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2021年7月24日土曜日 入口で座り込んでる社長を見かけ声をかけないといけない気がして

今日はたくさんの人に会い、たくさん話を聞いた。
半日以上、人とああだこうだ言ってたはずだが、あまり疲れなかったのはやっぱり昨日やってもらったエネルギーワークが効いてる気がする。
変な緊張がない。

eurekaで価値とは何かを問うトークイベント。
盟友三好剛平、民芸仲間松尾慎二、美術同志宮田君平お三方のトークイベントで、絶対行かねばならない何ならトークにいつでも参加する意気込みで。
モノ、雑貨、商品、作品、価値のくくりについてああだこうだ言って、初個展会場で自分の思いを力説する君平くんは本当に生粋のパフォーマーだなと思った。
私は「モノを使う」ということについて、色々と思いを巡らし、吉田健一「汽車旅の酒」か「酒肴酒」かどっちかで書いてた話がぐるぐるしていた。
したたか酒に酔い旅館でぼんやり部屋の景色を眺めていると、そこにかかっている絵を見て、絵もこうやって使うものであるという気がしてきたというような話だったはずだ。
トークの最後にいてもたってもいられず、作品の価値の担保はこういうものじゃないのみたいな話をして、その時衆人環視の中でもあまり気負わず喋れた、そしてそれを冷静に見れてた感じがして楽しかった。

Ruskaの入口で座り込んでる社長を見かけ、声をかけないといけない気がして、宮若の進捗状況、キャナルシティのナムジュンパイク作品の復元作業の話等。
なぜかチャイを奢ってもらい、今からIAF行きますよと言うと、では私もご一緒しますと。

そしてIAF Shop*で山下耕平くんの展示。
迷い、快哉、逡巡を繰り返し、それらをどうにもうまく消化できずえいとやった勢い、ちまちまと自分の世界観を構築するささやかな楽しみ。
それらの心の軌跡がそのまま絵画として現れてるようで、作品の完成度というよりは、その素直さに心が洗われるような思いをした。
ちゃんとコミュニケーションを取って、彼を引き出してくれた佐藤さんは偉いなと思った。

夜はぺ社の皆さんと、中洲で飲み会。
ただの飲み会と思っていたら、生島ぺ社退職お疲れ様会だったらしく、様々な品をいただく。
キャンプで使える触り心地よいタオル、高級そうなボールペン、無印のお菓子とお茶セット。
自然発生的ミニマリストである私にプレゼントを選ぶなぞ、さぞ面倒だったに違いないのに、どれももらって非常に嬉しいものたちで本当にありがたく思った。
会は普段と変わらず、いい具合に深酒をして悪霊に取り付かれる人たちとそれらを冷たい目で見る人たちと、各々好きに過ごして楽しかった。

いつも自転車を停めている警固公園地下駐輪場のベルトコンベアの一機が、業者によってメンテナンスされている様子で、地下2階に行く階段が一方通行になっていた。
職員さんたちが、階下階上にそれぞれいて、一方通行の整理をしている。
長年使っていて、初めて見る景色で面白かった。

帰宅して止せばいいのに、noteを読み耽る。
雪雪さんの記事で、マルセル・デュシャンの「スーツケース」のレプリカがアートブックとして販売されていることを知る。

「スーツケース」自体がデュシャンの自作のミニチュアレプリカであり、それのレプリカが流通している。
何だかまたeurekaのトークイベント会場に戻ってきた気分になった。


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