【雑記】小さな会社の『週刊ファミ通』の読み方
練馬の片隅に存在するゲーム開発会社『イクシール』は、とても小さな会社です。小さな会社だからこそ、日々の過ごし方の中に、たくさんのチャレンジや工夫、アイデアを詰め込んでいます。
今回は、そんな小さなゲーム会社の工夫の一つを御紹介しようと思います。
ゲーム情報誌『週刊ファミ通』
ほとんどのゲーム会社では、『週刊ファミ通』を必読誌として、毎週、定期購読しているのではないかと思います。
イクシールでも、勿論、『週刊ファミ通』を定期購読しており、スタッフ全員で回覧しています。
一つの雑誌を回覧するということは、同じ情報をみんなで得ることで、『共通言語』をたくさん生み出せるというメリットがあります。
共通言語が多いと意志の疎通がスムーズになるので、仕事もしやすくなり、共通の話題も生まれやすくなるので、活発なコミュニケーションにも繋がります。
メリット、たくさんですね!
ただ、ですね・・・、
それだけだと、『もったいないなあ』と思うのです。
センスを共有する工夫
イクシールは小さな会社なので、一人一人のスタッフが個別でバラバラに活躍するのではなく、コミュニケーションを大切にして、できるだけ一丸となれる組織を目指しています。
その為の一つの工夫として、社内での『週刊ファミ通』の回覧には、一緒に『付箋』を添えて回しています。
その結果、どんなことになるかと言うと・・・
こんなことになり・・・、アップでよく見ると・・・
こんなことになっているのです…!
スタッフが『週刊ファミ通』を読む度に、たくさんの『付箋』が貼られていくのですが、付箋には、読んだスタッフが各記事に対して「思ったこと」「感じたこと」が率直に書かれています。
イクシールのベテランスタッフから新人スタッフまで、様々な立場による視点から『所感』が書かれているわけです。
先輩スタッフが「格好いい!」「可愛い!」「すごい!」「ここ大事!」と思った箇所に付箋を貼ることで、新人スタッフは、その記事を意識して目を通すことができます。
新人スタッフが貼った付箋からは、新しい感性・視点を学ぶことができます。
この『週刊ファミ通 + 付箋』の回覧は、個々のスタッフが「良い」と感じるものを、付箋を通して可視化することで、社内スタッフのセンスを共有化したいという狙いが有ったりします。
長年、デザイナーの指導をしていて、よく困ることとして、「格好いい」「可愛い」というセンスが通じないということがあります。
例えば「こうすれば格好いいデザインになりそう」とアドバイスを伝えても、指導を受ける側がその結果を「格好いいデザイン」だと理解できていなければ、お互いに違うゴールを見ていることになり、話が通じなくなるのです…。
センスの良いもの悪いものを、日頃から共有しておくことって、組織内では意外と大切だなあと思います。
イクシールは小さな会社なので、スタッフ全員が同じものを目指して一丸となれる組織であることはとても大切であり、強みになるので、このような地道な工夫を日頃から積み重ねていたりします。
世界に一つだけの『週刊ファミ通』
スタッフ全員の回覧が終わった『週刊ファミ通』は、たくさんのメッセージが書き込まれたことで、オリジナルの付加価値がプラスされて、イクシールだけの特別な『週刊ファミ通』になっています。
プロのゲーム開発者の所感が、たくさん付箋として貼られている『週刊ファミ通』って、実際に読んでみると、けっこう面白いです。
記事を読みながら、同時に付箋を通して、共感のメッセージやツッコミを別角度からもらえるのって、新鮮な気がします。
これって結構、貴重な『週刊ファミ通』だと思いませんか?
★イクシールのホームページ★
http://www.ixill.net/
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https://ixill.booth.pm/
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