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歯周病予防

先週に引き続き新生活に取り入れて欲しい新習慣がむし歯予防、歯周病予防のための毎日の丁寧な歯みがき(セルフケア)と定期歯科検診(プロフェッショナルケア)です。
歯周病はギネスブックにも登録された世界で最も感染者数の多い感染症で、むし歯とともに歯を失う2大疾患として歯を失う原因の第1位にもなっています。歯周病では、歯ぐきが赤く腫れることが多いですが、痛みはほとんどないと言われています。痛みがほとんどないため、歯周病と気付かぬまま病状が進行しやすい病気で、歯周病が進行すると歯を支える骨(歯槽骨)が溶けてしまい、抜歯しなければならないこともあります。歯周病で起きる可能性のある症状としては以下のようなものがあります。

・朝起きたときに口の中がネバネバしていると感じる
・歯磨きをすると歯ぐきから出血する
・口臭がある
・歯ぐきがかゆい
・歯ぐきが赤く腫れている
・固いものをかみづらい
・歯が長くなったように感じる

歯と歯の間に隙間ができた歯周病の予防法には、正しい歯磨き、生活習慣の見直し、定期的な歯科健診などがあります。
歯周病の原因となるプラーク(歯垢)を取り除くためには、毎日の正しい歯磨きが大切です。ただし、自分で正しいと思っていても、うまく磨けていなければ意味がありません。歯科で正しい歯磨きの仕方の指導を受けてみるのも役立ちます。
歯ブラシは、歯のすみずみまで毛先が当たり、プラークを落としやすくするために各人に適した固さを選ぶ必要があります。歯磨きの仕方とともに歯ブラシ選びも合わせて行ってください。また、毛先が開いた歯ブラシは毛先がきちんと歯に当たらないので直ぐに交換しましょう。さらに歯ブラシに見た目に変化がなくても1か月に1回は交換した方がよいといわれています。歯垢をしっかり落とすために、歯間ブラシやデンタルフロスなども使うとよいです。

生活習慣の乱れによって免疫力が低下すると、細菌の感染症である歯周病も発症、悪化しやすくなると言われています。禁煙、節酒、バランスのよい食事、十分な睡眠、適度な運動などを心がけると良いとされています。
定期的な歯科健診(メインテナンス)を受診することで、歯の状態を把握しておくことは歯周病の予防になります。見た目に異常がなくても歯周病を発症していることがあるので、進行する前に歯科医師にチェックしてもらうことが大切です。プラークが固まり歯石と呼ばれる状態になるとご自身で除去することはできなくなります。定期的に歯科受診をし、歯石のチェックや除去をしてもらうようにしましょう。
先週ご紹介したむし歯予防、今週ご紹介した歯周病予防のどちらも毎日の丁寧な歯みがき(セルフケア)と定期的な歯科でのクリーニングや検診(プロフェッショナルケア)をセットにすることで相乗効果を高めることに繋がります。ぜひ新生活の早いうちに定期歯科検診を取り入れてみてはいかがでしょうか。


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