居酒枕

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「G式過剰neo、G式過剰Petit」は、99〜03年に断続的に発表していたWEBコラム「G式過剰」のリブート版。「neo」は追記改稿、新規投稿など取り混ぜて2000字程度の記事を毎週末投稿予定。「putit」は文量やネタが「neo」より"プチ"な感じで不定期投稿の予定です。

マガジン

  • G式過剰neo

    「G式過剰neo」は、99〜03年に断続的に発表していたWEBコラム「G式過剰」のリブート版です。日々に感じた雑感や妄想を好き勝手に綴っています。 基本、毎週末ごとの投稿を目標としておりますので、週末の暇つぶしがてらにお読みいただければ。 なお、投稿記事は新規投稿のほか過去作の投稿となりますが過去作については初出時期からの時代の変化をふまえて追記改稿などを行っています。

  • G式過剰Petit

    「G式過剰Petit」は、WEBコラム「G式過剰neo」の姉妹版です。日々の感想や記録中心の(文量的にもネタ的にも)プチな雑記になっています。 日々のゆらぎの中での経験を書き連ねているので、基本、不定期投稿となりますので、ご了承ください。

最近の記事

ごはんに何かをかけて食べる料理ってアリですか?

結論からいうと自分は基本的にご飯に何かをかけて食べるのはナシだ。 はじめからかけることを前提としている料理なら受け入れるけれど、心の中では「別にかけなくてもいいのになあ」と思っている。 もっともポピュラーな『かけ料理』であろうカレーライス。自分も大好物だし、よく食べる。 ただ、もしカレーとライスが別々に出てくるなら、ライスのうえにカレールーをダバっとかける食べかたはしない。食べる部分にだけかけていただく。これを繰り返す食べかたをしている。無意識的にそういう食べかたになっ

    • 【夢記録】パンを試食する夢を見た

      海辺のちょっとだけさびれた商店街を商店街をひとり旅している。 商店街の雑貨屋でパンを売っていた。文房具などの雑貨が置かれている棚とは別にパンが並ぶ棚がある。 パンは自家製のようだが、この店でつくっている様子はない。どうやら委託販売のようだ。 少々気になって店内に入る。まず目についたのはスライスしたフランスパンをあげた菓子パン。 そして数種類のカンパーニュ。棚に続く壁に掛けられている。目立っていて上手い陳列だ。美味しそうだし、面白い。 店内にはパンを買おうとしている客が数

      • 【鑑賞日記】黄金町バザール2024を観に行った

        黄金町バザール2024 —世界のすべてがアートでできているわけではない @黄金町周辺 黄金町バザールは年に一回のアートイベントですが、自分はこれまで基本的にトリエンナーレの年にしか行っていませんでした。 もちろん毎年開催していることは知っていますし、顔を出した年もありました。ただ、どうしてもなんでもない年にまでには、と足が遠のいてしまう。 毎年行くことでみえることもあると思うのです。一方、3年に一度の機会だからこそ街の変化がビビッドに浮き上がってくるということもあるとも思

        • 【鑑賞日記】翻訳できない わたしの言葉を観に行った

          翻訳できない わたしの言葉@東京都現代美術館言葉とは何か。 言語とは何か。 言語はコミュニケートや自己の表現の手段足り得るのか。 さまざまな、いわゆるマイノリティのインタラクティブなコミュニケーション事例をもって鑑賞者に考えるきっかけを提供するということが目的の企画展でした。 5人の作家による作品は、それぞれ抱える課題感や目的意識は異なりつつ、観る者たちに対して「あなたはどう考えますか?」という問いかけをしてきます。 その中で自分がより強く心を動かされたのはユニ・ホ

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        • G式過剰neo
          23本
        • G式過剰Petit
          28本

        記事

          【鑑賞日記】第8回横浜トリエンナーレを観に行った(2周目)

          第8回横浜トリエンナーレ「野草:今、ここで生きてる」@横浜美術館 ※1周目の感想はこちらです。 第8回横浜トリエンナーレ、2回目の鑑賞。 今回は、1回目で見落としたり駆け足気味だったりした作品をあらためてじっくり観るだけではなく、あえて作品の解説などは読まず、ただひたすらに作品を観ることで、どのような理解が得られるか。という鑑賞スタイルをとってみました。 まあ厳密にその自分ルールを課すのではなく、なるべくそうしてみようか程度のしばりではあったのですが。 やってみた実

          【鑑賞日記】第8回横浜トリエンナーレを観に行った(2周目)

          カレーパンを食べるのって怖くない?

          カレーパンは苦手だ。 いや、これは誤解のある言いかただった。 正確にはカレーパンを食べるときに表面についたパン粉(油分を多分に含んだアレ)がポロポロと散らばるのが苦手なのだ。 カレーパン自体はけして嫌いではない。そもそもカレーは大好きだし、パンだって美味しく食べている。だからカレーパンも本当ならば大好物になって然るべきなのに。 あの食べるときに不如意にこぼれ落ちるパン粉さえなければ、と思わずにはいられない。 カレーパンにパン粉をまぶす必要ってあるのだろうか? いやそも

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          【鑑賞日記】サエボーグ/津田道子 Tokyo Contemporary Art Award 2022-2024 受賞記念展を観に行った

          サエボーグ「I WAS MADE FOR LOVING YOU」/津田道子「Life is Delaying 人生はちょっと遅れてくる」Tokyo Contemporary Art Award 2022-2024 受賞記念展@東京都現代美術館 サエボーグとは3度目の進逅でした。ラバースーツの一見可愛く、しかしよくみると実は悪意ある存在、魅力的で面白いです。露悪的でもあるのかも。 館内に展示されているラバーギミック、うんことハエですからね。そりゃ悪意というか邪気というかそうい

          【鑑賞日記】サエボーグ/津田道子 Tokyo Contemporary Art Award 2022-2024 受賞記念展を観に行った

          【鑑賞日記】ホー・ツーニェン エージェントのAを観に行った

          ホー・ツーニェン エージェントのA@東京都現代美術館 まあまあ長い映像作品群の展示とあってすべて観るのはあまりにも拘束性強すぎでした。上映スケジュールを上手いことリレーすれば全部観ることもできたのでしょうが、それでも3時間くらいはゆうに超えそうだったので、タイミングの合った作品を観ればいいやと割り切った鑑賞スタイルにしました。 映像作品を観るときにいつも思うのですが、ループで見れるのだからどのタイミングで観はじめてもいいのでは? というのは自分にとっては結構なストレスなの

          【鑑賞日記】ホー・ツーニェン エージェントのAを観に行った

          【鑑賞日記】ほとけの国の美術展を観に行った

          春の江戸絵画まつり ほとけの国の美術@府中市美術館 江戸時代は檀家などの仕組みにより人々は仏教と密接な暮らしをしていました。だから画家もまた仏教を身近に感じる生活を送っていたわけです。そのような社会の中、育まれた文化は「ほとけ」と切り離すことはできません。 というわけで、このような仏教の影響がどのように作品として描かれていったのか。 「ほとけの国」における美術を観ていくという、あるようでなかった切り口の展覧会でした。 冒頭の二十五菩薩、華やかな作品に心がぐいっと掴まれま

          【鑑賞日記】ほとけの国の美術展を観に行った

          【鑑賞日記】伊藤潤二展を観に行った

          伊藤潤二展 誘惑 @世田谷文学館伊藤潤二といえば富江ですよね。 自分は富江というキャラクターはあまり好きではありませんでした。 表面的には美しく、しかし本質はグロテスクなアンデッドモンスターヒロイン。そう思っていました。たとえば貞子や伽耶子みたいな存在だよね、と。 ですがここ最近、それは間違いだったのでは、と思い直したのです。 富江は決して人を襲おうとしているわけではないし、恐怖を提供しようとしているのでもない。 単に自分の気分のままに生きているだけのわがままな女性であ

          【鑑賞日記】伊藤潤二展を観に行った

          写真に撮られるときのピースサインの真理

          旅先で、はたまた街なかで、記念写真を撮る機会は多い。特にカメラ付ケータイの登場以降、カメラの存在は格段に身近になった。写真を撮るハードルも相当に低くなった。 というかすでに、写真に撮るということがあってあたりまえの世代に切り替わってしまっていると思う。だから誰も気負いもなく写真を撮り撮られる世の中になっている。 さてところで、この記念写真的な撮影の時、あなたはどのようなポーズをとっているだろうか? ほぼほぼピースサインを出しているのではないだろうか。 御高齢の方々を中心に

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          【度々紀行】関東を巡る(3・完)-千葉

          ワットパクナム日本別院自分は寺社仏閣をめぐるのが好きです。それは国内のものに限らず、あまねく”好き”なので、このタイ寺院にもいつか行こうと思っていたのです。 日本には、外国の宗教施設も何気にけっこうありまして、これまでも機会があると拝観してきました。異文化を肌で感じるのは面白いですから。 でもそれだけではなく、新型コロナ禍以来、海外旅行に行くチャンスがなかなかつくれずにいたせいで、少しでも旅情気分を感じたい欲求が募ってしかたがない。つまりはそういうことです。 タイに行った

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          【鑑賞日記】ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?展を観に行った

          ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?-国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ@国立西洋美術館 国立西洋美術館の成り立ちや歴史については有名な話ではあります。そして現在もまた、西洋美術というキーワードをスタート地点として古典から近代美術史を通観することのできる美術館としての存在は確かなものでしょう。 では、そんな西美を現代のアーティストはどう捉えているのか? どう関わっていくことができるのか? それを掘り下げてみようというのが今回の企画

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          【度々紀行】関東を巡る(2)-茨城

          牛久シャトー日本の本格的なワインの醸造場として栄えた場所で当時の施設が歴史を感じさせます。園内の展示からはかつての様子が伺え、電気ブランもここでつくられていたということも新鮮な驚きでした。明治から昭和にかけての洋酒やカフェの歴史に深く関わっていたのですね。 当地は甲府と合わせて日本遺産に認定されているそうです。 甲府は小規模ブルワリーが集約する形態をとっています。 これに対し、牛久はシャトーがひとつの醸造場として機能する形態をとっていようです。 現状からみるに、分散型の甲

          【度々紀行】関東を巡る(2)-茨城

          【度々紀行】関東を巡る(1)-埼玉〜栃木

          防災地下神殿首都圏の治水施設である首都圏外郭放水路。世間的には防災地下神殿の名のほうが知られているでしょうか。今回運よく見学予約ができたので、行ってきました。いやあ、いつか行きたかったんですよ。 予約したのは調圧水槽の見学となる「地下神殿コース」。映画やドラマなどでもよく使われる聖地的な施設ですね。あ、神殿だから聖地ってこと?(違います) で。行ってみた感想ですが、これまでは写真でしか見れなかった景色が広がっていました。巨大な空間と巨大な柱群。これは確かにすごい。 ただ、

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          エレベーターで気になる4つの行動

          自分で言うのもなんだが、自分は(表面的には)寛容なほうだと思っている。 しかし、だからといって苛立つことがないわけではない。自分的に『イライラパーセンテージ』が高くなる場所もある。それがエレベーターだ。 なぜヤツらは降りる前に乗ってこようとするのか? エレベーターがとある階に到着する。ドアが開き、乗客が降りようとする。そのときヤツらは現れるのだ。 ヤツらにとってはとにかくエレベーターに乗ることが至上命令。ただひたすらにドアに突進してくる。降りる者と衝突し、もみ合い、それ

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