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【雑記】プロとして意識してほしい5つのこと【ゲーム会社の新人デザイナーさん向け】

ゲーム開発を仕事にするようになり、会社のデザイナー採用の責任者を、気付いたらもう20年以上やっていたりしますが、新しく入社が決まったデザイナーさんには、必ず伝えていることがあります。

ゲーム業界に入り、プロのデザイナーになる上で、ずっと忘れずに意識しておいてほしいと思っていることです。

今回は、それを書いてみたいと思います。

① 楽しむこと

どうせやるなら楽しんで仕事をしましょう。遊びを作る仕事なので。

仕事によっては、あまり気の乗らない仕事、苦手な仕事もあるかもしれません。でもそんな時は、その仕事に対しての視点を変えてみてください。
角度を変えて見てみることによって、その仕事が魅力的に感じる角度が必ずある筈です。

作るゲームを遊んで笑顔になっているユーザーさんを想像してみてください。描いたグラフィックをキラキラした目で見ているユーザーさんを想像してみてください。
ニヤニヤ、ニコニコしながら、仕事できると良いなあと思います。

ゲーム用の仮データとして、私はイクシールの社長の画像でアニメーションデータを作ったりすることがありますが、なかなか楽しいです。

②こだわりを持つこと

こだわりがその仕事の成果の魅力を引き上げます。
少しでもいいので、担当した仕事に何かこだわりを持って仕上げることで、その分だけ成長できます。そしてそれが、デザイナーとしての強みに繋がっていきます。

自分の中に、絶対譲れないこだわりを持ちましょう。誰にも気付かれない、細かなことでもいいと思います。
それが質として積み重なりクオリティを高め、信頼にも繋がっていきます。

ドットであれば1ドットの配置にこだわりましょう。試行錯誤の末に配置された1ドットの価値は、多くの方々に伝わりにくいかもしれませんが、それでいいと思います。その価値に気付いてくれる人はプロも含めて必ず存在します。

私は社長の似顔絵を得意としていますが、強いこだわりを持って描いていますので、早く誰か、その価値に気付いてほしいものです。

③オリジナリティを出すこと

少しでもいいので、自分らしさを出すことを意識してください。
機械的に誰がやっても同じだと思えるような仕事を残すのではなく、色の選択、線の引き方、デザイン等、何かしら自分だからこそ、という要素を出せる筈です。
誰でもない、この世で一人しかいない自分がやっているわけなので、許されるギリギリの範囲までオリジナリティを意識してもらいたいと思っています。

私の描く社長の似顔絵は、他の追随を許さない程の独自性で溢れていたりします。

④コミュニケーションを大切にすること

組織に所属する以上、積極的にコミュニケーションをとってください。
お互いに助け助けられ、教え教わり、コミュニケーションにより切磋琢磨できます。
一人でできることには限りが有ります。技術、知識、価値観、センス、経験、情報等、コミュニケーションによって多くのことを吸収して、自分の中の無いもの、抱えられないものとたくさん繋がり、リンクを張ってください。

コミュニケーション力の低い私は、若かりし頃、会社の誰とも会話せず、孤独を愛するデザイナー風に日々を過ごしていた時期がありますが、誰からも仕事を教えてもらえないので、仕事のレベルについていけず、そのままその会社を辞めることになったことがあります。
お仕事なので、お給料をもらって仕事をする以上、しっかり結果を出すためにも、コミュニケーション、大事です…。

⑤チャレンジすること

失敗してもいいので、誰よりも積極的に行動して、新しい一歩目を踏み出してほしいです。
誰よりも多くのことに興味を持ち、よく調べ、よく観察し、少しでも多くの経験を積んでほしいです。

失敗して、おもいっきり転倒してもいいと思います。前のめりな転倒は次に繋がります。
手を挙げて第一歩を踏み出すことを恐れないでほしいです。
転倒して立てなくなっても、必ず支えます。

昔、勤めていた会社の社長さんから、短期での仕事相談を持ちかけられた際、「無理です」と淡々と返したら、「まだ、やってみてもないのに、無理って決めつけんの?」と冷たく言い返されました。
まあ、たしかにそれはそうだな、と。

できない、という「点」で終わってしまう思考じゃなくて、どうすればできるようになるか、建設的な考え方をしないと意味が無いわけです。
実際にまずはやってみることで、たくさんの情報が得られ違う景色が見えてきて、やりながら解決策を考えることもできるわけです。

あまりにも無謀で無駄なことはやっちゃいけませんが、まずは恐れずに一歩踏み出してみるということも、とても大切です。


以上です。
こんな話を新しくデザイナーさんが入社する度に、話していたりします。
今回、文字に起こしてみたものの、うろ覚えなので、実際には違うことを言っていたかもしれません。

実際にはもっと意識すべきことが山のようにあるのですが、5つぐらいにまとめるのが、それっぽいかなあと。

1年後に、また「プロとして意識してほしい5つのこと」を文字に起こした場合、全然違うことを書くような気がします。


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