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まいどおおきにですわ

・知らない駅に来た。カッパ伝説があるらしい。駅前にモニュメントも。どれどれ……

・うわーーー!!!!!!カッパこわあああああ!!!動いてる!!!!!!うわああああーーー!!!!!!うわわわわわわわわ……わ……ん?

・制御されてた。

・私は大阪人なので、日常的に「おおきに」とか「まいど」とか言ってしまう。今どき、老人ですら使うか怪しいレベルで耳にしない関西弁だが……気づいたら口についていた。

・一応書くと、「おおきに」は「ありがとう」。「まいど」は「どうも」みたいな意味かな?あくまで口語的表現なので難しいとこではある。まいどおおきにでんがなまんがな。

・口についていたなんて言うものの、私としては関西弁が大好きで、矯正する気もない。私が関西弁を愛する理由として、「愛嬌」、「曖昧さ」、「しかし内包されている敬意」がある。

・日常の中で、ちょっとしたことに対して礼や感謝を述べたい、けどなんか大げさな……という時に「おおきに」は大活躍するのだ!例えばコンビニでお会計してもらったり、居酒屋でサーブしてくれた時に、あるいは友達とご飯行ってしょう油をとってもらったりした時に「おおきに」は丁度いい。

・関西弁特有のフレンドリーさ、軽妙さ、しかし敬意を示してますというのがたった4文字に詰まっている!なんと素敵で合理的な言葉だろうか!敬意とフレンドリーさ(馴れ馴れしさとも言える)の曖昧加減。これが関西弁の魅力。

・関西弁の曖昧さについての最たる例として、「〜〜してはる」という言葉がある。「〜〜されている」、みたいに使う尊敬語であるが、それじゃあちょいとよそよそしいという時もある。しかし、「〜〜してる」じゃふてぶてしい。目上の人に使えるけど愛嬌のある言い回し、という曖昧さ。

・とまあ関西弁についてここまで考えたのは「おおきに」という言葉を使いだしてしばらく経ってからだが、最初はコテコテの関西弁を急に話してまっせ私!というボケの感覚で「おおきに」とか「まいど」とか「せやかて」とか言っていた。そしていつの間にかすっかりナチュラルに使うようになってしまった。

・しかし、社会に出てから大きな問題が発生している。仕事柄、地方への出張が多いのだが、どこに行っても「おおきに」がふと出てしまう。島根で行ったコンビニのお会計後に「おおきに」と言っちゃった時は、店員が「お、おおきに!?」という感じで一瞬シーン…となりさすがに恥ずかしかったな……

・要は、「こいつ関西人じゃん!本当におおきにとか言うんだ!ギャハハwww」と思われるのが非常に気恥ずかしい。いや分かっている。誰もそんなことは思っていない。izmtterが今日も勝手に自意識から産みでたモンスターと戦っているだけなんだ。

・この気恥ずかしさからの逃げたさっぷりときたら、最近は遠方での支払いの時は「交通系で」と言うように矯正している。「ICOCA」って言うとバレちゃうし。まあその後「おおきに!」って言って台無しにしたことも多々あるんだけども。

・さっき行ったコンビニ(今回は大阪だ)で、人生1番のナチュラルな「おおきに」を言えたのでガーっと書いてしまった。なんというかとてもさらりとナチュラルな、これなら地方でも言っていいかもなと思うほどの。

・ところで、インターネットでもよく関西弁で書いてしまうが、ネットスラングにしか見えなくて困るな。

・まいどおおきにンゴ!w

・今日はもう終わりやで。ほな、いつも読んでもろておおきに。

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