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『共に生きる人達』になると急に楽になる。そんな意識の話。


最近、2人を育てるのが気持ち的に楽になったと思う。
(体力面では日々運動部に入部したぐらい走り、筋肉を使っていろいろ消耗しているけど)

きっかけはやはりトイレだろうか?

まずは少々トイトレ話を。
3歳なりたての春に張り切ってはじめたトイレトレーニング。
これが全然うまくいかなかった。
2人をかわるがわる1日に何度も声をかけ、トイレに連れて行って抱っこして座らせて…∞の朝から晩までの繰り返しに心が折れ、日々2人分の大量の下着やズボンの洗い物に心が折れ、そんな私の気持ちを察したのか2人もトイレに座ること自体嫌がるようになり、今じゃ無いのかもな、と諦めて中断していた。

そしてその年の11月。
幼稚園の面接が終わり無事入園が決まった喜びも束の間、入園のしおりに『入園までにトイレは自分でできるようになりましょう』『自分で拭いて始末まで』の文字が、、、。
面接をするまでは「トイレは慌ててやらなくて良いです」的なおおらかなことをずっと言っていたのに、入園が決まった途端にそんな、!と勝手に詐欺にあった気分だった。(今ならこの頃の自分に、ほんと勝手😂甘えんな自分😂と言いたい)

もう冬だとか関係ない、やらざるを得ないのか…と久しぶりにやる気を出した、やる気で解決する問題じゃない気もするけど、出すしかない。
そこからは積極的に試行錯誤の日々。トイレが嫌ならおまるを買ってみたり、トイレの照明が嫌だといえば電球の色を変えてみたり、お兄さんパンツやシールを一緒に好きなものを選んで買ってみたり、お兄さんパンツで過ごさせてみたり、新しい踏み台を買ってみたり、とれっぴーを使ってみたり、と、ネットで見たありとあらゆるトイトレ技を駆使。

いろいろやってみたが、結果的には2人にハマるトイレの踏み台を見つけたことがきっかけで初めての成功。
たった一度の成功で自信をもち、その後はあっという間にできるようになった。たった一回までが本当に長かったけどそこからは若干うんちでつまづきながらもおおむね順調にお兄さんパンツが通常モードになっていった。
幼稚園までには!の焦りからやっと本気で家族一丸で取り組み、本人たちの意識もトイレに向いてきていた、というのも大事だったんだと思う。

トイトレがほぼ完了してしばらくして、ふと、なんか楽になったな、とぼやっと思うことが増えた。
おむつ替えしなくて良くなったっていうのももちろんあるし(ゴミも減ったの最高)
いやでも。そんな具体的なことではなく、なんかもっとふんわりと楽になったこの気持ちはなに?

数日間自分の気持ちを深掘りしていて気づいた。
その『なんか楽になったな』の正体はきっと私の意識の変化だったのだ。

2人の存在が『お世話する存在』から、『共に生活する存在』に、カチリ。と意識のスイッチのようなものが切り替わったんだと思う。

もともとご飯はテーブルに出せば手伝わなくても自分たちで器用にスプーンですくって食べる子供だった。(双子だから付きっきり一人一人世話することができなかった為に早々に鍛えられたというのもある😂)
そしてトイレまでもう自分でできるという。これはもうほとんど『お世話』という言葉でやるようなことが無くなったということか。
もちろん日々の生活で親が『見守る』『教える』『お手伝いする』ようなことはまだまだあるけども。

少し話は戻って、
そういえば、自分にそんな意識の変化があったのに気づいてもいなく、日々なんか楽になったなーぼんやりと思っていた昨年のクリスマス、私は急に2人に包丁を買ってあげたいと思い立ちクリスマスプレゼントに子供用の包丁を2つ買ったのである。
それって、今思うと私の中ではもう2人を『共に生活する存在』と頭のどこかで認定していた行動だったのでは、と今になって思う。
包丁って、自分で料理して食べるための道具で、自立した生活の象徴でもあるし、
もうこんな刃物を使ってみても良いよ、君達ならできるよ、の子供への信頼と、自分の力で生活する人生の小さなスタートだよ、を表していたと思うから。

ちょうど雨の日で、いつものお家遊びにも飽きていた2人に包丁をプレゼントしたら大喜び!

買ったのはこれ🐻


刃に描いてあるくまちゃんの手の真似してね!と
教えやすい。

猫ちゃんの手ね!くまちゃんの手ね!と言いながら、包丁の刃のクマのイラストの手と、私が見せたお手本の通りに丸めた手で、しっかりと野菜を切った。
すぐに集中モードに入り、にんじん1本、白菜ひと玉を切った2人。てんこもり。
そしてそれはお昼ご飯のシチューになった。味付けはいつものシチューだったけど、2人は「僕たちが切ったからうまいのかも」と自画自賛で食べていた。
2人の初めてのお料理だった。

それを見て、なんか、この2人はきっと大丈夫。ちゃんと食べて、ちゃんと選んで、ちゃんと楽しんで、小さなことも大切に、まっすぐ生活をしていけるんだろうな、そんな大人になった2人の姿をぼんやりと想像して嬉しくなった、そんな冬の日の日記でした。

#izu_生活はつづく

※以上の文章は2023年1月ごろの私の日記を加筆修正したものです。
この日記から1年以上経つけど、いまだに時々この包丁でサラダや味噌汁を作ってくれます。

猫の手で押さえてねーをイラストで教えてくれる子供用の工夫がされた包丁はこれだよー

我が家のトイトレの救世主踏み台はこれ。
多分いちいち大人がついてくるのが嫌だったっぽくて、これは階段になってて自分1人でサッといってトイレに座ったり降りたりできるのが良かったようです。(親が抱っこしなくて済むのでそこの負担も少なくて◎)

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