【求人コラム】ゲームプログラマーになろう【後編】
練馬の小さなゲーム開発会社『イクシール』では、現在、ゲームプログラマーを募集中です。
ゲームプログラマーとは、
・そもそもどのようなことをするのか?
・どのような方からの応募が求められているのか?
等々、イクシールのゲームプログラマーに質問しています。
前回の記事は、こちら↓
前回に続いて、インタビューを受けてくれたゲームプログラマーは、開発部長も務めるベテランプログラマーのJARONさんと、若きエースプログラマーの炒飯さんの二名になります。
――では、インタビューを再開させてください。
お二人共、よろしくお願いします。
プログラマー一同:よろしくお願いします。
【質問⑥】コミュニケーション力は必要?
――では、具体的に求人応募を意識した質問をさせてください。
イクシールのwebサイトには、「コミュニケーション主導型の開発方針」という記載があるのですが、コミュニケーションがあまり得意でなくても大丈夫でしょうか?
JARONさん:
大丈夫です。
プレゼンテーションのような、一対多数を求めているわけではないので、一対一で、しっかり説明できれば問題ないです。
まあ、プログラマーなんて、自分も含め、基本的に、内気だったりオタク寄りだったりするので…。
炒飯さん:
自分もコミュニケーションは得意ではないのですが、実際にイクシールで開発できているので大丈夫です。
JARONさん:
プログラマーは、どうしたって、デザイナーやプランナーから色々と質問されるので、さすがに、説明スキルは必要ですね。
【質問⑦】習得すべきプログラミング言語は?
――イクシールに入社するには、主にどのようなプログラミング言語の習得が必要ですか?
JARONさん:
『C#(Unity)』『JavaScript』『C++』。
確実に押さえておきたいのは、この三つです。
次点で、『JAVA』。
習熟とはいかないまでも、習得はしてほしいですね。
【質問⑧】応募時に必要なレベルは?
――ゲームプログラマー職に応募するにあたって、最低限満たしておいてほしいレベルってありますか?
JARONさん:
応募作品のゲームについては、規模はどうあれ、完結できているかどうか…、閉じたものとして完結しているかどうかが大切です。
そりゃあ、内容が面白いにこしたことはないんですけど、そこはあまり重要ではなく。
ソースレベルでは整理できているか?のほうが大事。
学校で学んでいる学生さんであれば、授業でやっている以上は、美しく読みやすいソースを書けるはず。
応募作品が、このアンサーに引っ掛かっていれば、審査に値すると思っています。
炒飯さん:
自分が審査するのであれば、ソースの綺麗さやコメントを見ます。
面白さは、それほど重視しませんね。
一緒に仕事しても大丈夫だと思えるかどうかが大事です。
JARONさん:
チーム仕事だからね。
『スパゲッティソース』と呼ばれるような、自分にしかわからないソースじゃ困るわけです。
ゲーム作品自体は、小さなもので問題ありません。
――ゲーム作品のターゲットプラットフォームについて、推奨は有ったりしますか?
Unityって、まあ、無料でも使うことができるわけですし、Akashic Engineのようなゲーム開発エンジンも公開されている。ちょっと前ならFLASH。
ターゲットは、なんでもいいです。
学校に通う学生さんであれば課題作品があるだろうし、経験者であれば、実績を示せるだろうし、個人の趣味範囲での活動であっても、何か作っているはず。
――ゲーム内容に求めることってありますか?
JARONさん:
できれば、『リアルタイムゲーム』『非リアルタイムゲーム』のどっちも有るとありがたいかな。
『非リアルタイム型ゲーム』は、例えばチェスとかオセロ。
AI無しで、二人で対戦できるタイプであれば、絵を出して、クリックして、それがどう作用するか。
オセロ…いや、◯✕ゲームでもいいです。
◯✕ゲームを実際に組んでみて、組めない人は一生組めないと思います。
C言語やJAVAを覚えるとかは、学校で誰でも学べるんです。
でも、◯✕ゲームやオセロを作ってみることになった時に、組めない人は一生組めない。
形にできるかできないかで、大きな壁があります。
――ゲームの規模に関係無く、『形』にすることって、大変なんですね…。
JARONさん:
例えば『SE』と呼ばれるシステムエンジニアさんは、コーディング仕様をもらって作ることができます。
ですが、ゲームプログラマーの場合、例えば、◯✕ゲームのルールなんて、数字レベルで仕様や指示をもらえません。
「◯✕ゲーム、作って」と、結果だけを求められるので、あとはどう組めばいいのかをプログラマーが考えないといけない。
――SEとゲームプログラマーって、求められるものが全然違うんですね。
JARONさん:
はい、ゲームプログラマーとは、また全然スキルが違うんです。
――柔軟に、仕様変更にも対応できないといけない、ということですね。
JARONさん:
計算式をもとにコーディングしていくSEと違って、ゲームの仕様とか動きとか操作性は、明確な数値ではなく、感覚や雰囲気から作ることになるので、それを形にできる力が必要なんです。
ゲームプログラマーとSEには、そういう違いがあるんです。
ぶっちゃけ、コーディングという面では、SEさんのほうが強く、美しく効率的なコーディングが書けるんです。
でも、ゲームプログラマーに求められるコーディングは、最適解である必要は無いんです。
【質問⑨】ゲームプログラマーが大変だと感じる点
――ゲームプログラマーって大変そうですね…。
ゲームプログラマーという仕事で、特に大変だと感じる点ってありますか?
JARONさん:
常にターゲットマシン(開発環境)が変わっていくので、ずっと勉強が終わらないことですね(笑)
『一から勉強』が、ずっと続くんです。
もう、そういう職業なんだろうね。
炒飯さん:
ユーザーさんがどのような操作をするか予想して、その為の処理を考えて作るんですが、本当に様々な状況を考える必要があります。
仕様に無いから、色んなパターンを考えて、処理を分岐させて作る。
ユーザーさんは、自分の意図しない操作をやりがちなので、予測できる最大限を考えて処理を作るのが、本当に大変です…。
JARONさん:
突然、電源落としてみたり、スタート直後に前進せずに逆走したりね(笑)
炒飯さん:
仕様書には、基本の流れしか書かれていないので。
JARONさん:
誰も想定し切れないから、誰も答えを教えてくれないんです。
プログラマーが吸収しないといけない。
【質問⑩】ゲームプログラマーがやりがいを感じる点
――そんな大変なゲームプログラマーという仕事に対して、やりがいを感じる点を教えてもらえますか?
JARONさん:
ゲーム開発はチームで行うわけですけど、プログラマーって最後の最後を担うポジションなんです。
だから、最後、無事に納品できた時、全職種の中で、一番達成感があるかもしれません。
――たしかに、社内の他の職種のチェックを受けずに、気付いたらもうプログラマーが納品してしまっていたということも、以前はすごく多かった気がします(笑)
JARONさん:
ゲームは、実際には色んな職種の多くの方が関わって、総合的にできあがっているわけなんですが、プログラマーとしての最後の達成感が大きくて、「自分が作った!」とついつい思ってしまいます…。
でも、その達成感が、たまらないですね。
炒飯さん:
自分の場合は、最後だけ特別というわけではなく、途中途中にも「今日はここまでやる」というような目標をしっかり定めて達成感を感じています。
JARONさん:
プログラマーって裁量レベルがとても大きいので、達成感は大きな魅力ですね。
【質問⑪】ゲームプログラマー志望者へのアドバイス
――では、最後に、ゲームプログラマーを目指している人へのアドバイスを何かもらえますか?
JARONさん:
とにかく、コーディングしてほしいです。
学生さんであれば、学校の授業以外でも、とにかくコードを書く!
教材をもらって読んで理解した気になるかもしれないけど、実際に書いたらなかなか書けないから。
例えば、デザイナーの場合でも、とにかく絵を描くことが大切なように、プログラマーもコードを書くことが大事なんです。
とにかくコーディングして、コードを書きまくってほしいです。
実戦での経験が、本当に大事だから。
炒飯さん:
例えば周囲にいる同じ志を持った他の人と比べて、「その人よりも、自分のほうが多くプログラミングしている!」と思えるぐらいにコードを打つのがいいと思います。
周囲との切磋琢磨を超えるぐらいコーディングするヤル気を出して、ゲームプログラマーを目指してほしいです。
――インタビューは以上です。
個人的にも、ゲームプログラマー職への理解が深まり、とても面白かったです。
過去、たくさんのプロジェクトを見てきましたが、納期前に必ず全てのバグを取って商品に仕上げるプログラマーの『覚悟』、プログラマーチームの『連携』は、いつも凄くて、プロの仕事はこういうものだというのをいつも見せてもらえているように感じていました。
今回、お忙しい中、インタビューの御協力をありがとうございました。
プログラマー一同:ありがとうございました。
・・・・・・
…ということで、イクシールの『ゲームプログラマーへのインタビュー』を行いましたが、如何でしたでしょうか?
現在、イクシールでは『ゲームプログラマーを募集中』ですので、御興味ございましたら、イクシールのホームページから、お気軽にお問合せください!
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