見出し画像

雪組『仮面のロマネスク』『Gato Bonito!!』観劇記録・4/28(夜)

雪組『仮面のロマネスク』『Gato Bonito!!』の全国ツアー。あーさ(朝美絢さん)が主演でこの2つの作品の組み合わせ!これはぜひとも観てみたいと思っていたら、思いがけずチケットが手に入ったのでウエスタ川越に行ってきました。
普段あまりなじみのない全国ツアーは今回で3回目、約12年振りに観劇しました(ちなみに全部埼玉公演)。

お芝居の『仮面のロマネスク』は何度か再演されてますが、元宙組トップスターの大空祐飛(ゆうひ)さんのファンだった頃に中日劇場に観に行ったなあ。帰りに味噌煮込みうどん食べたっけ。それが12年前のこと…年月が過ぎるのが早すぎる!
ショーの『Gato Bonito!!』の方は初演を1回だけ観ました。“黒猫のタンゴ”のとこでのぞ様(元雪組トップスター望海風斗さん)が目の前を颯爽と通られて「ひゃあ!」となった思い出があります。それが6年前のこと。このショーの初演の時に4番手だったあーさが真ん中で全国回るなんて…感慨深いですね。


さて12年振りの『仮面のロマネスク』。
話の内容は覚えていますが、こんな感じだったっけ?
今回は「実はメルトゥイユ侯爵夫人が主役なんじゃないか!」という印象を受けました。
いやー夢白あやちゃんの美しさと艶やかさと貫禄がだだ漏れていましたね。侯爵夫人の溢れ出る自信と気高さが見事だなと思いました。でもそういう人でも嫉妬で揺れてしまうものなのですね…。

あーさのヴァルモンも美しく危険な男。軍服姿が麗しい(眼福です)。
ただ色っぽいかというと微妙なところかな?私の好きな“ねっとり感”が足りないというか…どちらかというと爽やかで誠実さすら感じてしまいました(←個人の感想です。たぶん錯覚)。
やってることは不誠実極まりないんですけどね!
そりゃあこんな人に迫られたら、貞淑なトゥールベル夫人がよろめくのも分かるわ。でもトゥールベル夫人を手に入れておいて、メルトゥイユ侯爵夫人のためにきっぱりと捨ててしまうなんて…悪い男(端から見てる分には嫌いじゃない!でも関わりたくない)。

とにかくあーさのヴァルモンとあやちゃんのメルトゥイユ侯爵夫人の並びが美しすぎて「いいもん見たな」という気分。最後の最後でやっと仮面をはずせた2人ですが…もうちょい早く素直になれば良いのにね。もはや今生の別れじゃん!(ヴァルモン死にに行くようなものじゃない?)
でも2人とも仮面をつけないと生きていけなかったと思うと…やるせないですね。


ショーの『Gato Bonito!!』は「こんなに楽しかったっけ?」と思うくらい文句なく楽しかった!どちらかというとラテンショーは苦手ですが、初演より黒塗り感が減っていていい感じになってました。
このショーの歌詞を改めて聞いてみると、なかなかに際どいですね…実に私好みです!
初演では大きなベッドの上に寝そべって登場したのぞ様にどきどきしたものですが…あーさは床に寝そべっての登場で「床かい!」と思わずツッコミ入れてしまいました(全国ツアーなのでしょうがない)。ただベッドだろうと床だろうと色っぽくて艶っぽくてどきどきする場面ですね(好きです)。そこからの盛り上がりで一気にテンション上がります!あと最初の女王猫のあやちゃんがかわいいし格好良かった。デュエダンも格好良かった。…どうやら夢白あやちゃんは私の中では“格好良い”認定されたらしい。

中詰めの「猫祭り」も“黒猫のタンゴ”も盛り上がるし、楽しい場面なんですが(楽しすぎてめっちゃ手拍子したよ)、3階席だと客席降りが見えなくて悲しい(1階席との温度差よ…)。“黒猫のタンゴ”のご当地アドリブは『クレヨンしんちゃん』のモノマネを入れてきましたよ。全国ツアーはどこかにご当地ネタが入るのが楽しい♪(私は地元民ではないですが…)

だけど一番好きなのは「激しい猫」の場面!大地に祈りを捧げる太鼓のリズムと力強い歌詞が勇気をくれます(謎の呪文も入りますけどね)。
とは言うものの、フィナーレのあーさが娘役さんたちと絡む場面からの男役の群舞…という流れも捨てがたい!こういう妖艶な雰囲気がやっぱり好きなんだなと実感。あと縣くんの帽子の隙間から覗く顔が格好良いなと思いました(ほぼ隠れてたけど)。

“美しい猫のような男”はのぞ様に当てたフレーズですが、あーさにもぴったりだったなと思いつつ。
楽しい気分で川越を後にしたのでした♪(ただ川越は遠かった…)

この記事が参加している募集

舞台感想

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?