『その着せ替え人形は恋をする』最近のお話を読んだ

これはつらい。

五条くんの孤独は、きっと友達(同級生男子たち)によって一時的に癒されるんだろう。初詣に行った先かな?

でも、五条くんは不幸にもライバルがいない。共に職人としての高みを目指す人がいない。外に高い目標(おじいちゃんや、他の職人さん)、自分の心の中に高い理想を持っているけど、同世代・近い世代に同じことをしている人がいないから、孤独感は強いままなんじゃないだろうか。

その点、海夢ちゃんは、無私の理解者、支持者になる人なんだと思う。もちろん、ライバルではない。どんなことがあっても味方でいてくれるわけだから、人生でこれほど得難い人はいないんだけど、職人の道を迷いながら目指している五条くんにとって、それだけじゃ足りないんじゃなかろうか。

ほとんど全キャラが出てきたここ数回の話の中で、出番が無かったのは乾姉妹?
そのうち、紗寿叶ちゃんは衣装について語る「言葉」を持つ人だから、もしかしたら彼女が五条くんに説明する役になるのかな。でも、距離感的に初詣では会わないだろうから、まだ先?

孤独な五条くんが、理解者や友達の支えを得て、孤高の職人の道を目指す…という話ならそれでいいんだけど、そうなると可哀想なのはやっぱり海夢ちゃんだねえ。「恋をしてる」んだけど、かなわない話、ないし一方通行の話になる。

(まとめ)
五条くんのキャラクターが話を引っ張っていて/荒らしていて、とても面白い。海夢ちゃんは大変だ。

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