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デジタルファースト法が成立【NIKKEI】

#ニュースで語る  を早速実施。

日経電子版を見ていて、目に入った記事がこちら。

税理士の実務では、所得税等の確定申告や相続税の申告代理で、納税者の方から「マイナンバーカード」やマイナンバーの「確認書類」のコピーを預かります。

今までたくさんのマイナンバー資料を預かりましたが、「マイナンバーカード」を提示されたのは10個あるかないかです。ほとんど、紙の通知カードか、マイナンバー資料を無くした方には「マイナンバー付きの住民票」を発行してもらいます。中には、マイナンバー通知カードは会社に預けてある、前の会社に預けたままだとか、そんな紙をもらったことがない、という人までいます。

記事にマイナンバーカードの普及率は1割にとどまるとあり、総務省に資料をみると、以下の通りです。

今回の法案成立で、紙の通知カードが廃止となりますが、なぜマイナンバーカードが普及しなかったのか。写真付きカードにしなくても何も問題なかったから、というのも一理ありますが、やはりマイナンバー制度自体への反応とも考えられると思います。

便利になる面は多いです。私の携わる税務申告の現場でも、便利さが増すでしょうし、確定申告自体が納税者に、より身近なものになることを期待しています。例えば、もし医療費控除が、現状の手計算ではなく、医療費データが病院から保険組合、税務署や役所に共有化され、所得控除が自動化することになれば、特に、医療費控除のためだけに、ご自身で申告してきた高齢者の方々などにとって良い仕組みでしょう。

ただ、便利さと引き換えに、情報が方々で共有されるということは、マイナンバーの管理がより重要になります。現状、わざわざ、情報漏洩リスクを高めてまで、便利さを求めていないというのが世の中の反応なのでは、と思います。

今、情報の共有がとても簡単になってきて、情報漏洩の危機感が乏しくなってきていると思います。SNSしかり、デジタルタトゥー問題しかり。

情報共有、発信の文化はますます進むでしょうし、オンラインでマイナンバーを用いるケースがどんどん増えるでしょうから、個々のマイナンバーの管理を含め、ネットリテラシー教育がますます重要になりますね。

・・そんなに便利にならなくても、情報に支配されず、人間らしく日々生きていけたら、なんて個人的には思ってもしまいますが。。

#COMEMO #NIKKEI

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