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『怒られるうちが華』という記事、受け手は若者へ【NIKKEI COMEMO】

※ 今日は、お客様と話題になった記事について、投稿します。

■ 怒られるうちが華 苦労に直面したときの考え方

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ドラフト4位でプロ野球の世界に入り、6年目に「戦力外通告」を受けビジネスの世界に転身した高森勇旗さん(32)。思い通りにいかない状況や自分の限界とどう折り合いを付けるか。若手社会人にも役立つ「乗り越える力」を探ります。

というシリーズの第5回目の記事がこちらです。

高森さんは「若いうちの苦労は買ってでもしろ、というのは言い得て妙です」と語る(記事より)
野球でも仕事でも失敗すると、ときには怒られたり叱られたりすることもあります。しかし「怒ってもらえるうちが華」というのも本当で、年を重ねたり期待をされなくなったりすると怒られなくなります。これが意味するところは「判断」されているということです。(記事より)
「俺にはチャンスが与えられない。俺は不遇だ」と嘆いても、チャンスはもう与えられているし、それを避けたのも自分自身。期待されているうちに一通り失敗を経験し、あらゆるストレスを引き受けると、器が広がります。目先の結果にとらわれず、ひたすら器を大きくするため苦労は買ってでもすることをオススメします。(記事より)

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 高森さん、素晴らしいです。世代も近いし、この感覚は分かります…

 が!

 この記事を読んで「そうだ、そうだ!」となる上司、経営者は危険かもしれません。

 私は読みながら、理解とともに、ややヒヤッとするものがありました。

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■ メッセージの受け手は「若手社会人」

頑張りたい、現状を打破したい。
挫けそうだ。
やる気スイッチが入らない。

 そんな20代の方が読む分にはとても良き先輩の助言だと思います。響く人もいれば体育会系の発想はいらん!と響かない人もいる。万人受けではなく、乗り越えてきた経験談で、1人でも背中を押せたら。そんな気持ちではないかと思います。

 そうです、社長。この記事は、高森さんが「アツい若手社会人」に向けて書いている応援メッセージです。

 決して

「さあ、社長!期待を込めて、愛のムチ、バンバン叩いていきましょう!」

 というお話ではないです。

 高森さんは元プロ野球選手です。職業で人を判断するのも安直ですが、やはり狭き狭き門。プロフェッショナルに、そして超人的な根性で努力されてきた方でしょう。

 お顔立ちも見てください。

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 外見で人を判断するのは安直(2回目)ですが、でも、もう・・・

 オーラが「本物」ですよ。(写真の「本物でいる」に良い意味で笑ってしまうくらい感じます。社長チップス、ヒーローメイカーズ、バイタリティがすごい。)

 このオーラ、根性を皆に求めてしまえば、社員と経営者のギャップはなかなか埋まらないでしょう。

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■ 「上司」はこのメッセージを正当化しない

 成長するにはストレスが必要、そしてそれを乗り越える行動、力が必要。

 それは私も正解だと信じています。ネガティブに言えばストレスですが、ポジティブに言えばそれはチャンスであったり、チャレンジですから。

 ただ、ここでいうストレスは怒られるという恐怖のようなものばかりではありません。

ストレスチェック

 昇進、期待もまたストレス(変化)です。

(脱線しますが、上記サイトは簡易的な「ストレスチェック」ができるのでオススメです!)

 怒りのようなストレスを与えることを過度に正当化してはいけない。

 社員にこうなってほしいという気持ちを空回りさせず、まずは積極的傾聴(アクティブ・リスニング)。社員の声を聞く。

 怒られるうちが華なんだ、期待しているから。だから社員の事を想って怒る。正直怒るというのは私の感覚では余程ですが、もし、どうしてもそういった場面が生じるのであれば、社員に響くかどうかはその前後の関係、行動が大切だと思います。自戒の念を込めて。

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 高森さんのメッセージが響く社員も響かない社員もいるでしょう。しかし、それ以上に上の立場の人間が、良き武器を手に入れたぞ~となってしまえば高森さんに代わって鈴木雅之さんが出てきますよ。

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≪ お客様との会話 ≫

お客様「日経の記事って、若い人よりも経営陣が見てるからな~。この記事は、鼻息荒く、素晴らしい!と高笑いしている社長が浮かぶなぁ。」
「そうなると、今度は『余計なこと書くな!』とシェアするのが若者になりますね」
お客様「なるほど。ではでは、見出しの【怒られるうちが華】が独り歩きしそうですね。う~ん、それはそれで。記事の中にある、避けずにどんどん行動しようってのは今も昔も変わらず大切だと思いますけどね。」

キャッチーなタイトルに誰が食いつくか。

そして、どう食いつくか🤔

#COMEMO #NIKKEI #ビジネス #経営


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