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磐田市人口、40年前より増でも駅前活気は減

磐田駅前の道は、地元サッカーチームでJ1のジュビロ磐田にちなみ「ジュビロード」と名付けられています。直線400mほど伸びる道です。名称はついていますがジュビロ関連の店はありません。駅の南口を出て最初に目に入る4階建ての建物も、1階に路面店として構えていた靴屋は看板を残し撤退。廃墟のような状態になっています。

一方磐田市民に昔の駅前の様子を尋ねると、今とは違う光景が語られました。
「昔は駅前に肉屋さんとか洋服屋さんとかたくさんあってね」ー。
磐田駅前で30年以上個人で居酒屋を続ける70代のお母さんはかつての駅前の光景をこう話します。

2024年5月、駅前を歩いてみるとチェーン居酒屋が駅前に数点あり、商店というとその先に数軒ちらほらあるのみ。人の行き来もまばらですが、かつては生活品を求めに駅前の商店に磐田市民が多く集まったそうです。

また30代の男性は小学生だった2002年に優勝パレードを見た時の記憶について、「ジュビロ磐田が完全優勝した時はアーケード商店街がありましたよ」と語ります。

磐田市の2024年3月末時点の人口は16万6,307人。市の人口統計によると、1980年は14万751人で40年前より2万人以上増加はしています。一方その間大型商業施設や大手スーパーができたことで市民の買い物の足は駅前商店街から遠のきました。


冒頭に話した飲食店店主のお母さんによると駅前には映画館が存在した時期もあったといいます。

大型商業施設やスーパーは効率的に買い物ができ便利ですが、街の一角から活気を削いでしまう負の側面も併せ持っています。

駅前という街の玄関口が寂しい雰囲気なのは迎え入れる市民としても、訪れるお客さん両方ともに残念な気持ちになるのかと思います。かつてはあった賑やかな駅前の雰囲気、今のこの時代でも味わいたいですね。

(磐犬)

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