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地元で起きていること

 2週間前(9/26)、とある経営塾に参加しました。

 全6回のコースのうち4回目なので、講師の先生とも受講仲間とも程よい人間関係が構築されています。

 冒頭、先生がこんな話をしました。

講師「今日は財務分析の会ですが、その前に皆さんにクイズを出したいと思います。」

 講師の先生は経営コンサルタント業が本業であり、中には農業を営むお客様もいるとのこと。そして、農林水産省の地方支分部局、関東農政局のHPを用いてこんな質問。

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講師「関東農政局の注目情報のトップ情報(上記写真で黒く塗りつぶしたところ)は今、何か分かりますか?」

 私が咄嗟に浮かんだものは千葉県の台風や停電被害による情報だろう、でした。まだ今も影響が大きく残っていますが、このセミナーも9月でしたので、「それしかないだろう」という確信をもって。班では、「いや、逆に【収穫の秋】みたいな危機感のない話題がトップで残念、みたいな話じゃない?」とか「大臣や人事異動情報?」なんて意見もありました。

 皆さんは、何がトップ情報だと思いましたか?

 正解はこちらです。

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「豚コレラ情報」です。

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豚コレラとは(農林水産省HPより)

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 人が感染している豚を食べても感染するものではなく、また出回ることもないそうです。

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 しかし、強力な伝染力と高い致死率が特徴で、感染となれば、農場全体で殺処分、施設消毒等の防疫措置がとられるようです。その影響は関連農場まで生じるケースもあります。

例えば、HPから一例を抜粋すると、このような状況。

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 講師の先生も、養豚場をコンサルティングをしており、決して大げさではなく「感染となれば廃業」「地域全体に影響を及ぼす可能性もある」そんな中で全国の施設が頑張っているとのことでした。

 私も、昨年あたりからこの問題が日本でも起きていること自体は知っていましたし、報道も見ていました。しかし、関東農政局のトップ情報は何か、という問いに候補にすら浮かばなかった。地元が特別というわけではないですが、この問題が既に隣県で大問題となっている。セミナーの冒頭から、自分自身の視野の狭さを反省しました。

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 その後は、この2週間、豚コレラの新聞報道、前にも紹介した「毎日ブログ更新」をしている群馬県の山本知事のブログ、FB等でフォローしている政治家の方のコメントを見たりして、自分なりに状況を確認しました。

 かなり関係者が動いていました。知ったところで何かできるわけではないです。ただ、地元で起きていることを知らないというのはいかがなものか。そんな思いで見てきました。

 そして先週末、ついにこのような発表が。

 農林水産省は4日、群馬県の検査で豚コレラに感染した疑いがあるとされていた野生イノシシ2頭について、国の検査で陽性と確定したと発表した。今後、有識者の意見も踏まえた上で、豚コレラ対策として豚へのワクチン接種を実施する「推奨地域」に群馬県も加える方針。これまで飼育豚や野生イノシシでの感染が確認されていた岐阜や愛知などと合わせて計10県に拡大する。群馬県での野生イノシシへの感染は初めて。豚への感染は確認されていないが、群馬は豚の飼育頭数が約63万頭(今年2月時点)と全国4位の生産県で、イノシシからウイルスが媒介されて感染が広がれば大きな影響が懸念される。(記事より引用)

 素人ですから、ワクチン等の策や、今までの取り組みの是非などに何か言いたいわけではありません。むしろ、現状況となれば、これからも対応される方々を応援するしかありません。農場や関連する人々、飼われている豚を思うと、ただただ、感染症が拡がらないことを願います。

#COMEMO #NIKKEI #社会問題  

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