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【ドット絵の御依頼】君と世界大戦①

1.MV用ドット絵の御依頼

先日、youtubeやtiktokで活動をしているアーティストのHANGER様から、ドット絵の御依頼をいただきました。


MVを制作するにあたって、ドット絵のキャラクターのgifアニメが必要とのことでしたので、具体的な内容をお伺いしたところ、

■ボクサー1
・フットワーク
・パンチ
■ボクサー2
・フットワーク
・パンチ
■ボクサー1(中華服への着せ替え)
・フットワーク
・パンチ
■ボクサー2(中華服への着せ替え)
・フットワーク
・パンチ
■女の子
・応援

という、なかなか大変な物量…。

御予算的と制作物量を照らし合わせて検討してみたものの、ドット絵のサイズを小さくしたり、かなり制作上の工夫が必要そうな印象です。

なんとか制作コストを抑えるいい案は無いものかなーと思案していたところ、HANGER様から、今回のMVで使用する予定の楽曲『君と世界大戦』を少し聴かせていただけました。

まだイントロしか完成していなかった段階のこの『君と世界大戦』を何気に聴いてみたところ・・・、

「めちゃくちゃかっこいいじゃないですか!!!!」

コスト関係なく、「この楽曲用にドット絵を作ってみたい・・・!」と素直に思いました。

しかも、ドット絵のテイストは、私がnoteに以前に投稿していた下記のドット絵に近いテイストで問題無いとのこと。

私の書いているこの適当なnoteを見てドット絵を御依頼いただけたなんて・・・、これはもう御期待に応えるしかありませんね!


2.サンプルでイメージをすり合わせる

コスト関係なく…と思いつつも、お仕事としてお引き受けする以上、やはりコストを意識して、最終的なドット絵の仕上がりイメージを事前にすり合わせておく必要があります。

その為、最初に、ドット絵の「サイズ感」「デフォルメ具合」「描き込み量」のサンプルを作成し、HANGER様にラフとしてお送りしました。

▲サンプルのドット絵ラフ

これぐらいのドット絵なら、短期間で楽しく制作できそうだなーと思いつつ、HANGER様からも快く御了承いただけました。

縦54ドット、黒影多め、アウトライン太めのドット絵となっています。

これなら、かなり制作しやすそうです…!


3.キャラクターデザインを確認する

当初は、キャラクターデザインをHANGER様から御提供いただける予定でしたが、サンプルのドット絵を見ていただいた後、
「ある程度の世界観をお伝えして、自由に描いて頂いた方が良いものができるのではないかと感じました。」
という、ありがたいお言葉をいただきました。
デザインをお任せいただけるとのことです。

ただ、その場合、コスト面に影響が出てしまわないかとHANGER様から心配するお言葉もありました。

デザインをこちらで考えることになった場合、当然コストが上がってしまいます。

しかし、デザインから担当させていただいたほうが断然楽しいので、気付いた時にはHANGER様に、
「コストに影響ありませんので、ぜひデザインから担当させてください!」
とメールを送っていました。

自ら首を締めるようなことになるかもしれませんが、楽しいので、仕方ないですね。

HANGER様からいただいたボクサー二体の設定は下記のとおりです。

ボクサー1:
主人公のような見た目、爽やかな感じ、赤いズボンで、見た目はそこまでごつくない細マッチョ、全体的にラフ画で頂いたもので大丈夫です。)

ボクサー2:
悪の権化のような悪そうな見た目、体が大きくゴリマッチョな感じ、青いズボン。

あと、大事なこととして、今回は、
「ドット絵の格闘ゲームのような世界観にしたい」
とのことでした。

それを考えると、前回お送りしたサンプルドット絵だと、ちょっとサイズが小さくて、ドット絵の格闘ゲームっぽさが弱くなりそうな懸念が出てきました…。


4.キャラクターのサイズを見直す

ドット絵の格闘ゲームっぽさを考えると、どうしてもサンプルドット絵のサイズでは私自身が納得できなくなってきたので、おもいきってサイズを大きく変更しました。

▲ボクサー1 ラフ

ボクサー1は、縦54ドットから、縦64ドットに拡大しました。
また、ドット絵の格闘ゲームっぽさを出すために、キャラクターの向きも少し横を向くように変えています。

▲ボクサー2 ラフ

ボクサー2は、体が大きくゴリマッチョな感じを出すため、縦78ドットでラフを制作しました。サンプルドット絵と比べると、やはり大きいですね・・・。
HANGER様には、デザイン案としてA~Cの三案を見ていただきましたが、今回は中華服への着せ替えもあるので、似合いそうな「A」に決まりました。

サイズが大きくなれば、その分、多くのドットを打つ必要があり、勿論、制作負荷も上がるのですが、自分自身で納得した内容で制作したいので、このサイズで改めてHANGER様に御了承いただきました。

自分で勝手にサイズを大きくしてしまい、自らの首を締めることになるかもしれませんが、まあ、楽しいから仕方ないですね…!


5.『君と世界大戦』を聴く

このサイズで制作するのは、なかなか大変だなあ、、、と思いつつ、HANGER様のtiktokを何気に覗いてみると、「1番完成しました!」と楽曲が公開されていました。

早速、聴いてみたところ、
「イントロ以外も、めちゃくちゃかっこいいじゃないですか!!!!」

こちらもモチベーションも一気に上がりました。

『君と世界大戦』の世界観を少しでも理解するためには、やはりこの楽曲を繰り返し何度も聴くのが一番です。

何度も繰り返して楽曲を聴きながら、HANGER様の楽曲に相応しい、細部までこだわったドット絵をしっかり仕上げたいと思います・・・!

6.基本形のドット絵を清書化する

そんなこんなで、ラフをもとにポチポチとドットを打ち、細部を調整しつつ清書化できた基本形が、こちらになります。

▲ボクサー1 清書
▲ボクサー2 清書

最初のサンプルドット絵と比べると、サイズも描き込み量も随分と大変なことになっていたりします。

当初の予定と違って、黒影の量も減らしてしまいました。アウトラインも細くしてしまいました。筋肉等の描き込み量も増やしてしまいました。これらは全て制作負荷の増加に繋がります。

確実に自らの首を締めることになってしまうのですが、た…楽しいから仕方ないですよね…!?

さらに次は、このドット絵を動かす必要がありますので、改めて『君と世界大戦』を聴きながらモチベーションを上げて、モーション制作に取り掛かっていきたいと思います。

(次回、『アニメーション編』に続きます。)


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