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暗号とか宝探し展開って、本当考えるの難しいよね。

相変わらず↑の長編小説のことを考え続けています。小説を書くという本分をサボって、猫や植物のことばっかり考えて遊んでいたわけじゃないんだよぉ…!一応、書いてはないけど、ずっともやもや考えてはいたんだよ~!!

はっきりしっかりとミステリーや謎解きみたいな長編小説を、ただファンとして読むだけでなく一度は書いてみたい!と思い、ここ最近頑張ってもろもろ考えてはいるわけですが。やっぱ書くの難しいよね……!!!

読むと書くは違うのです…。

今回は自分が考えていることを書くことで整理したい・記録メモとして残しておきたいだけの記事なので、私と同じようにガッツリ系ミステリー方面の小説を書こうとされている方やミステリー好きの方でない限り、あまり役には立たない内容かもしれません、すみません。


昔から憧れてはいた、暗号ポエム→お宝発見展開。


私が「探偵の人が依頼されて、ポエムっぽい言い回しの数行の暗号文をヒントに、隠されたお宝を探し当てる展開」に初めて出会ったのは、少女漫画雑誌なかよしで主に連載されていた野村あきこ先生著の漫画でだと思います。

往年の有名暗号系の推理小説を見て、じゃあないんだな。初手、少女漫画です。1990年代当時のなかよし、わりとガチなミステリーやサスペンスな漫画もやってたんですよ。それ以来、漠然と暗号ポエム展開が好きになったのでした。

暗号、って言っても色々と種類があると思うんです。それこそアルファベットやあいうえおに特定の他の文字や記号や絵の意匠を対応させたり…だとか、もっと数学的なものとか、数独とかクロスワードみたいなパズル系もそうだと思うし。

ただ、そんな数々の暗号系ジャンルの中でも、妙に「ポエム的な数行の文章からヒントを得て、リアルに存在する、とある複数の場所を探すと次の行く先への数々のヒントが。ヒント全てを組合わせて指し示された場所、そこにお宝が…!」という展開が特に好きでして。

なので、私そういうの、やりたかったんよ~!という気持ちだけで今、「まず、暗号系謎解きってどんなもんなんよ?」などと、モソモソ検索とかしているわけです。

そして「マジわっかんねーわ、暗号…」と思っています。スキルなし人間、当然の帰結…!


謎を仕掛けたいのは「作者である私」なのか「作中のキャラ」か。


推理っぽいものを書くという時点で、私が読者に何らかの謎を提示するわけで、それはまさに作者としての立場で「読者への挑戦状」を叩きつけている状態になるわけで。

ただ、作中では「その世界の住人の誰か」が同じ世界の者たちに向けて、ポエムを現実に手持ちの紙に書き付け、他人に送り付ける形でその挑戦状を出しているわけです。

この、作者である私じゃない、「ある一定の意図を持って主人公たちコンビにわざわざ謎の挑戦状を作って送り付けるキャラ」の正体は一体何者なんだよ?そしてそんなことをして、主人公たちに最終的に何をさせたいってんだ?

私の立場としては、作者として世界観や主人公の国の説明をざっとしたい。つまり、その作中のとあるキャラが他キャラに仕掛けた暗号ポエム文の中身を、世界観自体や国の説明とリンクさせたいんですよね。

国の成り立ちやら世界観みたいな面倒な話、個別にダラダラ長ったらしく地の文で説明するの、読んでてタルいじゃないですか…。私もそんなん自分で書いていて楽しくねぇ、しんどいと思うし。

今回は「長編連載漫画の1~5話目」みたいな最初の導入的な展開を想定しているため、自然と世界観や国の説明が多くなるんですね。コンパクトにしたい。探偵ポジの王太子が王家に伝わるポエムの謎を読み解いてみれば「国の初代の王の伝説」とか「王や王太子を示すモチーフや色」とかが謎を解くためのヒントになっている、みたいに分かりやすくしたい。

じゃあ、誰がこの王太子たちに宛てて謎の挑戦状をリアルに叩きつけたのか、ということになるんですが。やはりこの場合は「王家の人」というのがよくて、でもまだ生きている王太子の父である現王とか祖父である先王だと、いまいちで。

となると、「既に亡くなった昔の王」がいいのかな、と。昔の王からの手紙が時を経て最近発見された、とかいう展開。現王や先王なのにお父様もお祖父様もわかんないな、何だよコレ…言って困ってるような謎を、若き王太子が解くことに意義を感じるわけで。

そしてそれは、王太子のバディである公爵令息(主人公)にも関連していないとただ巻き込まれるだけで当事者感がない。なので、「公爵家の始祖である元王子」も関わっているようだぞ?という状況にする。つまり「その兄の王」こそがポエムの製作者とする。つまり80年くらい前に在位していた王と公爵という兄弟がグルで、自分の子孫コンビに挑戦状を叩きつけた、という形ですね。

王が子孫の王に宛てるとなると、「王・王家としてのあり方」みたいなことにも触れるポエムであった方がいいんだろうね。公爵令息は成長すれば近衛騎士団所属の人となるわけですが、近衛は先王付・現王付・王太子付でそれぞれ制服の色が違っている…みたいなことは組織図作りの時に既に決めていたので、この3色という色モチーフは使えるし、これも公爵令息の当事者意識を刺激できるかもな、とか。

そこまではギリギリ考えられました。既に作っていた分の設定の成果と、それらの整合性の帰結ですね。作者としての私が意識してポエムの外枠を決めたというよりは、基本の設定自体が自ら、他の設定をも連鎖的に決めた。

こういう連鎖を意識的に誘発するために、何でもありにできてしまうファンタジー世界でのプロットや世界観を決める時には特に、あえて厳密に内容を詰めることで環境的な選択肢を狭めるようにしています。「環境がキャラたちに対して他の選択肢を許さない」という状況を設定すると、キャラは自然と「適さない行動」を取ることにリスクや制限を感じてくれます。

例えば、わけあって1年のうち8割くらいが大雨というファンタジー世界観の日常では「地球の私たちが晴れの日にやるように外で遊ぶ」という選択肢は生まれにくいですよね。となると、キャラの生活様式が、彼ら・彼女らがずっと雨でも対応できる「合理的な状況」に落ち着いていきます。

推理ものは探偵や犯人の環境を「嵐で道が分断されて雨で足跡が消える」とか「謎の間取りや仕掛けがある屋敷で事件が」などと制限することで特定の状況を作ってトリックを成立させることも多いと思われるので、こういう思考法はそんなに間違ってはないのでは、という考えです。

…いや、実のところどうなんですかね、当代ミステリーの書き手様方…?マジわっかんねぇわ~。

でも過去に長いこと二次創作小説を書いてきたことで、スポーツもの原作では死人ありバトルものの雰囲気は基本出せないじゃん、みたいな「各ジャンルらしさを出すための環境設定縛りプレイ」には慣れているので、さして苦ではないかもしれないです。


問題は、どう↑に挙げたモチーフを使い、ポエムに反映させるか。


さて、出題者の設定も終わり、もろもろモチーフとして使えそうなものの案は出せましたが。今後のやるべきことは「そのモチーフが答えやヒントとなるような、謎の問題文としてのポエムの元」を作らなきゃいけない、ということです。

ここから先は自力で何とか…ですね。ポエム自体の中身の詳細な設定、この作品の根幹に関わる一番大事なところです。うまいこと考え付けるかなぁ…。もうしばらく詰めて考えてみます。

こう、ポエム調表現つっても色々ありますが、私自身はあんまり詩を書いたことがない人間なんですよね…。あの、詩ってどんな感じで書かれてますかね、詩の書き手様方…?わかんねぇぜ…。

こう、詩特有のあのリズム感みたいなものどうやって出すんですかね…?日本人に馴染んでる形式は七五調だとは思うんですが。でもマザーグース的な感じのリズムも読んでて嫌いじゃないし、あれもいいよね…。

だから、読むのと書くのでは違うってば…!!

小説書きだからと過去に小説ばっかり選んで読んで書いてきたけど、書きたいものを書こうとすると「社会人的なお仕事・組織感覚」とか「詩の作り方」とか正直専門外では…?と思うことが必要になってきてて、仕事でも趣味でも、何でも興味持って真剣にやっておく人こそが経験値高くてこういう時に強いんだなぁ…と思う次第です。

経験値が!!圧倒的に足らんぞ!!!!!

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