Iwakami Sho

いわかみ中小企業診断士事務所代表 | 経営コンサルタント(中小企業診断士) | 栃木〜…

Iwakami Sho

いわかみ中小企業診断士事務所代表 | 経営コンサルタント(中小企業診断士) | 栃木〜全国 | 元総合コンサルファームのコンサルタント | 「生産性を軸とした経営の全体最適化」と「具体的に小さくはじめるDX支援」が得意です。

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中小企業DX事典をはじめる

経済産業省が公開しているDX支援ガイダンス。 読んでみると、DXについて「理解している」、「ある程度理解している」と回答した企業は約半数にとどまる。 現状、中堅・中小企業等のDXの理解は広く浸透していないとしている。 なぜ広く浸透していないのか? 中小企業の事業者や支援者と接する際に「DXってどう思います?」と多くの方に問いかけt、ひとつの答えにたどり着いた。 その答えは、 DXという言葉そのものは浸透しているが、定義が人によって違うから である。 ITベンダーがセー

    • 成功の鍵は「3000分の1」の法則にあり?アイデア創出から事業化までの道

      はじめに新しいアイデアやサービスを生み出す「イノベーション」が必要と分かっていても、イノベーションを生み出すことは一筋縄ではいきません。今回は、イノベーションに関する研究結果を踏まえ、イノベーション創出のヒントをご紹介する。 イノベーションの成功確率「3000分の1」イノベーション系の研究では、「3000のアイデアのうち、最終的に商業的に成功するのはわずか1つ」という興味深いデータがある。これは、新製品開発、特許活動、ベンチャーキャピタル投資など、様々な分野で共通して見られ

      • データに基づいた戦略と顧客理解の重要性

        はじめにデータに基づいた戦略立案と顧客理解は欠かせない。しかし、中小企業庁の調査によると、DXに取り組む中小企業の多くが、データ分析や活用に課題を抱えているのが現状である。 今回は、データに基づいた戦略立案と顧客理解の重要性について解説し、DXを成功に導くためのヒントをご紹介する。 データに基づいた戦略立案とは?データに基づいた戦略立案とは、市場や顧客のデータを分析し、その結果に基づいて戦略を立てることである。勘や経験に頼るのではなく、客観的なデータに基づいて意思決定を行

        • ウェルビーイングを向上し、企業成長を加速する

          はじめに中小企業の成長を加速させるためには、経営者自身のウェルビーイング(心身の健康と幸福)も重要な要素となる。今回は、DXとWell-beingの関係性に着目し、中小企業が持続的な成長を実現するためのヒントをご紹介する。 ウェルビーイングとは?ウェルビーイングとは、身体的、精神的、社会的に満たされた状態を指す。仕事におけるウェルビーイングは、従業員の生産性向上や定着率向上に繋がることが研究によって明らかになっている。 DXでウェルビーイングを向上させるDXは、中小企業経

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        • 中小企業DX事典
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        記事

          ニーズの先にある「真の欲求」を捉えるマーケティング戦略

          はじめにどんな企業においても、顧客理解は欠かせない。しかし、現代社会では、顧客が「欲しいもの」の多くはすでに実現されていて、ニーズの枯渇が叫ばれている。 そこで重要となるのが、顧客の潜在的な欲求を掘り起こすマーケティング戦略。今回は、顧客の「真の欲求」を捉え、DXを成功に導くためのヒントをご紹介する。 顧客の「インサイト」を掴む顧客の「インサイト」とは、表層的なニーズの奥にある、潜在的な欲求や動機のこと。例えば、インスタントコーヒー市場では、手軽にコーヒーが飲めるというニ

          ニーズの先にある「真の欲求」を捉えるマーケティング戦略

          ChatGPTで「やるべきこと」を効率化し、ストレスフリーな働き方を実現する

          はじめに「ストレスは激務からは生まれない。ストレスを生み出す一番の要因は"行動できていない事"にあるのだ。」 Amazon創業者ジェフ・ベゾス氏のこの言葉は、私たちに働き方の本質を問いかける。中小企業のDXにおいても、この言葉は重要な示唆を与えてくれる。 中小企業のDXにおける課題とストレス中小企業庁の調査によると、中小企業のDX推進において、「IT人材不足」や「費用対効果の不明確さ」が大きな課題となっている。 これらの課題は、経営者や従業員にストレスを与え、「行動できて

          ChatGPTで「やるべきこと」を効率化し、ストレスフリーな働き方を実現する

          刺激的な研修会で得たもの

          栃木県の診断士協会の研修会に参加。 生成AIについての講演をきかせてもらった。 「診断士の仕事を奪う?奪わない?」という話ではなく、今後診断士業、経営にどのようなインパクトを与える可能性があるのか、聴講者含めみんなで問いを深めていく時間は心地が良かった。 また、とある資料をみせていただいて、 夢を緻密具体的に描くともはや狂気 狂気は夢を現実に引き寄せる 自分は何に対して狂気を突っ込めるか という気持ちが土日のアタマのなかを支配している。 すんごい資料だった….

          刺激的な研修会で得たもの

          ChatGPTの仕組みを理解してDXを加速する

          はじめにChatGPTをはじめとする生成AIの活用が注目されている。しかし、ChatGPTがどのように動いているのか、その仕組みを理解している方は少ないのではないだろうか? 今回は、ChatGPTの基盤技術であるTransformerをできるだけ分かりやすく解説する。ChatGPTを活用できるのか、具体的な事例を交えながらご紹介する。 ChatGPTの頭脳「Transformer」とは?ChatGPTは、Transformerと呼ばれる深層学習モデルを基盤としている。Tr

          ChatGPTの仕組みを理解してDXを加速する

          DX成功の鍵は「会計」にあり?数字で経営を可視化し、成長を加速する

          はじめにDX推進において、ITツールの導入や業務プロセスの見直しが注目されがちだが、実は「会計」おいても重要な役割を果たす。今回は、会計に着目し、DXを活用するためのヒントをご紹介する。 会計は経営の羅針盤ダイエットをする人が体重計に乗らずに成功できないように、企業も会計数字を把握せずに成長することは難しい。。会計は、企業の現状を客観的に把握し、経営判断を行うための羅針盤となる。 しかし、総務省統計局の「令和4年経済センサス‐活動調査」によると、資本金1億円未満の中小企業

          DX成功の鍵は「会計」にあり?数字で経営を可視化し、成長を加速する

          入力フォーム改善で売上アップを図る具体的な例

          はじめにWebサイトの改善は重要な要素である。特に、BtoB企業のWebサイトでは、問い合わせや資料請求などのコンバージョン(CV)に繋がる入力フォームの改善が、売上向上に直結する。 しかし、総務省統計局の「令和4年通信利用動向調査」によると、中小企業の約6割が自社Webサイトを保有しているものの、その多くは更新頻度が低く、情報が古いまま放置されているという現状がある。 入力フォーム改善でCVRを劇的に向上入力フォームは、ユーザーが最初に離脱してしまうポイントの一つである

          入力フォーム改善で売上アップを図る具体的な例

          生産性向上と働きがいアップの取り組みで人材不足を解消できるか

          はじめに中小企業庁の調査によると、中小企業のDX推進の最大の課題は「IT人材の不足」である。しかし、DXはIT人材がいなくても始めることができる。むしろ、DXを推進することで人材不足を解消し、生産性向上と働きがいアップを同時に実現できる可能性がある。 DXで人材不足を解消する3つのステップ業務の棚卸し: まずは、現状の業務プロセスを洗い出し、非効率な部分や自動化できる部分を明確する。ITツールを導入する前に、業務フローを見直すことで、より効果的なDXを実現できる。 ITツ

          生産性向上と働きがいアップの取り組みで人材不足を解消できるか

          経営者の意識改革から始めるDX推進!デジタル化の成功事例と課題解決策

          はじめにデジタル化は、もはや避けては通れない時代の流れ。しかし、経営者の意識やITリテラシーの不足、人材や資金の不足など、様々な課題が中小企業のDX推進を阻んでいるのが現状といわれている。 DX成功の鍵は経営者の意識改革DXは、主にITツールの導入だけでなく企業のビジネスモデルや業務プロセス、組織文化などを抜本的に変革するものを指す。まずは小さく導入して試してみるスタンスで良いが、ゆくゆくは経営者自身がDXの必要性を深く理解し、変革をリードしていく強い意志を持つことが重要に

          経営者の意識改革から始めるDX推進!デジタル化の成功事例と課題解決策

          顧客の声を逃さない!DXで「おもてなし」戦略

          はじめにDXは、顧客との接点を見直し、顧客満足度を高めるための有効な手段となる。DXを活用することで大企業にも負けない「おもてなし」を実現する。 顧客の声を逃さないDXツール顧客の声は、サービス改善や新商品開発のヒントの宝庫。しかし、紙のアンケートや電話での聞き取りでは、収集や分析に手間がかかり、タイムリーな対応が難しいという課題がある。 そこで、DXを活用する。例えば、 Webアンケートツール: 回答しやすいフォームを作成し、顧客の声を効率的に収集。 チャットボット

          顧客の声を逃さない!DXで「おもてなし」戦略

          会議改革で時間とコストを削減!中小企業が取り組むDXとは?

          はじめに会議は、情報共有や意思決定を行うために必要である。一方で、時間やコストを浪費しやすい。そこでITを活用して会議の効率化を図り、時間とコストを削減できる取り組みをご紹介する。 会議の現状把握から始めるDXまずは、現状の会議の課題を洗い出すことから始めるよう。 会議の目的が不明確:何を話し合い、何を決めたいのかが曖昧なまま会議が行われていないか? 参加者が多すぎる:本当に必要なメンバーだけが参加しているか? 資料の準備に時間がかかる:資料作成や印刷に時間を取られて

          会議改革で時間とコストを削減!中小企業が取り組むDXとは?

          記録ツールをひとつにできているか?

          そろそろ、記録ツールの話をしたい。 手帳に予定を書いてみたり、 手帳のフリースペースに打ち合わせの走り書きをしたり、 スマートフォンとPCに同期できるメモアプリに記録を書いてみたり、 WordやExcelのフォーマットに議事録を書いてたり、 シーンに応じて、様々なツールを横断してしまう。 時間あたりの生産性をとことん追求するなら、 ここにすべての情報がある、という状態を目指すべきである。 自分はそれをNotionというツールで実現しようともがいている。 が、なかなか難し

          記録ツールをひとつにできているか?

          「顧客」から考えるデジタル化の要点

          デジタル化の課題を、中小企業を取り巻く「顧客」の視点から掘り下げる。顧客を企業向け(BtoB)と一般消費者向け(BtoC)に分けて考える。 企業向け(BtoB)企業間のデジタル化 企業同士のビジネスでは「企業間の取引がどれだけデジタル化しているか」がポイント。例えば、取引先がEDI(電子データ交換)や電子契約管理システムを進めているのに対し、自社はFAXや電話で伝票をやりとりしたり紙の契約書を送付している状況であれば、納入先は遅かれ早かれデジタル化への変更を要請してくるは

          「顧客」から考えるデジタル化の要点