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3:1の黄金比|人間関係とチーム力

さて、今日はちょっと真面目な話。
(実はあまり真面目な話は得意じゃない)
ポジティブ思考とネガティブ思考の比率の話です。

「ポジティブな思考」と「ネガティブな思考」これは誰もが持ち合わせていると思います。
自分の中ではどちらが大きいと思いますか?
日本人はどうも「ネガティブ思考」を多くもっている人が欧米などに比べると多いんじゃないかと思います。

「不安」「心配」になりやすい日本人

何かの本で読んだんだっけな、YouTubeだったかな。
忘れてしまいましたが、日本人は不安遺伝子が組み込まれているというのを読んだ事があります。
(詳しく忘れたので少し調べたところ)

まず、”不安”や”心配”には脳内から出される物質(セロトニン)が関係していて、脳内から放出されたセロトニンという物質は、再び脳内に回収されまた作られる仕組みになっているらしい。
セロトニン的幸福については以前もnoteで書きました。

その役割を担っているセロトニントランスポーターという遺伝子であります。
どうやらセロトニントランスポーターもセロトニンを多く作りだす優秀なヤツからあまり作り出せないヤツがいるらしく、アジア人は比較的セロトニンを作り出せないタイプの遺伝子をもつ人が多いみたいです。
これが、日本人が不安(心配)になりやすい理由の一つだと言われています。

「不安・心配」感情が悪だというとそうではありません。

▽ポジティブとネガティブの割合

人はどちらも持っていて、ポジティブ感情がとても良い効果をもたらすのは想像してもわかると思いますが、不安や心配になりやすいネガティブ感情は良くないから”悪い”という訳でもありません。
ネガティブ感情にもしっかりとした役割があります。
例えば、

  • 物事を慎重に考えて危険を察知することができる

  • 自分が壊れてしまう前に自分の限界に気がつくことができる

  • 商品の質や業務の正確性を高める

他にもありますが、このような役割を持っています。
最後は??と思うかもしれませんが、心配な上に何事も慎重になるという特性を持っていると思います。
日本のモノづくりの評価が高く、日本製は壊れないというのは日本人の心配性の性格がもたらす効果だと聞いたこともあります。

まさに車で例えるとポジティブ感情がアクセルネガティブ感情がブレーキの役割ですよね。ポジティブだけでは、どんどん進んで危ない状態になっても気が付かない恐れがあります。ネガティブ感情が交通事故を起こさないような、リスク管理ができるという訳です。

では、ポジティブとネガティブはどのくらいの割合がいいのでしょうか。
ポジティブ心理学では
ポジティブ3以上:ネガティブ1と言われています。(ポジティビティ比)
ポジティブを多く持って(3以上)、ネガティブと少なく(1)持っておくのがベストだと言っています。ビジネスではこの状態になると、新しいことや物事がスムーズに進んでいくと言われています。

逆にネガティブ感情ばかりが強まると、ずっとブレーキがかかった状態で、新しいことをやろうとする自信がなかったり、リスクを考えすぎて前に進まなくなるという事が起きると思います。

あなたのポジティビティ比はどのくらいでしょうか?

▽ポジティブ感情の波及効果

ポジティブ心理学の研究では、自分が幸せだと、日常で接している人に幸せが移っていくという研究がありました。これを幸福のバタフライ効果と言いいます。

幸福の波及効果

▽組織に置き換えて考えてみる

ポジティブとネガティブの割合3:1(ポジティビティの割合3:1)
個人の話でしたが、組織で考えた場合も一緒ではないかと考えてみました。

例えば、組織のチーム全体の割合で、ポジティブ思考が強い人が3人以上、ネガティブ感情が強い人が1人。
この状態がチームにとって一番良い状態だと思いました。
しかし、組織では役職というものもあるので、必ずしもこの黄金比が当てはまる訳ではなく、役職が上の人がネガティブだと危ういかもしれないとも感じています。
あなたのチームを見渡した時にどうでしょうか?
新しい提案が通らなかったり、なんとなくチーム全体の士気が下がっているなと感じたら、ポジティビティ比率が下がっているのかもしれません。

▽ネガティブ感情も移っていく?

私は、幸福が波及していくように、ネガティブ感情も波及していくのでは?と考えています。
誰かの愚痴を聞かされたり、ネガティブな言葉を浴びせられた時にどんな気持ちでしょうか?自分も嫌な気持ちになりすよね。
もし一緒になって愚痴や悪口を言ってしまっていたら明日からやめましょう!
愚痴や誰かの悪口はネガティブ思考になるためのトレーニングをしていると以前紹介した本にも書いてありました。
愚痴や悪口を言っている時点で、自分は悪いところばかりを見るようになっていると気が付いてください。

私は誰かの悪口を聞かされた時なんかは、もしかしたら自分の事も言われているかもしれないな、と思ってしまいますね。
やがて自分に返ってきそうな気がするので言わないように気をつけています。


こんなことわざや法則もあります。

類は友を呼ぶ

同じような考え方や趣味を持った人が自然と集まる、という意味のことわざ

引き寄せの法則」

「強く願ったり、信じたりしたものは実現しやすい」という考え方のこと。 自分にとってポジティブなものに意識をフォーカスすることで幸せになれ、思考がネガティブになると願いとは逆の現実を引き寄せると言われている。

ネガティブになっていると周りからポジティブが離れていき、ネガティブが集まってくるかもしれません。
そう考えると自分は常にポジティブでいたいですね。

ネガティブ思考の強い人がポジティブ思考を強める方法はまた書きたいと思います。

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