます。

不安になり、自分自身で望まない状態を「視覚化」してしまうから、脳の働きによって、実現するような状況を作り出してしまうのです。

今日からネガティブな視覚化はやめていきましょう。

”望む結果”を何度も繰り返してイメージする事が大切です。





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